東京競馬場のコース特徴や傾向データを調査!初心者でも勝てる攻略法!

東京競馬場のコース特徴や傾向データを調査!初心者でも勝てる攻略法!

競走馬が順位を争って走ることになる競馬場のコースは、知識がほとんど無い人が見ると、どこもまったく同じように見えることでしょう。

しかし実際に競馬場のコースについて調べていくと、ある競馬場では急な坂があったり、別の競馬場ではカーブがきつくなっていたりと、細かい部分でそれぞれ違いがあります。

そしてその違いは、時にレースの行方を大きく左右するほどのものとなっているため、各競馬場の特徴を熟知しておくことは、馬券の的中率を高めるために必須といっても過言ではありません。
本記事では中央競馬の競馬場のひとつである東京競馬場について解説していきます。

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コース全体の特徴

競馬場名 東京競馬場
住所 東京都府中市日吉町1番地1
周回 左回り
馬場 芝・ダート
中央競馬の開催時期 6月・10月・11月

東京競馬場は10か所ある中央競馬用の競馬場のなかでも、もっとも知名度が高い競馬場のひとつではないでしょうか。

競馬を知らない人であっても、この競馬場を象徴するメインスタンドを映像としてみたことがあるという人はとても多いでしょう。

東京競馬場は府中市にあることから、「府中競馬場」と呼ばれることもあり、競馬ファンの間では「府中」という単語だけでも通じます。

敷地内にはたくさんの施設があり、JRAの歴史を知ることができる博物館や実際に乗馬を体験できる乗馬センターのほか、水遊びができる広場やミニ新幹線に乗車できたりと、大人だけではなく家族連れで訪れても十分楽しめる競馬場です。

またグルメもとても充実しており、競馬を楽しむだけではなく食事目的で訪れる競馬ファンがいるほどです。

中央競馬場のなかでも特に知名度が高い競馬場ということもあり、東京競馬場ではたくさんのG1レースが開催されることも忘れてはいけない特徴のひとつです。

東京競馬場では開催時期から順に「フェブラリーステークス」「NHKマイルカップ」「ヴィクトリアマイル」「オークス」「日本ダービー」「安田記念」「天皇賞(秋)」「ジャパンカップ」の8つとなっていて、このうち6つは6月までに開催されます。

では東京競馬場のコース全体の特徴を見ていきましょう。
東京競馬場のコースを語るうえで欠かせないのが左回りであるという点です。

競馬場は場所によって右回りでレースが行われるところと、左回りでレースがおこなわれるところがあります。

あまり影響がないように思えますが、実は競走馬によって右回りが得意な馬と左回りが得意な馬がおり、それは競争結果に如実に表れます。

東京競馬場のレースの馬券を購入する際は、人気馬が左回りが得意かどうかも確認しておいたほうがよいでしょう。

そして、もうひとつゴール前の高低差2メートルの長い上り坂があるということも忘れてはいけない特徴のひとつです。
この坂は通称「だんだら坂」とも呼ばれており、東京競馬場の名物となっています。

直線前まで1位をキープできていたとしても、この坂を上り切れるスタミナとパワーがなければ東京競馬場でかつことはできません。

この坂はどの距離のレースでも必ず通ることになるので、東京競馬場は非常にタフなコースだといえるでしょう。

一方、カーブは芝・ダートともに非常に緩やかになっており、コースの幅も広いため、競走馬たちは各自自分たちの能力を存分に発揮できる競馬場となっています。

芝コースの特徴

芝コースの特徴
芝コースの大きな特徴としてコースの全長がかなり長いという点が挙げられます。
コースの全長はおよそ2,000mとなっていて、これは中央競馬場のコースのなかでももっとも短い福島競馬場の1,600mより400mも長いです。

したがって短距離だけではなく、マイル戦であっても1周回らずにゴールすることとなります。

そして先ほど紹介した「だんだら坂」以外でも起伏に富んだコースとなっていることも特徴で、第1コーナーから向こう正面の真ん中あたりまでは高低差1.9mの長い下り坂となっていますし、第3コーナー手前では高低差1.5mの上り坂があって、そこを抜けると下り勾配になったあと4コーナー付近でまた上り勾配になるといった形状です。

文章だけをみると「平坦な場所がほとんどないのでは?」と思わせるほど上り下りが多く、スタミナに自信のない馬にとっては非常に厳しい戦いを強いられることになります。
これらの特徴を踏まえると、東京競馬場はスタミナがある馬のほうが圧倒的に有利です。

例えば1,400mレースであったとしても、1,600m以上走れるスタミナがある馬が上位に入ったり、マイル戦でも中距離を走れる馬が好走したりします。
予想の際はスタミナに注目しておきましょう。

東京競馬場では「オーバーシード」という芝を採用しています。
競馬場で使用されている芝にはオーバーシード以外に「野芝」と「洋芝」が採用されているのですが、オーバーシードはこの両者をミックスさせた芝となっています。

野芝と洋芝にはそれぞれ独自の特徴があるのですが、両者を組み合わせてオーバーシードにすることによって、適度な衝撃吸収性を保ちつつ踏み込んだ力を走力に変えることもある程度できるという、競走馬にとって最適な条件のコースとなっています。

ダートコースの特徴

ダートコースの特徴
ダートコースでも最後の直線は長い上り坂となっていますが、この上り坂の高低差は2.4mとなっていて、実は芝コースよりも高低差は大きくなっています。
そして1周距離は日本の全競馬場のなかでも最大となっていることも大きな特徴です。

一方でコースに使われている砂は、ほかの競馬場のダートコースよりも軽くなっており、芝コースよりはスピード勝負になりやすいという点には注意が必要です。

あまりダート戦の馬券を購入しないという人であっても、東京競馬場のダートではG1レースである「フェブラリーステークス」が開催されることから、特徴に関しては知っておいて損はありません。

直線の特徴

直線の特徴
東京競馬場は起伏が大きくタフなコースであるという大きな特徴がありますが、直線に関してもほかの競馬場にはない特徴を持っています。

東京競馬場の直線距離は芝コースで約520m、ダートコースで約500mと、ほかの競馬場と比べるとかなり長めに確保されています。

最終直線が長いということは、第4コーナーを回ってからゴールするまでにかなり走らなければならないということになります。
これは逃げや先行といった戦法が得意な馬にとってはかなり苦しいです。

逆に最終コーナーまで足を溜めて最終直線で一気に爆発させる「差し」や「追い込み」といった脚質の馬にとっては、直線距離が長いので後方から十分前の馬を差し切る余裕が生まれます。

競馬では基本的に前のほうでレースをする逃げや先行の馬が有利なのですが、東京競馬場では差しや追い込みの馬にもしっかり注目しておいたほうがよいでしょう。

距離別の特徴

東京競馬場全体の特徴を見ていくと、どの場所も起伏が大きく、さらに直線距離がかなり長めに確保されているということがわかりました。
しかし競馬ではさまざまな距離のレースが実施されます。

距離が変われば走る場所も変わるので、自分が馬券を購入するレースの距離をチェックし、コースのどの部分を走るのかを確認しておかなければ正確な予想をすることは難しいでしょう。
次項から各距離別の特徴について解説していきます。

1,600mの特徴

1,600mの特徴
東京競馬場1,600mは、第2コーナーを回り終わったあたりからスタートし、そのまま直線を走って第3コーナー、第4コーナーを回って最後の長い直線を走り切った先がゴールになります。

第2コーナー終点から第3コーナーまでの直線距離は540mもあり、東京競馬場のコースは幅がとても広いので、自由に位置取りができます。
そのためスタート時に外枠だったとしても、この距離に関してはまったく影響がないと考えてよいでしょう。

しかし、逆に言えば直線が長いということは、それだけ先行争いをする機会が増えるということでもあり、特に内枠からスタートした馬は外枠から内側に切り込むとする先行馬と長く競り合うことになります。

その結果、最初のコーナーまでにスタミナを大きくロスしてしまうと、最終直線の上り坂をトップスピードで上り切るようなスタミナを維持できなくなり、後方から追い込んできた馬にあっさり抜かれてしまうといった展開もしばしば見受けられます。

この距離は「NHKマイルカップ」「ヴィクトリアマイル」「安田記念」といった多くのG1レースが行われるのですが、特に安田記念は毎年のようにレース結果が荒れるG1レースとして有名です。

荒れる理由としては、前述したように決して先行馬が絶対的有利とはなりづらいコースとなっているからでしょう。

1,800mの特徴

1,800mの特徴
東京競馬場の1,800mは、1コーナーと2コーナーの間にある「ポケットコース」というコースからスタートするという少し特殊なスタートとなっています。

その後、スタートしてすぐに第2コーナーを回り、そのあとは第3、第4コーナーを回った後、長い上り坂がある直線を走り切ってゴールとなります。

先ほどの1,600mと距離的には200mしか変わりませんが、スタートしてすぐにコーナーが待ち構えているということもあり、スタート後の展開は1,600mの時とは大きく異なります。

スタート後は、先行や逃げ切り馬の熾烈な位置取り争いが行われることになるのですが、大外枠の馬は中に切り込む余裕がほとんどないため、大きく距離をロスすることになります。

しかし逆に外枠の馬が絶好のスタートを切って先手を確保できると、内枠の先行馬は前にも横にもほかの馬がいるため全く前に出れなくなり、その後も厳しいレースを強いられることでしょう。

1,800mの場合は、特にスタートが上手い先行馬を軸にしておくと馬券の的中率がアップする可能性が高いです。

この距離で開催されるG1レースはありませんが、「共同通信はい」「毎日王冠」といった歴史あるG2、G3レースはたくさん実施されます。

2,000mの特徴

2,000mの特徴
東京競馬場の2,000mは、観客席から見て右奥にあるポケットからレースがスタートします。
その後は第2コーナー、第3コーナー、第4コーナーと回って、最後の長い直線を走り切った先がゴールです。

2,000mでも1,800mと同様にスタートしてすぐに第2コーナーに差し掛かるため、熾烈な先行争いが繰り広げられます。

内枠の馬はスムーズにカーブに差し掛かれますが、外枠の馬はほかの馬よりもスピードを上げつつ斜行しながら内側を狙っていく必要があります。

さらに1,800mと比較すると、2,000mの第2コーナーのカーブはかなりきつくなっているので、外枠の馬が内側に入り込むためには相当無理をしなければ難しいでしょう。

しかし東京競馬場は全体的にタフなコースなので、スタートで無理をすると最後まで走り切れなくなる可能性が高いというように、勝負をどこで仕掛けるかの判断がとても重要になります。
この距離では秋のG1レースのひとつ、「天皇賞(秋)」が行われます。

2,400mの特徴

2,400mの特徴
東京競馬場の2,400mは、一応距離的には中距離レースに位置付けられてはいますが、長距離の基準となる2,500mと100mしか変わらないですし、何より東京競馬場そのものがかなりスタミナを消費するコースとなっているので、実質長距離レースと考えておいたほうがよいでしょう。

この距離のスタート地点はスタンド側の直線中央よりも少し後ろ側からとなっています。 
その後は直線を通って第1コーナーから順にコーナーを回り、最終4コーナーを回って長い直線を走った先がゴールです。

スタートから最初のコーナーまでは直線距離が300m以上あるので、1,800mや2,000mのように激しい先行争いとはなりません。

何より距離が長く起伏も激しいコースということもあり、ゴール前まではゆったりしたペースで流れることが多いでしょう。

これだけ長い距離になると、最初から先頭に立ってそのまま逃げ切るということは非常に難しく、例えばジャパンカップでは2016年にキタサンブラックが逃げ切りで勝利はしたものの、それより前の逃げ馬となると、2003年のタップダンスシチーにまでさかのぼることになります。

有力な差し馬や追い込み馬が出走しているのであれば、むしろ逃げ馬よりも馬券に絡んでくる可能性が高い距離だといえるでしょう。

しかし、差し馬や追い込み馬に注目したほうが良いのはジャパンカップなど古馬のレースの話で、日本ダービーやオークスといった3歳馬のレースとなると、やはりセオリー通り先行の馬のほうが勝ちやすい傾向にあります。

先ほど少し触れた「ジャパンカップ」のほかに「日本ダービー」「オークス」がこの距離のG1レースとして開催されます。

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まとめ

東京競馬場は中央競馬場のなかでももっとも知名度が高い競馬場のひとつです。
ジャパンカップ、日本ダービーをはじめ、多くのG1レースがここで開催されており、G1レースの時にはスタンドに入りきらないほどのお客さんが観戦に詰めかけます。

JRAの歴史を勉強できる博物館が併設されているほか、乗馬を体験できるところがあったり、水遊びができる場所など小さなお子さんが楽しめるようなところも多いので、家族連れで訪れる光景もよく見かけます。

コースの特徴としては、なんといっても最終直線での長い上り坂が有名で、さらに全体的に起伏に富んだ形状をしていることから、東京競馬場はタフなコースだといわれています。

さらに直線距離もかなり長めに確保されているので、ほかの競馬場と比べると差し馬や追い込み馬の勝率もそれなりに高いです。

また距離によってスタートから最初のカーブに入るまでの距離が大きく違う点にも注目で、1,800mと2,000mのレースではスタート直後から熾烈な先行争いが繰り広げられることになります。