【2022年】天皇賞秋の予想に役立つデータを紹介!過去の傾向や要注目馬を解説!

天皇賞秋の予想に役立つデータを紹介!過去の傾向や要注目馬を解説!

中央競馬は春にG1シーズンがあり、夏競馬を経て秋からはまたG1シーズンを迎えることになります。
本記事では秋のG1古馬戦線のなかでも特に注目度の高い「天皇賞秋」についてレースの概要や過去の傾向など、予想に役立つ情報を解説していきます。

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天皇賞秋の基本情報

天皇賞秋(引用元:https://www.jra.go.jp/keiba/thisweek/2021/1031_1/race.html)

天皇賞秋の開催競馬場や賞金について表にまとめました。

競馬場と距離 東京競馬場芝2,000m
1着賞金 2億円
出走条件 サラ3歳以上(地方、外国馬も出走可)
負担重量 3歳56㎏、4歳58㎏、牝馬は-2㎏

2021年まで1着賞金は1億5,000万円でしたが、2022年度から2億円へと上昇しています。

天皇賞秋の概要

天皇賞そのものの歴史を辿っていくと、なんと明治時代にまでさかのぼります。
明治35年に根岸競馬場というかつて存在していた競馬場で開催された「エンペラーズカップ」や、更に遡って明治初期に開催された「Mikado’s Vase」というレースが天皇賞の原型と言われています。

詳しい解説は割愛しますが、これらのレースが誕生した背景には外交問題が強く影響しているとされており、当時の競馬というのは実は重要な外交交渉の舞台だったそうです。

話をレースに戻すと、天皇賞の前身レースが設立された当時から春と秋の2回開催となっていましたが、設立当時は春と秋ともに3,200mの長距離レースでした。

しかし昭和59年に天皇賞秋は現在の距離である2,000mに短縮されることとなります。
短縮されることが発表となった際には賛否両論あったものの、現在では「秋の中距離最強馬決定戦」として、現役トップクラスの馬たちが集まり、毎年ハイレベルなたたきを繰り広げています。

開催時期は設立当初は11月後半でしたが、昭和56年より10月最終週または11月初めへと繰り上がりました。

天皇賞秋が設立されたことによって「ジャパンカップ」「有馬記念」と共に「秋の古馬三冠競走」となり、この3レースすべてを同一年で制した競走馬に報奨金が支払われることとなっています。

ただし、2022年現在秋の古馬3冠を達成したのは2000年に秋の古馬3冠はおろか「グランドスラム」を達成したテイエムオペラオーと、2004年のゼンノロブロイのたった2頭だけです。

ちなみに「天皇賞秋」を「天秋」と省略する人がいますが、正式な略称は「秋天」です。
この通称についてはJRAの過去成績掲載ページのURLにも使用されているので、略すときは間違えないようにしましょう。
「天皇賞春」も同じく「天春」ではなく「春天」です。

本レースの前に行われるG2レースである、「オールカマー」「毎日王冠」「京都大賞典」の3レースが天皇賞秋の優先出走権が与えられるレースとなっていて、いずれかのレースで1着となった馬に優先出走権が与えられます。

地方出身の競走馬に関しては条件が少し緩くなっていて、2着以内に入れば優先出走権獲得となります。

天皇賞秋が開催されるコースの特徴

東京競馬場コース立体図(引用元:https://www.jra.go.jp/facilities/race/tokyo/course/index.html)

天皇賞秋のスタート地点は、第1コーナーの奥に設けられている「ポケット」という部分からとなっています。

そしてスタートしてすぐに最初のコーナーが待ち構えているため、先行が得意な馬が外枠に入ってしまうと外を回されるうえに前に行けないのでかなり苦しいレースを強いられることになります。

第2コーナーを回ってから向こう正面手前までは緩やかに下りますが、そこから高低差約1.5mの急な坂を登って第3コーナーに差し掛かり、ここでは緩やかに下りつつカーブを曲がり、第4コーナーでは再び上り勾配です。

そして第4コーナーを回ると東京競馬場の象徴のひとつである、全長525mの長い直線を駆け抜けますが、この直線の途中にも高低差2メートルの急な坂があります。

全体を通しかなりアップダウンが激しいコースとなっていて、実力をいかんなく発揮するためには冷静にコースを回れる精神力がとても必要だといえるでしょう。

過去10年間3着以内に入着した競走馬たち

過去10年間3着以内に入着した競走馬たち

2021年から遡って過去天皇賞秋で3着以内に入着した競走馬たちを表にまとめました。

年度 馬場 着順 馬番 馬齢と性別 競走馬名
2021 1 5 牡3 エフフォーリア
2 1 牡4 コントレイル
3 9 牝5 グランアレグリア
2020 1 9 牝5 アーモンドアイ
2 6 牡5 フィエールマン
3 7 牡4 クロノジェネシス
2019 1 2 牡4 アーモンドアイ
2 9 牡4 ダノンプレミアム
3 5 牝5 アエロリット
2018 1 4 牡4 レイデオロ
2 9 牡4 サングレーザー
3 10 牡4 キセキ
2017 不良 1 7 牡5 キタサンブラック
2 2 牡5 サトノクラウン
3 8 牡4 レインボーライン
2016 1 8 牡5 モーリス
2 12 牡4 リアルスティール
3 14 牡5 ステファノス
2015 1 8 牡5 ラブリーデイ
2 14 牡4 ステファノス
3 16 牡4 イスラボニータ
2014 1 4 牡5 スピルバーグ
2 1 牡5 ジェンティルドンナ
3 15 牡3 イスラボニータ
2013 1 7 牡4 ジャスタウェイ
2 9 牡4 ジェンティルドンナ
3 6 牡6 エイシンフラッシュ
2012 1 12 牡5 エイシンフラッシュ
2 4 牡3 フェノーメノ
3 6 牡5 ルーラーシップ

3着以内に入っている競走馬の顔ぶれだけを見ても、その世代を代表するような強豪馬ばかりです。
まさに秋の中距離最強決定戦にふさわしいレースといえるでしょう。

過去のデータから見られる傾向

過去のデータから見られる傾向

過去10年間3着以内に入着した競走馬たちを見ると、どのような傾向がみられるのかを調べてみました。

4枠以内

3着以内に入着している競走馬の枠番を見ると、一桁台であることが多いです。
コースの特徴で説明した通り、天皇賞秋のコースはスタートしてすぐにコーナーがあるため、外枠の馬は外側を回ることになりやすく、結果走行距離的に不利になりやすいです。

ほんのわずかな差ではありますが、天皇賞秋のように世代トップクラスの馬ばかりが集まるレースではこういった細かな差の積み重ねが勝敗に大きく影響します。

毎日王冠上位馬

天皇賞秋トライアルレースのひとつである「毎日王冠」で好走している競走馬は天皇賞秋でも良い結果を残している傾向にあります。

毎日王冠は「スーパーG2レース」と呼ばれるほど出走メンバーが豪華になる事が多く、まるでG1レースのようなハイレベルの戦いが繰り広げられます。

そのため、このレースで上位の成績を挙げている馬は調子が良い馬だと判断して間違いないため、天皇賞秋の馬券を購入するのであれば、毎日王冠のレースは必ずチェックしておきましょう。

5歳以内

2013年のエイシンフラッシュを除き、3着以内に入着している馬たちはすべて5歳以内です。
さらに1着と2着に限定してチェックすると、4歳ないし5歳の馬が大部分を占めています。
能力的にももっとも充実している時期の競走馬がやはり勝ち切りやすいレースとなっているようです。

要注目馬

要注目馬

本項目では天皇賞秋への出走を表明している、または出走すれば好走する可能性が高い注目馬を紹介します。

本年度は3歳馬のなかにも春のクラシック戦線から天皇賞秋への参戦を表明している競走馬が多いため、ここで紹介した以外にも注目すべき馬はたくさん居ます。

エフフォーリア

2021年天皇賞秋の勝ち馬です。
今年はその後有馬記念でも勝ち、年度代表馬に輝きました。

天皇賞秋では無敗の3冠馬コントレイル、マイルの女王グランアレグリアと2頭の傑出した競走馬が相手でしたが、その2頭をねじ伏せるような圧倒的な走りを見せ、文句なしの完勝をするなど、3歳馬とは思えないポテンシャルでした。

2021年度が終わった時は「来年は一体いくつのG1レースを獲るのだろう」と誰もが思っていたことでしょう。
ところが2022年、阪神競馬場開催の「大阪杯」「宝塚記念」では本来の力をまったく出せないまま、不甲斐ない結果に終わってしまいました。

長期輸送が合わなかった、大阪杯の時は両隣が牝馬だったため意識してしまっていた、など色々なことが言われていますが、不振の原因ははっきりしておらず、精神的なものかもしれないという噂もでています。

どれだけ優れた競走馬でも「走る気力」を失ってしまえば本来の力などとても出せないでしょう。
天皇賞秋の舞台となる東京競馬場は、日本ダービーのハナ差2着以外はすべて勝っている得意のコースであるため、このレースでエフフォーリアの真価が問われることになるのではないでしょうか。

ポタジェ

2022年大阪杯の勝ち馬です。
それだけではあく16レース出走して12レースで3着以内とどのレースに出ても安定した走りを見せているのがこの馬のウリで、上がり3ハロンのタイムを見るとほとんどのレースで3位以内となっているなど、強烈な末脚が最大の武器です。

昨年の天皇賞秋では6着と思うような結果を残せませんでしたが、今年はコントレイルもグランアレグリアも居ませんし、エフフォーロアも本来の力を出し切れるかどうかは未知数なので、ポタジェにも十分チャンスがあるでしょう。

ジャックドール

圧倒的な逃げで4連勝をして一躍注目度が高まり、更に次走「金鯱賞」では2着レイパパレに2馬身差以上という大差をつけて勝利、一躍4歳世代を代表する1頭となりました。

続く大阪杯では不運にも落鉄というアクシデントがありましたが、それでも5着に入っており、その能力が本物であることを実証するレースであることは間違いありません。

逃げ馬には自分の走りさえできれば馬群に囲まれることがないなど多大なメリットがあるため、ジャックドールにも天皇賞秋を獲るチャンスは十分あります。

次走には「札幌記念」を予定していますが、このレースにはソダシをはじめG1の常連馬が出走を表明しており、G2レースでありながら並のG1レース以上の豪華メンバーになることはほぼ間違いありません。

いかにジャックドールといえど簡単に勝つのは難しいレースになるでしょうが、逆に言えばここを完勝してしまえば一気に天皇賞秋の本命候補に躍り出ることができます。

アリーヴォ

小倉のレースを4連勝したのち、大阪杯に参戦、あまり注目されませんでしたがハイレベルなレースの中いきなり3着に入り、注目されるようになりました。

宝塚記念にもファン投票上位で選出、出走しますが力を出し切れず14着と振るわない結果となってしまいます。

強力な末脚が武器な為、直線距離が長い天皇賞秋に出走すればかなり良い戦いをすると思われていましたが、宝塚記念のレース後に脚の不調が発覚、場合によっては屈腱炎を発症する恐れもあるとの発表がありました。

屈腱炎は競走馬生命にも関わる重大な疾患であるため、長期休養を余儀なくされることから、恐らくアリーヴォの天皇賞秋参戦はないものと思われます。

しかしまだ4歳ですし、しっかり治療すれば春のG1戦線には間に合ってくれる可能性は十分あるので、これからの動向をしっかりと見守っていきましょう。

イクイノックス

2022年は有力な3歳馬が菊花賞ではなく天皇賞秋を目標にすることを表明している事例が多いのですが、イクイノックスはそんな有力3歳馬の筆頭といえる馬です。

2歳重賞を驚異的な末脚で勝利し、一躍注目を浴びましたが、その後調整が思わしくないのか長期休養することになります。

その次に選んだのはなんと桜花賞、ステップレースを挟まずにG1レースに直行だったため不安視するファンも多くいましたが、そんな不安をものともしない走りで2着となります。

続く日本ダービーでは大外枠でありながらルメール騎手の好騎乗に見事にこたえる走りでドウデュースと壮絶なたたき合いを見せますが惜しくも2着に敗れました。

天皇賞秋のメンバーはこれまでにない強豪ぞろいですが、まだまだ成長途中のイクイノックスですから、夏の放牧が実りあるものになったならば上位を十分狙えるポテンシャルを秘めていることは間違いありません。

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まとめ

天皇賞自体の歴史はとても古く、場合によっては明治時代初期にまで遡りますが、天皇賞秋が現在のような中距離に設定されたのは昭和59年です。

中距離路線に設定されてからの天皇賞秋は「秋の古馬中距離最強決定戦」に位置づけられており、どの年代もこのレースに出走する競走馬はその年を代表するような強豪ばかりです。

「天皇賞秋」「ジャパンカップ」「有馬記念」の3レースは秋の古馬三冠と呼ばれていて、この3つのレースを同一年に勝利した馬には報奨金が支払われるのですが、秋の古馬三冠を達成したのはテイエムオペラオーとゼンノロブロイのたった2頭だけです。

コースはスタートしてすぐに最初のコーナーが待ち構えているのが特徴で、特に先行馬や逃げ馬が外枠に入ってしまうと不利なレースを強いられることになってしまいます。

またアップダウンも激しく、直線距離も長いとあって総合的に高い能力を持っている馬しか勝つことはできないでしょう。

前走重賞レースに出走し、好成績を挙げている競走馬が好走する傾向にあります。
特に「札幌記念」構想馬が天皇賞秋でも上位に食い込む場合が多いので、注目しておいたほうがよいでしょう。