【2022年】阪神ジュベナイルフィリーズの予想に役立つデータを紹介!過去の傾向や要注目馬を解説!

阪神ジュベナイルフィリーズの予想に役立つデータを紹介!過去の傾向や要注目馬を解説!

年末の競馬レースと聞かれた際、ほとんどの人が真っ先に思い浮かべるのは「有馬記念」ではないでしょうか。
有馬記念はファン投票で上位になった競走馬しか出走することはできません。

このレースに出走できた時点でその年度を代表する馬の1頭となったという何よりの証明ですし、名実ともに名馬の仲間入りを果たしたと言い切ってよいでしょう。

しかし年末のレースは有馬記念だけではありません。
年末には2歳馬の頂点を決めるためのG1レースが3つ開催されます。

本記事ではそのうちのひとつ、2歳牝馬の頂点を決めるレースである「阪神ジュベナイルフィリーズ」について解説していきます。

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阪神ジュベナイルフィリーズの基本情報

阪神ジュベナイルフィリーズ(引用元:https://www.jra.go.jp/keiba/thisweek/2021/1212_2/race.html)

阪神ジュベナイルフィリーズが開催される競馬場や1着賞金など阪神ジュベナイルフィリーズに関する基本情報を表にまとめました。

開催競馬場と距離 阪神競馬場芝1,600m
1着賞金 6,500万円
出走条件 サラ2歳以上牝馬(外国梅、地方出身馬も出走可)
負担重量 54㎏

阪神ジュベナイルフィリーズの概要

1949年、完済所属の2歳馬(当時は数え年なので3歳)の頂点を決めるレースとして「阪神3歳ステークス」というレースが設けられ、これが阪神ジュベナイルフィリーズの前身となりました。

当時は芝1,200mのスプリント戦でしたが、1962年に現在の成功距離である芝1,600mに変更、さらに同年新しく建設された阪神競馬場外回りコースへとコースそのものも変更され、現在に至っています。

1991年、それまで合同だった牡馬、牝馬の2歳チャンピオン戦を牡馬、牝馬に分けることが決定され、「阪神3歳ステークス」から阪神3歳牝馬ステークス」へと名称が変更、出走条件も牝馬のみとなり、当レースは2歳牝馬の頂点を決めるレースとなりました。

さらに馬齢表記が国際基準に改めたことによって名称が変更、現在の「阪神ジュベナイルフィリーズ」というレース名となっています。

ちなみに「ジュベナイル」というのは英語で「少年」または「少女」という意味であり、「フィリー」は「若い牝馬」という意味です。

出走条件は1971年より外国産馬が出走可能となったほか、1995年には地方出身の競走馬も出走が可能となり、更に2010年には外国馬も出走できるようになりました。

地方出身馬は、「アルテミスステークス」「ファンタジーステークス」のいずれかで2着以内に入れば優先出走権が与えられるほか、上記以外の中央競馬芝コースの重賞を勝利した地方出身馬にも同じく優先出走権が与えられます。

阪神ジュベナイルフィリーズが開催されるコースの特徴

阪神競馬場(引用元:https://www.jra.go.jp/facilities/race/hanshin/course/index.html)

阪神ジュベナイルフィリーズが開催される芝1,600mは、向こう正面のやや左寄りからスタートとなります。
最初のコーナーまでは400m以上あり、長い間先行争いが繰り広げられることになるでしょう。

外回りコースを使用していることもあって、コーナー自体は非常にゆったりとしており、ペースは全体的に落ち着きやすいです。
4コーナーを回ってからが勝負所で、各馬は一斉にスパートをかけるようになります。

直線距離は470m以上と、東京競馬場ほどではありませんが十分な長さがあり、差しや追い込み馬にとっても勝負をしかけやすいコースなのですが、ゴール手前200mくらいから高低差1.8mの急な坂が待ち構えており、ここをトップスピードで駆け上がれるような馬でなければ勝つことは難しいでしょう。

レース展開としては最終直線の瞬発勝負になりやすいため、長い間脚を使える馬よりは短い時間でも束を突き放すような強靭な脚力を持っている馬のほうが有利です。

過去10年間3着以内に入着した競走馬たち

過去10年間3着以内に入着した競走馬たち

2021年から遡って過去10年間で阪神ジュベナイルフィリーズの3着以内に入着した競走馬たちを表にまとめました。

年度 馬場状態 着順 馬番 競走馬名
2021 1 10 サークルオブライフ
2 11 ラブリイユアアイズ
3 13 ウォーターナビレラ
2020 1 6 ソダシ
2 7 サトノレイナス
3 11 ユーバーレーベン
2019 1 1 レシステンシア
2 4 マルターズディオサ
3 9 クラヴァシュドール
2018 1 10 ダノンファンタジー
2 13 クロノジェネシス
3 9 ビーチサンバ
2017 1 11 ラッキーライラック
2 7 リリーノーブル
3 4 マウレイ
2016良 1 2 ソウルスターリング
2 18 リスグラシュー
3 4 レーヌミノル
2015良 1 2 メジャーエンブレム
2 13 ウインファビラス
3 11 ブランボヌール
2014良 1 16 ショウナンアデラ
2 11 レッツゴードンキ
3 4 ココロノアイ
2013良 1 8 レッドリヴェール
2 10 ハープスター
3 6 フォーエバモア
2012良 1 1 ローブティサージュ
2 7 クロフネサプライズ
3 10 レッドセシリア

当レースで上位に入着した牝馬の多くがその後桜花賞やオークスといった3歳牝馬クラシックでも上位に入着しているため、以降の牝馬のレースを占う意味でも注目度が非常に高いレースとなっています。
また偶然にも過去10年間すべて良馬場での開催となっているのも特筆すべき特徴といえるでしょう。

過去のデータから見られる傾向

過去のデータから見られる傾向

2歳牝馬に関しては出走数の関係上、上位に入着した競走馬のレース傾向等を調べてもあまり意味がないのかもしれませんが、過去10年間の結果を見て本レースで好走しそうな競走馬を見つけるための手掛かりとなりそうな共通点を検証してみました。

前走重賞レース好走馬

「アルテミスステークス」「ファンタジーステークス」といった牝馬限定の重賞レースに出走、好走した牝馬は当レースでも好走する傾向にあります。

2歳限定といっても重賞レースにはひとつ能力が抜けた牝馬たちが集結するため、そこで勝ち負けができる牝馬というのはどのような相手であっても強い走りをすることができるのでしょう。

前走1勝クラス勝ち馬

重賞に出走できなかった牝馬でも1勝クラス(旧500万クラス)で優勝している牝馬は当レースでも良い走りを見せてくれることが多いです。

この条件に適合する牝馬の場合、キャリアは2戦以上でなおかつマイル距離の出走経験を持っている牝馬が大部分を占めています。

前走連対馬

ほぼすべての競走馬が前走なにかしらのレースで3着以内に入っていて、それ以外の競走馬も重賞レースに出走しています。

前走で強い走りができない牝馬は阪神ジュベナイルフィリーズでも上位に入ることができない、というのは断言しても良さそうです。

直近5年間当レースに勝利した競走馬のその後の活躍を追ってみた

直近5年間当レースに勝利した競走馬のその後の活躍を追ってみた

阪神ジュベナイルフィリーズについては2022年夏時点では出走する競走馬は判明していませんし、そもそも2歳馬はまだ1戦ないし2戦しかしておらず、実力がある競走馬自体もまだ分からないという状況なので、ここでは過去5年間当レースを勝った競走馬がその後どのような活躍をしたのかを見ていきましょう。

2017年 ラッキーライラック

ラッキーライラックはあのオルフェ―ヴル産駒で初めてG1勝利馬となりました。
当レースを買った2017年は重賞3勝と大活躍をし、この年の最優秀2歳牝馬に輝いています。

3歳は牝馬クラシック路線へと進みますが、不運にもこの馬はあのアーモンドアイと同期であり、牝馬クラシック3冠は多くの競馬ファンが知っている通りすべてアーモンドアイに獲られてしまいました。

しかし4歳時にエリザベス女王杯を制覇、5歳では大阪杯を勝ち、エリザベス女王杯を連覇と、輝かしい実績を上げています。
アーモンドアイがいなければ、もっとG1レースを勝っていたことでしょう。

2018年 ダノンンファンタジー

ダノンファンタジーも世代トップレベルでありながら、不幸なことに「グランレグリア」「クロノジェネシス」という強力な同期牝馬たちがいるせいか、G1レースは最終的に当レース以外では勝つことができませんでした。

しかしそれより下位のレースでは各野違いを見せる走りをしており、2019年にはG2「チューリップ賞」「ローズステークス」を制覇、2020年には同じくG2レースである「阪神カップ」に勝ち、翌年も「スワンステークス」を制するなどG1馬に恥じない成績を残しています。

2019年 レシステンシア

3歳で桜花賞に出走し1番人気となりましたが、ここにはあの無敗3冠牝馬となるデアリングタクトも出走していました。
完璧なレース運びをしたものの、デアリングタクトには力及ばず2着となります。

以降はマイル・短距離路線へと進み、NHKマイルカップ、マイルチャンピオンシップとG1レースに出走するものの勝ち切れないまま3歳を終えます。
4歳になり阪急杯に出走、ここではスタートから逃げの競馬に徹して快勝、阪神ジュベナイルフィリーズ以来久々の重賞勝利を手にします。

続く高松宮記念では惜敗するも、セントウルステークスでは猛追するピクシーナイトを退け勝利しますが、続くスプリンターズステークスでは逆にピクシーナイトに最後さされてしまい2着となってしまいました。

その後香港スプリント、5歳になると高松宮記念、ヴィクトリアマイル、さらには安田記念に出走しますが、惜しいところでG1レース2勝目を手にすることができないまま春のG1戦線を終えました。

安田記念後に検査した結果、脚部を骨折してしまっていることが発覚、秋のG1レースに間に合うかどうか大変厳しい状況となっています。

2020年 ソダシ

2020年の当レースを勝利、「白毛馬発のG1勝利」として大きな話題となったのは記憶に新しいのではないでしょうか。
その後桜花賞でも勝利し、その実力がフロックではないことを証明します。

続くオークスは距離適性が合わなかったのか惨敗してしまいますが、札幌記念ではまさに横綱相撲といった走りで快勝、万全の状態で秋華賞に臨みますが、レース開始直後に歯を折ってしまうというアクシデントにより思うような走りができない悔いの残るレースとなってしまいました。

その後は突如「チャンピオンズカップ」への参戦を発表、ダート路線へと進みます。
チャンピオンズカップでは惨敗するものの、翌年フェブラリーステークスでは3着に入る健闘を見せますが、これ以降はダートへの挑戦はしないとのコメントがあり、ソダシのダート挑戦は一旦終了となりました。

春のG1戦線は「ヴィクトリアマイル」に出走、長期休養から復帰したデアリングタクトをはじめ豪華メンバーが揃う中、最後の直線で1頭抜群の伸びを見せて快勝、G1レースを3勝したソダシは人気先行ではなく、本当に実力ある競走馬と言い切って間違いありません。

2021年 サークルオブライフ

本レース勝利後はチューリップ賞に出走、馬群中段から最終直線で抜け出しにかかりますが、せんこうしていた ナミュールを捉えきれず、更に全くのノーマークだったピンハイにも先行され、3着となりました。
このレースは馬連が50倍以上という大波乱となっています。

その後は桜花賞に出走、当日の馬場は外側がかなり不利な馬場でありながら外側を走らざるを得ないという状況になってしまい、最後驚異的な末脚で追い込んだものの届かず4着となってしまいました。

続くオークスでは差し追い込みに有利なコースかつ距離適性もあって1番人気になりますが、出走時間が大幅に遅れたことで完全に入れ込んでしまい、12着と惨敗してしまいました。

しかしオークスでの負け以外は大きく大敗はしていないため、続く秋華賞に喝だけのポテンシャルは十分持っています。

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まとめ

阪神ジュベナイルフィリーズは2歳牝馬限定のレースであり、このレースにはその年を代表する2歳牝馬が集結します。

このレースで好走した牝馬たちはその後桜花賞やオークスといった3歳牝馬クラシックでも好走するケースが非常に多く、その後の3歳牝馬戦線を占う重要なレースといってよいでしょう。

もともとは牡馬牝馬関係なくただ単に関西出身の2歳馬の頂点を決めるレースといった位置づけでしたが、その後牡馬と牝馬それぞれの頂点を決めるレースが必要だという機運が高まり、今のような形になりました。

外国産馬や地方出身馬だけではなく外交馬も2010年より出走できるようになり、国際競走に設定されているレースのひとつでもあります。

コースは阪神競馬場の外回りコースを採用、向こう正面やや左寄りからスタートし、第3コーナー第4コーナーは非常に緩やかであるため、落ち着いた展開となりやすいです。

最終直線の瞬発力勝負となる傾向にありますが、ゴール前には急な坂が待ち構えており、ここをトップスピードで乗り越えることができるようなスタミナも持ち合わせていなければ勝つことは難しいでしょう。

2歳牝馬限定レースということもあり、傾向を見極めることは難しいですが、どのレースに出走していたとしても、最低限連対していないような牝馬は買い目に含めることを控えておいたほうがよさそうです。