中央競馬が開催される競馬場のコース特徴を解説!

中央競馬が開催される競馬場のコース特徴を解説!

中央競馬が開催される競馬場は全国に10か所あります。
あまり意識せずに見ていると、どの競馬場もまったく同じように見えますが、細かく見ていくとまったく同じ形状の競馬場というのはひとつもなく、各競馬場にはそれぞれ特徴があります。

本項目では中央競馬で使われる全10ヵ所の競馬場それぞれの特徴をおおまかに紹介していきます。

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競馬場の特徴を知っておけば的中率アップにつながる

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競馬場の特徴を知ることはレースの予想をするうえでとても重要です。

たとえばゴール前に急な坂がある競馬場では、そこまでにスタミナを消費すると最後のスパートでバテてしまうので、極力スタミナを温存するようなレース展開になるでしょうし、最終コーナー後ゴールまでの直線が短い場合は、直線に入る前に勝負を仕掛けなければ勝つことができません。

このように、コースによって騎手は同じ馬に乗っていても戦法を変えて挑むことになります。

レースの予想をする際には競走馬の能力などもチェックする必要がありますが、競走馬は2歳にデビューしてからたいてい3年から4年で引退してしまうため、一度覚えた知識をそれほど長く活かすことができません。

ところがコースは改修工事が行われない限りは基本的に変わることがないので、競馬場の特徴を一度覚えておくと、長期的に活用することができます。

各競馬場の直線距離を比較

各競馬場の直線距離を比較

レースの勝敗を大きく左右するのが、ゴール前最後の直線です。
逃げ馬はここをしのげるかが勝敗の分かれ目ですし、先行馬は最終直線でなんとしても逃げている馬に追いつきたいでしょう。

差し馬や追い込み馬は最終直線前のコーナーあたりから勝負を仕掛けることになりますが、トップスピードになるのはやはりゴール前直線です。
このように、どのような脚質でもゴール前の直線をどう走るかがとても重要なのです。

各競馬場の直線距離を表にまとめてみました。

競馬場名 直線距離(m)
札幌競馬場 266.1
函館競馬場 262
福島競馬場 292
新潟競馬場 外659 内359
小倉競馬場 293
中京競馬場 412.5
東京競馬場 525.9
中山競馬場 310
阪神競馬場 外473.6 内356.5
京都競馬場 外404 内328(改修前)

直線距離を見てみると、距離だけで言えば新潟競馬場の外回りが圧倒的に長くなっています。
逆に一番短いのが函館競馬場の262mですが、これはコースの形状自体も小さいことが大きな要因のひとつとなっています。

ゴール前の坂などもあるので一概にはいえませんが、基本的に直線距離の長さには以下のような傾向があります。

直線距離の長さにより違う勝ちやすい馬の特徴
直線距離が短いコースほど、逃げや先行など前のほうでレースができる馬が有利
直線距離が長ければ長いほど、差しや追い込みのような最後に爆発的な末脚を炸裂させる走りをする馬も勝ちやすくなる

札幌競馬場の特徴

札幌競馬場引用:googleマップ

札幌競馬場は、起伏のないほぼ平坦なコースであるというのが全体的な特徴ですが、もうひとつ「洋芝」を使っているというのも忘れてはいけない特徴のひとつです。

洋芝は多くの競馬場で使われているオーバーシードとは違い、クッション性が高いため、走るときにより力が必要ということもあり、起伏のないコースでありながら、それなりのパワーも求められる競馬場となっています。

ただし、全体的に見ればこじんまりとしたコースのうえ、平坦な造りということもあって、デビューしたての新馬たちにとっても走りやすいコースです。
そのため、レース全体としては新馬戦や未勝利戦といったあまり実力のない馬が出走するレースが多くなっています。

ただし毎年当競馬場では「札幌記念」が開催されます。
このレースは夏の間にしっかりと調教を済ませた実力馬たちが力試しも兼ねて多く出走することから、「夏のG1レース」と呼ばれるほどレベルの高い争いが繰り広げられます。

札幌競馬場のコース特徴について詳しくみる

函館競馬場の特徴

函館競馬場引用:googleマップ

函館競馬場は、実は中央競馬が開催されている競馬場のなかではもっとも古い歴史を持つ競馬場です。
コース全体としてはゆるやかな上り下りがあるのが特徴です。

そして札幌競馬場と同じく洋芝を使用しており、オーバーシードよりも走るのにスタミナが必要となっています。
そして、もうひとつ忘れてはいけないのが、中央競馬が開催される競馬場のなかでもっとも直線距離が短いという点です。

さらにゴール手前400m付近から下り坂になっているということもあり、逃げ馬に特に有利なコースとなっています。
下り坂でスピードがつくので、追い込み馬に追いつかれそうなところで最後まで抜かれずにゴールするという状況もよく見られます。

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福島競馬場の特徴

福島競馬場引用:googleマップ

福島競馬場は中央競馬が開催される競馬場のなかでは、1週1,600mともっとも短いのが大きな特徴です。
そして3コーナーと4コーナーは「スパイラルカーブ」という特殊な形状になっており、3コーナーに侵入するときはカーブは緩く、4コーナーを回る際にはカーブがきつくなっています。

コース全体は平坦な造りとなっていて、スタート時の差がゴール前まで大きく変動することはありません。
直線距離も約290mと短めですし、芝もオーバーシードとなっていて洋芝よりもパワーが必要とはならないので、逃げ馬にかなり有利なコースとなっています。

平地戦でスピードがある逃げ馬が出走していれば、買い目に含めると高配当が期待できるかもしれません。

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新潟競馬場の特徴

新潟競馬場引用:googleマップ

新潟競馬場は、とにかく外回りの直線距離の長さが最大の特徴です。
その長さは約650mとなっていて、2位以下を大きく引き離しています。

あまりに直線が長いため、「アイビスサマーダッシュ」という直線だけを走るレースが開催されているほどです。
カーブのない、まさに短距離走のような「アイビスサマーダッシュ」は普段のレースとはまったく異なる迫力で一見の価値ありです。

コース自体はゴール前の坂などもなく、全体的に平坦なので、特に外回りのコースは最後の直線での争いになることが多いでしょう。
したがって、差し馬や追い込み馬であっても、新潟競馬場であれば十分勝機はあります。

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小倉競馬場の特徴

小倉競馬場引用:googleマップ

関西方面の夏競馬が開催されるのが、この小倉競馬場です。
小倉競馬場もスパイラルカーブを採用している競馬場で、3コーナーの入りはカーブが緩いのですが、4コーナーを抜ける時のカーブはきつめになっています。

起伏はゴールラインを抜けた先に少し上り坂があり、第3コーナーを回ったあたりから第4コーナーにかけては緩やかな下り坂です。

直線距離は約290mで、起伏は特にないので、3コーナーを回ったあたりの下り坂から徐々に加速し、第4コーナーを勢いよく回って直線で最終的な着順を争うといった展開がよく見られます。
第4コーナーのきついカーブで馬群が散らばりやすいので、差し馬が進路をふさがれることなく飛び込みやすいです。

ただし、そこまで力の強い馬が小倉競馬場を主戦場とすることは少なく、全体的に見ればやはり逃げや先行の馬が強いといえるでしょう。

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中京競馬場の特徴

中京競馬場引用:googleマップ

中京競馬場は春の短距離王決定戦である「高松宮記念」と、ダート戦のG1レースである「チャンピオンズカップ」が開催されるため、コースの特徴はしっかりと把握しておきたいところです。
中京競馬場のコースは独特な形状をしています。

まず、第1コーナーはとても緩やかなカーブとなっているのですが、第2コーナー以降は第1コーナーと比較するとかなりきつめのカーブとなっています。
そして直線距離が412mとかなり長めになっているのも見逃せない特徴といえるでしょう。

起伏に関しては、特に第4コーナーからゴール前直線の途中まで下り坂だったのが、残り100m地点あたりで急にきつい上り坂になるのが大きな特徴です。
この坂は短距離戦で特に大きな影響を与え、スタミナがあまりない馬が先頭の場合、この坂で急に失速し、馬群に沈むといった展開がよく見られます。

もちろん中長距離戦でも最後のたたき合いでこの坂は大きな脅威となるので、最後まで目が離せない展開になるのが中京競馬場でのレースの特徴といえるでしょう。

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東京競馬場の特徴

東京競馬場引用:googleマップ

「日本ダービー」「オークス」「ジャパンカップ」といった重要なレースがたくさん開催される東京競馬場は、最優先で特徴をつかんでおきたい競馬場のひとつです。

東京競馬場を象徴する特徴が、500mを超える長い直線で、距離によってスタート地点は異なりますが、どのようなレースでも最後は必ずこの長い直線を駆け抜けることになります。

したがって、東京競馬場のレースでは道中の順位はあまり意味をなさず、この最後の直線でどれだけ爆発力を見せられるかが勝敗の大きな分かれ目となっています。

直線距離が長いということは、後方から一気にスパートをかける差しや追い込み馬にも十分チャンスがあるコースといえますし、「日本ダービー」や「ジャパンカップ」といったG1レースに出走する馬たちはたぐいまれなる能力の持ち主です。

有力な差し馬や追い込み馬が出走しているのであれば、ほかの競馬場以上に注目しておいたほうがよいでしょう。
逆に逃げ馬にとっては最後の長い直線は鬼門となります。

一例として、ジャパンカップでは2003年のタップダンスシチー以降、2016年にキタサンブラックが優勝するまで逃げ馬で勝ち切った馬は現れませんでした。

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中山競馬場の特徴

中山競馬場引用:googleマップ

中山競馬場は、中央競馬の総決算ともいえるレース、「有馬記念」が開催される競馬場として有名です。
そのほかにも「スプリンターズステークス」「皐月賞」と、重要なG1レースが開催されています。

中山競馬場はゴール前の直線が300m未満と短いのが大きな特徴で、たいてい最後の順位争いは直線より少し手前の第4コーナーを回るあたりから激しさを増してきます。
そして、当競馬場最大の特徴はこの直線ほぼ全体が急激な上り坂になっているという点です。

最簿の直線なのでほかの馬に追いつかれない、またはほかの馬を抜き去るスピードが無ければいけないのですが、それと同時にこの全競馬場一といっても過言ではないほど急な上り坂を上り切れるだけのパワーも要求されます。

先行馬が調子よく走っていて、そのまま決まるのかと思っていたらこの上り坂でスタミナを奪われ、後方からの差し馬に一気に差されるといった展開になることも珍しくありません。
東京競馬場と同様に最後までどうなるか分からない、観戦する側としてはとても面白い競馬場といえるでしょう。

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阪神競馬場の特徴

阪神競馬場引用:googleマップ

阪神競馬場は大阪杯や桜花賞、宝塚記念など春のG1レースがたくさん開催されていますが、後述の京都競馬場が改修工事中は京都競馬場で開催される予定のG1レースもここで開催されるため、2023年3月までは全競馬場でもっとも多くのG1レースが開催される競馬場となります。

阪神競馬場は、上空から見ると「おむすび型」の形状をしています。
大きな特徴のひとつが、第1コーナーと第2コーナーのカーブがとても小回りとなっている点です。
そして第3コーナーもかなり急なカーブとなっているので、カーブを上手に回れる器用な馬が有利な競馬場となっています。

起伏に関しては、ゴール前まではそれほどレースに影響するような強烈な上り下りはありませんが、最終コーナーを回って直線に入ると、直線の最後200mあたりからゴール手前80mあたりまでに強烈な上り坂が待ち構えています。

この上り坂をいかにスピードを落とさず登り切れるかが勝敗を大きく分けるといっても過言ではありません。
直線距離に関しては内回りでも350m以上、外回りだと470mを超えているので、直線での争いがどうなるかも注目しておきたいところです。

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京都競馬場の特徴

京都競馬場引用:googleマップ

京都競馬場は2023年3月まで全面的な改修工事を実施しており、レースは開催されていません。
改修後にもっとも気になるのが、コースの形状の変化ですが、現在発表している内容を見る限り、改修工事はスタンドやパドックなどがメインで、コースの形状そのものを大幅に変えることはなさそうです。

改修後もコースの形状はまったく変わらないものとして特徴を解説すると、G1レースを開催している競馬場のほとんどが最終直線あたりに坂を設けているのに対し、京都競馬場では最終直線はほぼ平坦な造りとなっています。

その代わり、第3コーナーの入り口あたりに通称「淀の坂」と呼ばれているかなりキツめの坂が設けられており、そこを走り抜けると第4コーナーあたりから残り600mあたりまでは下り坂となります。

このアップダウンをどのように走るかが京都競馬場でのレース最大の焦点となっていて、近年では下り坂あたりで早めにスパートをかけ、勢いをつけてそのまま一気にゴールまで駆け抜けるといった戦法をとる騎手が多くなっています。

最終コーナーあたりでスピードを確保できるということもあり、どちらかといえば逃げや先行の馬のほうが勝ちやすい競馬場といえるでしょう。

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まとめ

中央競馬が開催される全10か所それぞれの特徴を簡単にまとめてみましたが、細かい部分を見ていくとまったく異なるということが分かってもらえたのではないでしょうか。

直線距離もすべて違いますし、上り坂や下り坂といった起伏がある場所、カーブの形状なども競馬場によって大きく変わってきます。
騎手はこれらの特徴を熟知したうえで、どのような走り方をするかを決めているのです。

競馬場の特徴を頭の中に入れていると、出走表を見ただけでレースがどのような展開になるのかが大まかにですが描けるようになります。
あとは各馬の細かい特徴を調べて微調整していけば、かなり正確な予想が立てられるようになるでしょう。