函館競馬場の特徴について徹底解説!

函館競馬場の特徴について徹底解説!

競馬の馬券を的中させるためには出走する競走馬のことや、騎乗する騎手のことなどさまざまな知識を持っておく必要があります。

実際にレースがおこなわれる競馬場は、見た目はどの競馬場もまったく同じように見えますが、実は細かいところを見ていくと、レースの展開を大きく左右するような違いがあることが分かります。

したがって自分が馬券を購入しようとしているレースが実施される競馬場の特徴を把握しておくこともとても大切です。

競走馬は数年で一新されますし、騎乗する騎手もさまざまな理由で乗り替わりが発生するため、その都度情報を仕入れなおす必要がありますが、競馬場のコースは大規模な改修工事が行われない限り大きく変わることはないので、競馬場の知識は一度覚えてしまえば長期間活用することが可能な知識といえるでしょう。

本記事では函館競馬場の特徴について詳しく解説していきます。

コース全体の特徴

競馬場名 函館競馬場
住所 北海道函館市駒場町12-2
周回 右回り
馬場 芝・ダート
中央競馬の開催時期 6月~7月

函館競馬場はいわゆる「夏競馬」が開催される競馬場のひとつです。
函館競馬場が開城されたのは1896年で、実は日本に現在残っている競馬場のなかではもっとも古い歴史を持つ競馬場となっています。

夏が終わるとレース自体は開催されなくなるものの、場外馬券場としては利用することが可能で、施設内で馬券を購入したり映像でのレース観戦が可能です。

また、広い敷地は函館市の「避難所」として制定されていて、大規模地震といった災害時には駐車場が避難所として利用可能となっているなど、市民にとっても重要な施設となっています。
コース全体を見ると、高低差が大きいというのが函館競馬場独自の大きな特徴です。

第2コーナーから第3コーナーにかけての高低差は3.5mとなっていて、これは中央競馬場のうち、ローカル開催といわれている競馬場(札幌・函館・福島・新潟・中京・小倉)のなかでは最も大きな高低差となっています。

高低差があるということは、かなりスタミナが必要とされる競馬場といえるでしょう。

芝コースの特徴

芝コースの特徴
函館競馬場の芝コースは「洋芝」を使用しているというのが大きな特徴のひとつです。
日本国内にある多くの競馬場のコースでは、「野芝」の上に「洋芝」を植えた「オーバーシード」という芝が採用されているのですが、札幌競馬場と函館競馬場だけは「洋芝」のみのコースです。

洋芝はヨーロッパの競馬場でおもに使われており、寒さにも強いことから寒冷地である北海道にある札幌競馬場と函館競馬場でも使われています。

洋芝は、オーバーシードと比較すると衝撃吸収力が高いという特徴があります。
競走馬は地面を強く踏み込んだ時に生じる反発力を走力に変えているのですが、衝撃吸収力が高い洋芝だと踏み込んだ時の力が芝に吸収されてしまい、あまり走力に変えることができません。

したがって、同じ距離を走る場合でもオーバーシードのコースと比べると洋芝のコースはより多くのスタミナが必要です。

高低差が大きく、さらに洋芝をつかっているということもあって、函館競馬場でのレースはかなりタフな戦いを強いられることがわかります。

同じ洋芝である札幌競馬場はコース自体は平坦なので、札幌競馬場で調子が良いからと何も考えずに函館競馬場で同じように買っていると、痛い目を見るかもしれません。

ダートコースの特徴

ダートコースの特徴
ダートコースも芝コースと同様に高低差があるため、多くのスタミナを消費するレースとなることが予想されます。

ダートはもともと芝コースよりも多くのスタミナを必要としますが、高低差によってさらに体力を要することとなるでしょう。

函館海馬上のダートレースの距離は1,000mと1,700mのみです。
1,000mならばスタミナがあまりない馬にも勝ち目はありますが、1,700mレースの場合はスタミナに自信がある馬を買っておいたほうがよいでしょう。

直線の特徴

直線の特徴
函館競馬場の最終直線距離はおよそ260mと非常に短く、中央競馬が開催される10競馬場のなかではもっとも短いです。

同じ北海道にある札幌競馬場の直線距離もかなり短いので、北海道の競馬場は直線距離が短いと覚えておけばよいでしょう。

最終直線は脚質が「差し」「追い込み」の馬にとって勝負を仕掛けるとても重要な場所となっています。
ところが函館競馬場では最終直線距離がとても短いので、コーナーを回って一気にスパートをかけても先頭に届かずに負けてしまうといった展開になりやすいです。

逆に逃げや先行といった脚質の馬にとっては最終コーナーを回ってすぐにゴールとなるので、差しや追い込みの馬からは逃げ切りやすくなります。
函館競馬場では逃げまたは先行の馬が有利だと覚えておけばよいでしょう。

距離別の特徴

ここまで函館競馬場のコース全体の特徴について解説しましたが、競馬では同じ競馬場をつかっていろいろな距離のレースが開催されます。

距離が変われば走る場所も変わってくるため、競馬場全体の特徴だけではなく、距離に応じて特徴をつかんでおくこともレースの予想をするためには非常に重要です。

1,200mの特徴

1,200mの特徴
函館競馬場の1,200mは、向こう正面の一番奥からスタートし、3コーナーと4コーナーを回って最終直線を走った先がゴールとなります。

スタートから最初のコーナーまでの距離はおよそ480mとかなり長めになっており、その間は先行馬や逃げ馬がより良いポジションを獲得するため競い合うことになります。

さらに、この最初のコーナーまではずっと上り坂になっているので、ある程度スタミナがある馬でなければ先行争いに勝ち残れないでしょう。

逆に4コーナーからゴールまでは緩やかな下り坂となっています。
そして直線の特徴でも触れましたが、最終コーナーを回ってからゴールまでがあっという間なので、最初の直線で前に行けなかった先行馬はかなり厳しい戦いを強いられるでしょう。

これらの特徴を踏まえると、逃げや先行馬が有利ではあるものの、1,200mギリギリのスタミナしかない馬よりはそれよりももう少し長い距離を走れる馬が勝ちやすいコースといえます。
この距離を使った重賞レースには「函館スプリントステークス」があります。

1,800mの特徴

1,800mの特徴
函館競馬場の1,800mは、最終直線のやや4コーナーよりからスタートし、そのままゴール前を一度通過してからコースを1周してもう一度ゴール板を駆け抜ければゴールとなります。

さきほどの1,200mと違い、スタートから最初のコーナーまでが270mほどしかありません。
そのため、かなり激しい先行争いがおこなわれることが予想されます。

外枠の先行馬はできるだけ早く最初のコーナーを回りたいと考え、内枠側に入り込んでこようとしますが、内枠の馬も当然その場所を奪われまいと必死に死守します。

このことを考慮すると、内枠の馬が比較的有利なレース運びをしやすいコースだといえます。
コース全体はスタートから最初のコーナーまでは緩やかな下り坂、第2コーナーを回ってから第3コーナーまでは上り坂です。

そして最終直線は短くなっているということもあり、スタートが得意で内枠の逃げ、先行馬がどちらかといえば有利といえるでしょう。
この距離での重賞レースは「巴賞」があります。

2,000mの特徴

2,000mの特徴
函館競馬場の2,000mは、1,800mのスタート場所よりもさらに奥、ホームストレッチの4コーナー部分に設置されているポケットからレースが始まります。

そこから後は1,800mと同様に一度ゴール前を駆け抜けてそのまま第1コーナーを回り、コースを1周してもう一度ゴール前を駆け抜けた先がゴールです。

1,800mとの大きな違いはスタートから第1コーナーまでの距離で、1,800mではわずか270mしかありませんでしたが、2,000mの場合はおよそ470mと十分な距離が確保されています。

したがって先行争いはそこまで激しくはならないでしょう。
最終直線はとても短く緩やかな下り坂となっているので、コースとしては走りやすく、後方から勝負をしかける脚質の馬にとってはとても不利となっています。

そのため函館競馬場で開催される2,000mは中央競馬で行われる2,000mのレースのなかでももっとも逃げ馬の勝率が高くなっています

特に単勝1番人気が逃げ馬だった場合、その勝率は90パーセント以上となっているので、探勝1番人気が逃げ馬だった場合は素直に従っておいたほうがよいでしょう。

北海道は梅雨になったり台風が来ることも滅多にないため、馬場が荒れることもあまりないというのもこの勝率につながっていると考えられます。

また、下位人気であったとしても、内枠からスタートでき、そのまま楽に逃げれそうであれば馬券を買ってみる価値は十分あります。
この距離の重賞レースは「函館記念」です。

まとめ

函館競馬場は日本に現存する競馬場のなかではもっとも歴史ある競馬場で、大地震など災害が発生した際には避難場所ともなっている、地元の人にとってとても大切な施設です。

コース全体の特徴としては高低差がとても大きいことが挙げられます。
高低差はおよそ3.5mあり、これはローカル開催の競馬場のなかではもっとも大きいです。

そして寒冷地の競馬場ということもあって洋芝を使用していることも大きな特徴となっており、高低差と洋芝である点を考慮すると、スタミナがある馬がやや有利となる競馬場といえるでしょう。

そして最終直線距離が中央競馬が開催される競馬場のなかではもっとも短いというのも函館競馬場の大きな特徴となっています。

さらに最終直線からゴールまでは緩やかな下り坂なので、後ろの馬が前にいる馬をごぼう抜きして1着になるということが非常に難しいコースです。

そのため、脚質的にはほかの競馬場以上に逃げや先行馬が有利な競馬場だといえるでしょう。
特に2,000mレースの場合は1番人気が逃げ馬の場合、およそ90パーセントの確率で勝利しています。