阪神競馬場の特徴について徹底解説!

阪神競馬場の特徴について徹底解説!

中央競馬が開催される競馬場は全国に10か所あり、レースの開催日には多くの競馬ファンが観戦に訪れます。

競馬を楽しむからには馬券を的中させたいところですが、適当に買って当たるほど簡単なものではありません。

特にオッズが高くなる3連複や3連単を的中させようと思うのであれば、事前にさまざまな情報を入手して自分なりにレース展開を予想する必要があります。

ここでは阪神競馬場の特長について詳しく解説していくので、当競馬場で開催されるレースの馬券を購入する際の参考にしてみてください。

コース全体の特徴

競馬場名 阪神競馬場
住所 兵庫県宝塚市駒の町1-1
周回 右回り
馬場 芝・ダート
中央競馬の開催時期 4月・6月

阪神競馬場は兵庫県にある競馬場です。
最寄り駅は阪急今津線の「仁川」駅ということもあり。別名「仁川競馬場」とも呼ばれています。

兵庫県は1995年の阪神淡路大震災によって大きな被害を受けましたが、ここ阪神競馬場も例外ではなく、パドックの屋根が傾いたりコースにヒビが入るなど壊滅的な被害を受けました。

そのため改修工事中はレースを開催できず、当競馬場で開催される予定であったレースを京都競馬場など近隣の競馬場で代替え開催しました。
改修工事をしている間、無事であった厩舎地区は避難した人たちの避難所として開放しています。

震災からわずか11か月という短期間で大部分の改修工事は完了し、12月2日より競馬を再開することとなりました。

阪神競馬場は大阪杯や宝塚記念など春のG1レースが多く開催される競馬場です。
当競馬場には「セントウル像」という像がスタンドの東に立っており、この競馬場のシンボルになっています。

待ち合わせ場所として最適なだけではなく、撮影スポットとしても定番で阪神競馬場にとって欠かせないもののひとつといえるでしょう。

阪神競馬場は2006年に大幅なコースの改修工事を施しています。
そのため2006年以前のデータは全く通用しない点に注意しましょう。

当競馬場のコース全体の特徴としては、まず改修工事で新設された外回りコースの周長に触れないわけにはいきません。

外回りコースの周長は2,089mもあり、これは右回りコースとしては中央競馬のみならず、日本全国の競馬場のなかでも最も長いです。

外回りコースは全体的にゆったりとした形状をしており、直線も長くカーブも緩やかとなってはいるのですが、ただ1点ゴール前に急な上り坂が待ち構えています。

高低差はそれほどありませんが、角度はかなりきつめになっているので、ゴール前の競走馬たちのスタミナを容赦なく奪っていきます。

いっぽう内回りコースは特に1コーナーと2コーナーのカーブがきつめになっていますが、それ以外は一般的な競馬場のコースといえます。

ただしゴール前の急な上り坂は内回りコースにも存在しており、この坂をいかに攻略するかが当競馬場のレース展開を読み解くうえでの大きなポイントといえるでしょう。

芝コースの特徴

芝コースの特徴
阪神競馬場で使われている芝は「オーバーシード」と呼ばれているものを採用しています。

日本の競馬場で使用されている芝は、阪神競馬場のようなオーバーシードのほかに「洋芝」と「野芝」が使われており、野芝は踏み込んだ力を走力に変えやすく、洋芝は衝撃をたくさん吸収してくれるので、競走馬たちにとって走る際の負担が少ないです。

オーバーシードは野芝の上に洋芝を植えているため、ふたつのメリットが上手くミックスされているので、理想的なコースになります。

ダートコースの特徴

ダートコースの特徴
ダートコースは1周の距離が約1,500mとなっていて、芝コースの内回りコースをちょうどスケールダウンしたような形状です。

内回り、外回りコースと同様に、残り200m付近に急な坂が設けられているので、この坂をトップスピードで上り切るだけのスタミナがあるかどうかが勝負の分かれ目となっています。

直線の特徴

直線の特徴
直線距離は芝コースの内回りが約350mで、ダートコースもほぼこれに準ずる長さです。

コースの起伏も含めた特徴を踏まえると、内回りコースとダートコースでは基本的には逃げや先行馬が有利ではあるものの、最後の上り坂でスタミナを失ってしまうようであれば後方からの差しや追い込みも十分通用するコースといえます。

一方外回りコースの最後の直線距離は約473mもあり、こちらは新潟、東京についで中央競馬場全10コースのなかでも3番目の長さです。

最後に急な坂も待ち構えていることから、逃げていた馬や先行の馬が上位をキープするためにはかなりのスタミナを残しておかなければならないでしょう。

逆に、後方から様子を見つつ自分のペースで走ることができる差し馬や追い込みの馬にとっては、この長い直線は勝負を仕掛ける時間を長く確保できるということもあり、有利に働きます。

そのため、強力な末脚を持っている馬が内枠あたりからスタートできるのであれば、馬券に絡む可能性は十分あります。

距離別の特徴

ここまで阪神競馬場全体の特徴を解説してきましたが、これだけで競馬場の特長をすべて把握できたと考えてはいけません。
阪神競馬場ではレース開催日にはさまざまな距離でレースが実施されます。

距離が変わればコースで使用される部分も変わりますし、何よりスタート位置が距離によって全然変わってくるので、自分が購入する馬券のレースがどれくらいの距離を走るのか、そしてコースのどの部分を使ってレースが行われるのかをしっかりと把握しなければ的中させることは難しいです。

1,200mの特徴

1,200mの特徴
阪神競馬場芝1,200mは、内回りコースを使って実施されます。
スタートは第2コーナーを回ってするのところで、そこから第3コーナー、第4コーナーを回って直線を駆け抜けた先がゴールになります。

この距離で予想をする際のポイントは、スタートから最初のコーナーまでの直線が短いことと、カーブにあたる距離がとても長いということです。

スタートから最初の直線まではおよそ250mしかなく、この距離の間で特に前を走る馬は自分の走りやすい位置をキープしなければならないので、スタート直後からかなり激しい先行争いが展開されます。

そして、第3コーナーと第4コーナーがかなり大きめとなっていることから、コーナー部分の距離が590mあまりもあります。
これだけコーナーの距離が長いと、内側を走る馬と外側を走らされる馬との走行距離の差は歴然です。

ここだけを見ると内枠の馬が有利なように見えますが、外枠の馬も当然外側を走ってスタミナを消費したくないのでスタート直後はすぐ内側に切り込んできます。

つまり内枠外枠関係なく、スタートを誰よりも早く飛び出せて内側のポジションを一番にキープできた馬が勝つ距離だといえるでしょう。

最後に上り坂がありますが、スタートから残り200mまでは下り坂となっているので、外枠の馬も積極的に勝負をしかけやすいコースです。

距離が短いということもあって、脚質的には逃げ先行馬が圧倒的に有利です。
差し馬や特に追い込み馬の馬券を購入するのはこの距離では無謀といえるでしょう。

G1レースは設けられていませんが、「セントウルステークス」がこの距離を使った重賞レースとなっています。

1,600mの特徴

1,600mの特徴
1,600mでは外回りコースを使用します。
スタートは1,200mと同様に第2コーナーを曲がり終えたあたりに設けられていて、そこから直線を走り、第3コーナー、第4コーナーを回って直線を駆け抜ければゴールとなります。

この距離ではスタートから最初のコーナーまで約440mあるので、熾烈な先行争いにはなりませんが、それでも外枠の馬がそのまま外を走るのは大きく不利となるので、内側に切り込んでこようとしてくるでしょう。

それを凌ぐために内枠の先行馬はスピードを上げざるを得ない展開になります。
直線距離が長ければその分長い距離をスピードを上げて走らなければならないので、内枠の先行馬にとってはこの長い直線は不利に働きます。

内枠の先行馬が争いに負けてしまうと、その馬を差そうとしていた内枠の差し馬や追い込み馬は前を塞がれることとなり、結果的に共倒れの展開となってしまうでしょう。

そして外回りの最終直線はおよそ470mとかなり長めです。
そのため内側をキープできなかった後方の馬があえて外側に出して差しにくるといった展開になることもあり、全体的に見れば枠の有利不利はそこまで大きくないコースです。

この距離では2歳牝馬のG1レースである「阪神ジュベナイルフィリーズ」と牡馬牝馬関係なく出走できる「朝日杯フューチリティーステークス」、3歳牝馬クラシックの第1レースである「桜花賞」が実施されます。

その世代で活躍するためには、絶対に攻略しなければならないコースのひとつといえるでしょう。

2,000mの特徴

2,000mの特徴
阪神競馬場の芝2,000mは内回りコースを使っておこなわれます。
スタートは第4コーナーを回ってすぐつまりスタンド正面で、そこからコースを1周してゴール板を駆け抜ければゴールです。

スタートから最初のカーブまでは約350mとそれなりに距離は確保されています。
この距離のレースを予想するうえで頭に入れておかなければならないのが、スタートしてすぐに急な上り坂を上らなければならないということです。

そして最後の直線でもこの坂を上ることになるので、急な坂を2回走ることになります。

それを踏まえると、スタート直後に外枠の馬は無理な勝負をしかけることができないので、1,200mや1,600mと比べると、内枠の馬はすんなりと内側をキープさせてもらいやすいです。

また4コーナーのカーブはかなり急になっていますし、コーナーを4度回ることになるので外側をずっと走らされる馬は距離的にはかなり不利を強いられます。
脚質で見ると、さすがに逃げ馬がこの距離で1着になることは難しく、先行馬が有利です。

そして差し馬や追い込み馬も最後の直線が長く、2回目の坂を上らなければならないことから、1着にはならないまでも馬券に絡む活躍を見せることが多々あります。

この距離では2017年より「大阪杯」がG1レースの昇格したことから、実力のある古馬は年明けの第1目標としてこのコースを選択することが多くなっています。

2,200mの特徴

2,200mの特徴
2,200mは2,000mと同じ内回りコースを使用することとなります。
つまりスタート位置は2,000mよりも200m後ろから、第4コーナー奥からとなっており、そこからはコースをちょうど1周してゴール板を賭け抜ければゴールです。

スタートから最初の直線までが500m以上とかなり長くなっており、長時間先行争いが繰り広げられることになるのですが、先行争いをしつつ急な坂を上らなければならないですし、最後の直線でもう一度この坂を上る必要があるということもあって、2,000mと同様に、そこまで激しい争いにはなりません。

その後の展開も2,000mとほぼ同じと考えてよいでしょう。
この距離では春のG1シーズンの締めくくりとなる「宝塚記念」が開催されます。

このレースには人気投票上位の馬しか出走できないので、どの馬もトップレベルの実力の持ち主なのですが、宝塚記念を予想するうえで考慮しなければいけないのが馬場状態です。

トラックレースは内側が基本有利なので、内側を走る馬が多く、内側の芝は外側と比べると荒れやすいのですが、阪神競馬場の芝はほかの競馬場と比べても荒れやすいといわれています。

そしてG1レースである宝塚記念は第11レースということもあり、晴れていても内側の芝はかなり荒れた状態でレースがスタートします。

したがって内枠からスタートできるので勝ちやすいという安易な理由で馬券を買わないようにしましょう。
宝塚記念に出走する競走馬は、枠順の不利などを吹き飛ばすほどの高い能力を持っている馬ばかりです。

3,000mの特徴

3,000mの特徴
阪神芝3,000mは内回りコースを使ってレースがおこなわれます。
スタートは第2コーナーを回ってすぐの場所に設けられていて、そこからコースを約1周半回った2回目の上り坂を駆け抜けた先がゴールとなります。

3,000mという距離なので、道中無理をするような馬はおらず、ゆったりとしたペースにはなりますが、コーナーを6回も回ることになるので外枠に押し出されてしまうと絶対的に不利です。

スタートからコーナーまではそれなりの距離がありますし、内回りコースということもあって最後の直線で一気に追い抜くということもなかなか難しいです。

したがって枠順は関係なく、スタートから最初のコーナーをうまく立ち回って前に出ることができた馬がかなり有利になるコースといえるでしょう。

この距離で実施される重賞レースには「阪神大賞典」があり、この距離で走るレースも阪神大賞典だけです。

まとめ

阪神競馬場は兵庫県にある競馬場で、最寄り駅である「仁川駅」にちなんで、競馬ファンの間では「仁川競馬場」とも呼ばれています。

大阪杯や桜花賞、宝塚記念など春のG1レースが多く開催されている競馬場で、G1レースになると近隣から多くの競馬ファンが観戦に訪れます。

2006年にコースの大幅な改修が施されたと同時に外回りコースが新たに設けられました。
外回りコースの全長は2,080mもあり、これは日本にあるすべての競馬場のなかでも最長距離となっています。

一方内回りコースは平均的な全長となっており、内回りコースと外回りコースではまったく異なるレースが見られます。

もうひとつゴール前にとても急な上り坂が設けられているのも大きな特徴で、この坂をいかに攻略するかが勝敗のカギを握っているといえるでしょう。

カーブは4つとも平均よりもきつくなっているので、短距離でも長距離でもコーナーの外側を走らされると距離的にかなり不利となります。

しかしそのことは騎手も熟知していることから、レース中は内側を走る馬が多く、レースが進めば進むほど内側の芝は荒れていくことになります。

阪神競馬場の芝はほかの競馬場よりも荒れやすいといわれているので、大阪杯や宝塚記念といったG1レースのときは内側の芝がかなり荒れていることを想定して予想するようにしましょう。