馬主は儲からないって本当?馬主になるための年収や条件について徹底解説

馬主は儲からないって本当?馬主になるための年収や条件について徹底解説

馬主というのはお金持ちの人がなるイメージを持つ方が多いと思いますが、これは馬主になるためには厳格な年収制限が設定されているためです。

しかし現在では一口馬主のように馬主資格を持っていなくても馬に出資することも可能です。
この記事では個人馬主になるための条件や、一口馬主になるための条件やおすすめの一口馬主クラブの情報を解説します。

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馬主になるために必要な年収はどのくらい必要なのか?

馬主になるために必要な年収はどのくらい必要なのか?

自分の所有する馬を応援し大レースに勝つのは、競馬ファンであれば一度は叶えてみたい夢ともいえますが、個人馬主になるための敷居は高く、馬主になるためには厳しい年収制限が定められています。
JRAの馬主になるための条件は以下の通りです。

JRAの馬主になるための条件
①日本中央競馬会競馬施行規程第7条第1号~第13号に定める事項のいずれにも該当しないこと。
②今後も継続的に得られる見込みのある所得金額が、過去2か年いずれも1,700万円以上あること。
③継続的に保有する資産の額が7,500万円以上あること。

この3つが馬主になるための条件になります。

①の日本中央競馬会競馬施行規程の事項とは、犯罪者や反社会勢力といったように、八百長やマネーロンダリングを競馬を通して行うのを防ぐことを目的としています。
今風の言葉で簡単に言えばグレーな人達は馬主になることはできません。

次に②の年収に関しては2年以上継続して1,700万円以上の収入があることが条件となり、この金額は収入金額ではなく所得金額である必要があります。

収入金額とは事業者の売上にあたる金額のことで、この収入金額から必要経費を引いた実際の利益金額が所得金額となり、年間の利益金額が2年継続して1,700万円以上あることが馬主になるための2つ目の条件です。

最後に③の保有資産が7,500万円とは、具体的には本人名義の不動産・預貯金・有価証券(投資信託・債券等)が保有資産に該当します。

そして保険証券・ゴルフ会員権・海外不動産・書画骨董等は資産に含まれず、また負債がある場合は資産額からその分を差し引いて評価されます。
馬主になるためには7,500万円の貯金を持っていることが3つ目の条件です。

このように仮に一般の会社員で、年収1,700万円かつ7,500万円の貯金を持っている人というのは、世の中を見渡しても限られおり、馬主になるためには②・③の条件をクリアするためのハードルが、非常に高いのが大きな特徴と言えます。

地方競馬の馬主になるための条件は?

地方競馬の馬主になるための条件は?

中央競馬の馬主になるためには金銭面の条件から非常に厳しいといえますが、地方競馬は中央競馬と比較すると馬主の条件は大きく異なっています。
地方馬主になるための条件は以下の通りです。

地方馬主になるための条件
①直近年における所得金額が500万円以上であること。
②馬主登録の欠格事由に該当しないこと。

地方競馬の馬主は中央の馬主とは異なり、貯金に関しては特に条件がなく、単年度の所得金額が500万円以上であることのみが条件となります。

ちなみに②の馬主登録の欠格事由とは、中央馬主の規定にもあるようにグレーな人が馬主になるのを防ぐために定めた条件です。

中央競馬の馬主資格のように年収1,700万円はサラリーマンには厳しい数値ですが、年収500万円であれば現実的な数字であり、馬主になるために地方競馬を選ぶのは現実的な選択肢として十分に考えられます。

中央競馬の馬主になるメリットは、馬主として広く名前が知られるというステータス以外にも、最大で4億円にもなる高額な獲得賞金が最大の魅力と言えますが、厩舎に預ける費用が毎月60万円近くかかるため、莫大な出費が発生する点が大きなデメリットです。

それに対し地方競馬は中央と比較すると獲得賞金は少なく、馬主として世間一般に知られることもあまりありませんが、厩舎に預ける費用は20万円程度に抑えることができるため、低コストで運用可能な点がメリットとなります。

ただし地方・中央ともに馬主になるための条件を満たしていても、馬主になるためには審査に合格する必要があります。
ですから誰でも馬主になれるわけではないという点は中央・地方それぞれに共通しています。

そもそも馬主は儲かるのか?

そもそも馬主は儲かるのか?

では個人馬主は実際に儲かるのかというと、実は多くの馬主は儲かることなく赤字です。
通算で黒字になる大レースに勝てる能力を持った馬というのは、サラブレット全体で見てもごく一部であり、ほとんどの馬は購入費用から管理費用全てを含めると赤字です。

ではなぜ儲からない馬主を続けるのかというと、それはお金持ちが馬主になる理由に大きく関係しています。

具体的に、お金持ちが馬主になる目的は、簡単に言えば税金対策と言われています。
本人が馬主としてのステータスを得るためや、馬に関連する名前をつけることで宣伝を行うのが目的というケースはあまり多くないでしょう。

馬主になることで本業で得た黒字と、馬主として発生する馬に必要な経費を相殺することが可能であり、本業で得た本来であれば税金として収めるべき金額を、馬主として馬に使うことで税金対策となることが、お金持ちが馬主を続ける大きな理由です。

税金をできるだけ抑えたいというのは多くの人が持つ考えですが、本来ならば所得として計上される金額から、一部を馬主の経費として支出することで相殺し、所得を下げて税金を抑えつつ、馬主を道楽として楽しむというのが、お金持ちが馬主を行う主要な目的となります。

一般庶民には縁の無い世界ですが、馬主になれるのは一部の限られた人のみですので、限られたお金持ちだけが行うことができる人生最大の道楽が個人馬主です。

一口馬主になるための条件や費用は?

一口馬主になるための条件や費用は?

個人馬主は金銭面から馬主になるためのハードルが高いですが、それでも中央の有力馬の馬に出資したいと思う人に最適なのが一口馬主に出資するという選択肢です。

一口馬主とは日本国内にある一口馬主を経営するクラブ法人が馬主となり、クラブ法人が所有する馬を一定の金額で募集し、それを40~500口程度に分割して出資を募ることで、馬に対して購入口数分出資が可能なるシステムです。

例えば1000万円の馬を100口募集した場合は、1口あたり10万円の費用を払い出資者となります。
レースでは通常獲得賞金の80%が馬主の取り分となりますが、この馬主の取り分に当たる金額を出資者の口数に応じて分配するのが1口馬主のシステムです。

上記の募集のケースであれば1口当たりの出資金額は全体の1%に該当するため、獲得賞金の1%が出資者の元に振り込まれる仕組みです。

仮に上記のケースでJRA最高賞金額であるジャパンカップに勝利することでが出来れば、単純賞金4億円のうち80%の3億2,000万円が馬主の手元に入りますが、この金額の1%に該当する320万円が出資者の配当金となります。

このように1口馬主は競馬ファンにとっては自分の出資した馬が勝つと、配当という形で賞金が手に入るという、馬主の気分を味わうことのできる魅力的なシステムですが、実は1口購入に該当する出資金額以外に、会費や馬の維持費用という毎月のランニングコストが発生します。

このランニングコストは出資金額や口数に応じて変動し、1口当たり4,000~15,000円程度の金額を毎月支払う必要があり、ランニングコストの高い馬ほど獲得賞金の割合は大きいですが、毎月のコストも増加する形です。

ですから当然多くの馬に出資すれば毎月の費用も増加する形となってしまい、このランニングコストが掛かる点が1口馬主で最もネックともいえる部分です。

また一口馬主で利益を出すためには、大きいレースを勝つことができる強い馬に出資する必要があります。
この強い馬を見分けるのは大変であり、出資前に馬の実力を見抜く力が必要ですが、素人である我々にとってデビュー前の馬の実力を見抜くノウハウは皆無です。

このような理由から一口馬主で一頭の馬で利益を出す割合は、12.8%という極端に低い数値であると言われています。

馬主気分を味わうのであれば一口馬主は考えられる選択肢ですが、投資して本格的に利益を出したいと考えている人にとっては、一口馬主はリスクの高いギャンブルである点は理解しておきましょう。

一口馬主と税金

一口馬主と税金

個人馬主は本業の黒字と馬主としての赤字を相殺する税金対策が可能ですが、同じ馬主である一口馬主はどうなのでしょうか?

結論から言うと残念ながら一口馬主では、出資や毎月のランニングコストによって生じた赤字を、給与所得や事業所得といった本業で得た利益と相殺し、年間の所得金額を減らすことはできません。

なぜなら個人馬主が競馬で生じる利益は事業所得ですが、一口馬主の利益は雑所得として計上されるためです。

事業所得となるのは馬主に該当するクラブ側であり、一口馬主の出資者はクラブ側から出資の配当を受けるという形で雑所得として計上される形を取ります。

雑所得は黒字の場合は20万円以上の金額が所得として税金の対象となりますが、赤字の場合は所得上はマイナスの金額ではなく0円という扱いとなります。

ですから一口馬主で利益が出た場合は所得が増加するため確定申告が必要ですが、赤字の場合は他の所得と相殺する損益通算が不可能であるため、税金対策を兼ねて一口馬主になるのは、現行の制度上は不可能となっています。

競馬ファンに人気の有名な一口馬主は?

競馬ファンに人気の有名な一口馬主は?

1口馬主は投資として利益を出すのは難しいことを解説しました。
しかし1口馬主は、自分の出資した馬がレースに勝ち収入を得たり、勝利の喜びを分かち合うといったように、一般庶民の競馬ファンでも馬主の気分を味わうことができる魅力的なシステムです。

ここでは多くの競馬ファンが利用する有名な一口馬主クラブの特徴を解説していきます。

安定した活躍を目指すなら社台系一口馬主

社台系一口馬主は国内最大手の牧場である社台グループが経営する一口馬主クラブ法人で、出走馬の血統や所属厩舎・騎手等、全てにおいて引退まで高いレベルで管理されます。
社台系一口馬主はいくつかのあり有名なのは以下の4つのクラブ法人です。

有名な社台系一口馬主
・サンデーレーシング
・シルクレーシング
・キャロットファーム
・社台レースホース

これらのクラブは毎年馬主勝利数リーディングトップ5の常連であるだけでなく、アーモンドアイ・ジェンティルドンナ・オルフェーブルなど近年を代表する名馬を多く輩出しています。

社台系一口馬主法人は他の一口馬主と比較すると、募集金額は高めで申し込みの競争率も高いですが、馬質と実績はトップクラスのため、多くの競馬ファンから人気のある有名な一口馬主法人です。

一攫千金を狙える優駿ホースクラブ

優駿ホースクラブは1968年に設立され、シチーの冠名で知られる日本で最初の一口馬主クラブ法人です。

社台系一口馬主法人と比較すると、血統面から出資馬のレベルは高くはありませんが、その中でもタップダンスシチー・エスポワールシチーという2頭の10億円ホースを輩出している点が、優駿ホースクラブの大きな特徴になります。

特に2005年に生産され2013年まで活躍したエスポワールシチーは、1口募集金額2.4万円に対し1口賞金総額が204万円と、2021年の段階で1口馬として歴代回収率1位を記録しています。

また募集金額や維持費も社台系一口馬主と比較すると、申し込みの競争率は低く募集金額も低額のため手軽に出資することが可能です。

ですがなにより少ない金額で一攫千金を獲得した実績が2度もあるという点が、優駿ホースクラブを利用する最大の魅力ではないかと思います。

出資のコストを抑えたいならDMMドリームクラブ

DMMドリームクラブはネット証券でもお馴染みの、株式会社DMM.com証券が2017年より運営を開始した新しい1口馬主法人です。

創設当初は口数を1万口という大口募集で、少ない投資金額と維持費で出資できる点が最大の魅力でしたが、2021年現在では募集を2000口で1口あたり1~2万円程度で募集しています。

保険料と合わせて毎月1200円程度というランニングコストの低さは魅力であり、初年度からGⅠ馬ラヴスオンリーユーを輩出するなど、募集馬のレベルが高いのもDDMドリームクラブの特徴の1つです。

2000口募集という低額出資の一口馬主法人は他にもいくつかあり、ランニングコストも同様に低く設定されていますが、低額出資のため肝心の配当金額は1口あたり全体の0.05%と、基本的には利益度外視の運用となります。

一口馬主の気分を味わいながらも、大レースで出資馬が活躍するのを見てみたいと言う人には、DMMドリームクラブは非常にオススメの一口馬主法人です。

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まとめ

今回は個人馬主と一口馬主について詳しく解説しました。
個人馬主は金額の面で一般の人にはハードルが高すぎますが、地方競馬の個人馬主や一口馬主であれば実現可能な範囲と言えます。

しかし基本的に馬主は事業として儲かるものではないため、競馬好きなファンが馬券購入とは違う形で楽しむ大人の遊びであることを理解しましょう。