大阪杯予想のポイント!レースの特徴と役立つ過去データを紹介

大阪杯予想のポイント!レースの特徴と役立つ過去データを紹介

競馬のレースにはグレードが設けられており、G3以上のレースは「重賞レース」と呼ばれています。
重賞レースは実力馬しか出走できませんが、そのなかでももっとも格式が高いのが春と秋に集中的におこなわれる「G1レース」です。

本記事ではG1レースのひとつである「大阪杯」について、誕生の経緯やレースの特徴について解説し、予想に役立つ過去レースのデータも紹介します。

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大阪杯とは?

大阪杯とは?

大阪杯は正式名称を「日本馬主協会連合会会長賞」といいますが、この名称を使うことは競馬新聞やメディアでもほとんどありませんし、競馬ファンの中でも知っている人は少ないのではないでしょうか。
大阪杯は、春のG1レースの幕開けとなるレースとなっていて、「春の中距離路線最強決定戦」ともいうべきレースです。

実は大阪杯がG1レースとなったのはつい最近のことで、それまではG2レースだったのですが、特に古馬にとっては大阪杯がG1レースとなるまで中距離で出走できるG1レースがなかったということもあり、G1レースとなる以前からGIレースといっても差支えがないくらい豪華なメンバーが出走していました。

出走条件はサラブレッド系4歳以上となっており、古馬限定のレースです。
そして、競走馬の強さを示すバロメーターとなっているレーティングの上位5頭に優先出走権が与えられます。

また、トライアル競走として「中山記念」「金鯱賞」が設定されており、両レース1着の馬にも優先出走権が与えられています。
1着の賞金は1億3,500万円です。

大阪杯の基本情報

大阪杯の基本情報は以下のようになっています。

レース名 大阪杯
開催される競馬場 阪神競馬場
距離 芝2,000m
優勝賞金 1億3,500万円

大阪杯誕生の経緯

大阪杯誕生の経緯

大阪杯は、1957年に4歳(当時は5歳)以上の馬限定の重賞として創設され、創設当初は「大阪盃競走」という名称でした。
名称は1964年に「サンケイ大阪杯」と変更されたのち、1989年からは「産経大阪杯」に変わります。

創設当初より阪神競馬場でレースが行われていましたが、はじめはコース距離1,800mで、いわゆる「マイル戦」の競走でした。
その後距離や開催時期などを何度か変更し、1972年からは2,000mで定着し、施行時期も1982年からは桜花賞の1週間前という現在の施行時期となって現在に至ります。

1984年からは外国産馬が、1995年からは地方出身の競走馬も条件を満たせば出走が可能となり、2003年からは外国馬も出走可能となって、大阪杯は日本国内で行われる競馬の「国際競走」のひとつとなっていますが、このことを知っている競馬ファンはあまりいません。

2016年までは本競走で優秀な成績をおさめた馬に「天皇賞春」の優先出走権が与えられていましたが、天皇賞春は3,200mと距離適性があまりに違いすぎるため、大阪杯を走った後に天皇賞春に出走する馬はあまり多くありません。

古馬の場合、春の中距離戦は「大阪杯」くらいしかないということもあって、設立当初より大阪杯にはG1勝利クラスの馬が多数出走し、G2競走とは思えないほどのレベルとなっていました。

大阪杯はG1競走としての条件を十分満たしていると判断され、2017年よりG1競走に昇格します。

これによって、古馬が出走できる中距離以上のG1レースは「大阪杯」「天皇賞春」「宝塚記念」と、秋のG1レースと同数となり、この3つのG1レースを同一馬が制覇することを「春シニア3冠」といい、これを達成した馬には報奨金が贈られることとなりましたが、現在のところ春シニア3冠を達成した馬は存在しません。

春シニア3冠を達成するための最大の障害はなんといっても距離3,200mの「天皇賞春」でしょう。
大阪杯と宝塚記念は距離がそれほど変わらないですが、この2つのレースに勝ち、なおかつG1レース最長距離である天皇賞春に勝てるような能力の馬はそうそう出てくるものではありません。

したがって、「秋シニア3冠」よりもずっと難易度が高い3冠となっています。

第65回大阪杯

第65回大阪杯

大阪杯のこれまでのレースのなかから、2021年度のレースについて少し詳しく解説します。
このレースは、前年度無敗の3冠を達成したコントレイルが出走することをジャパンカップ出走後に早々と表明し、注目されていましたが、それ以上に話題となったのがグランアレグリアの出走です。

グラナレグリアは2020年度には安田記念でアーモンドアイに勝利するなど、短距離・マイル戦では圧倒的な強さを誇る牝馬でした。
その牝馬が中距離がもし大阪杯を勝利すると、短距離・マイル・中距離という3階級制覇となります。

競馬界でいまだこの3つの距離のG1を優勝した馬は存在しないため、前人未到の記録が誕生するかどうかが占われるレースとなりました。

そもそも、上記2頭はアーモンドアイが2020年に引退してからは名実ともに現役最強を争う強さだったため、事前の予想はこの2頭のうち、どちらか強いかで激論が繰り返されることになります。

しかし、それ以外にも皐月賞と日本ダービーでコントレイルに続く2着と健闘したサリオスや、ここまで無敗の5連勝と勢いに乗るレイパパレなど、豪華メンバーが出走するレースとなりました。

最終オッズは1番人気はコントレイル、続いて2番人気グランアレグリア、3番人気がサリオスで、この3頭に人気が集中し、4番人気のレイパパレにはすでに単勝12倍以上のオッズが付く中でレースはスタートします。

当日はかなり雨が降っており、馬場状態は「重」と発表され、タフな条件のなかのレースとなりました。
レースはレイパパレが先頭に立つと、そのままレイパパレ先頭、後続の馬はそれを追う形で進みます。

グランアレグリアは中段あたり、コントレイルは後方前方あたりに位置し、前をうかがいながらのレースとなりました。
残り1,000mあたりでコントレイルが早くも動き出し、前を言っていたグランアレグリアに並びかけるとグランアレグリアも進出、その時点で2番手だったサリオスに並びかけたまま4コーナーを回って最終直線に差し掛かります。

最終直線でレイパパレが外に持ち出すと、とても良い伸び足を見せ、後方のコントレイルら有力馬がレイパパレを追いかけますが、差は縮まらずむしろ広がる一方でした。
最終的には外から強襲し2着でゴールしたモズヘッロに4馬身差をつけ、レイパパレが快勝という結果となりました。

大阪杯が開催されるコースの特徴

阪神競馬場引用:googleマップ

大阪杯が開催される阪神競馬場芝2,000mでは、内回りのコースを使用します。
スタートをして最初のコーナーまではそれなり距離がありますが、すぐに急な坂があるため、あまり早いペースとはなりませんし、ここでスタミナを使うと最後までスピードを維持できないので、先行争いはそこまで激化しません。

メモ
基本的に競馬は内枠が有利なのですが、阪神競馬場は特に芝が傷みやすい競馬場として有名で、大阪杯がスタートする第11レースごろには多くの馬が走る内側はかなり馬場が荒れた状態になっています。
そのため、ほかの競馬場と比べると外枠からの差しが決まりやすいことを覚えておきましょう。

勝負所は第3コーナーから第4コーナーにかけての下り坂で、ここで勢いをつけ、最後に待ち構えているゴール前の坂を一気に駆け上がるのが常套手段です。
最後の急な坂でもかなりスタミナを消費し、体力に自信がない逃げ馬や先行馬はここで失速してしまいます。

この坂も差しが決まりやすい要因のひとつといえるでしょう。

阪神競馬場の特徴について徹底解説!

過去10年の優勝馬

過去10年の優勝馬

大阪杯では過去10年どのような馬が優勝しているのかを見ていきましょう。

優勝馬
2012 ショウナンマイティ
2013 オルフェーヴル
2014 キズナ
2015 ラキシス
2016 アンビシャス
2017 キタサンブラック
2018 スワーリチャード
2019 アルアイン
2020 ラッキーライラック
2021 レイパパレ

過去の優勝馬の中にはオルフェーヴルやキタサンブラックなど、のちの競馬史にも語り継がれるような名馬の名前もあります。
そのほかの馬もG1含めて重賞を複数勝っている馬が多く、強い馬でなければ勝てないレースといえるでしょう。

優勝馬は前走どのようなレースを走っている?

優勝馬は前走どのようなレースを走っている?

では過去の優勝馬は前走どのようなレースを走っているのでしょうか。

優勝馬 前走レースと着順
2012 ショウナンマイティ 大阪城ステークス2着
2013 オルフェーヴル ジャパンカップ2着
2014 キズナ 凱旋門賞4着
2015 ラキシス 有馬記念6着
2016 アンビシャス 中山記念2着
2017 キタサンブラック 有馬記念2着
2018 スワーリチャード 金鯱賞1着
2019 アルアイン 金鯱賞5着
2020 ラッキーライラック 中山記念2着
2021 レイパパレ チャレンジカップ1着

トライアルレースである中山記念と金鯱賞に出走している馬がそれぞれ2頭、有馬記念に出走している馬も2頭います。
とはいえ、「このレースで好成績をあげている馬が勝ちやすい」と判断できるような傾向は特に見られません。

前走どのレースに出ているかにはこだわらず、それなりに優秀な成績をあげている馬には注目しておいたほうがよさそうです。

どの枠の馬が1着になりやすい?

どの枠の馬が1着になりやすい?

では枠による有利不利があるのか、過去10年間の2着までの馬番を確認してみましょう。

3着までの馬番
2012 11番・6番・2番
2013 5番・3番・7番
2014 7番・3番・4番
2015 3番。7番・4番
2016 9番・7番・8番
2017 5番・4番・13番
2018 15番・5番・8番
2019 3番・6番・2番
2020 5番・12番・8番
2021 8番・1番・7番

まず注目したいのが、1番と2番で3着以内に入っているのが3頭しかいないという点です。
競馬はトラック競技なので、圧倒的に内側が距離のロスがなく有利です。

にも関わらず全30頭中3頭しか3着以内に入っていないというのは、いかに内枠の馬場が荒れた状態でのレースになるかというのがよく分かります。

さらにいえば、2021年の馬場状態は重で、2012年の馬場状態は稍重です。
この2回は、馬場状態が全体的に悪かったというのも、1番2番が3着以内に入った要因のひとつといえるかもしれません。

メモ
全体で見ると、特に4番から8番の「真ん中の枠」からスタートした馬が3着以内に入賞している傾向が強いです。
有力視されている馬が真ん中の枠からのスタートになった場合はそれなりに信用できるといえるでしょう。

穴馬の傾向

穴馬の傾向

2012年から2021年までの大阪杯で9番人気以下の馬で3着以内に入ったのは、2019年のアルアインただ1頭のみです。
さらに言えば、前走5着以下になった馬で大阪杯3着以内に入れた馬はたった4頭だけとなっています。

大阪杯は全体的に大穴馬は入着しない傾向にあるレースと言ってよいでしょう。
確実に当てるのであれば、1番人気から6番人気くらいまでに注目しておくのがおすすめです。

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まとめ

大阪杯は、毎年春に阪神競馬場でおこなわれるG1レースで、コース距離は芝2,000mとなっています。
設立当初はG2レースでしたが、春に4歳以上が出走できる重賞レースが大阪杯しかなかったということもあり、設立当初からG1レースを勝った馬が多数出走する豪華なレースとなっていました。

2017年にG1レースの条件を十分満たしているとみなされ、G1レースに昇格してからは、文字通り「春の中距離最強決定戦」ともいうべきレースとなっています。

過去データで注目したいのが「1番、2番の3着以内入賞の少なさ」です。
阪神競馬場は馬場が荒れやすい競馬場で、特に多くの馬が走るもっとも内側は、重賞レースがおこなわれる第11レースが始まる頃にはかなり悪くなっています。

大阪杯の予想をする際は、最も内側の枠はそれほど有利とは見ないほうがよいでしょう。

一方、真ん中あたりの枠である4番から8番の馬はかなり3着以内に入賞しているので、真ん中の枠で有力馬がスタートするのであれば、その馬を軸にして馬券を組み立てると的中率がアップする可能性が高いです。

また、内枠が傷みやすいことと、ゴール手前にかなり急な上り坂があること、そしてゴール前の直線距離がそれなりにあることから、外側からの差しが決まりやすいレースでもあります。
過去の3着馬を見ると、前走レースでも好走している馬が多く、強い馬が順当に勝つレースといえます。

大阪杯の予想をする際は、以下のポイントに注目して予想をしてみてください。

大阪杯予想のポイント
前走で好走している馬
4番から8番に入った馬
強力な末脚を持っている差し馬