競馬の脚質の1つである「まくり(捲り)」とは?特徴や予想への活かし方を解説

競馬で差し馬と追い込み馬の違い

競馬の脚質は「逃げ」の成績が優秀と言われていますが、実は最も優秀な脚質は「まくり」です。
「まくり」とは早めに仕掛けて先頭に立ちそのまま押し切るといったように、レースを観戦している人にとっても非常に見ごたえのある脚質です。

この記事では他の脚質と比較してどの程度「まくり」が優秀であるのかや、「まくり」が決まりやすい競馬場を具体的に解説していきます。

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競馬で「まくり」とは

競馬で「まくり」とは

具体的な定義はありませんが、JRA‐VANターゲットの抽出条件によると、道中を先頭・中団・後方の3つのグループに分け、2コーナー・3コーナー共に後方のグループに位置していた馬が、4コーナーで先頭グループに位置した馬が脚質「まくり」とされています。

ですから道中は後方グループにいた馬が3コーナーから4コーナーにかけて先頭グループに進出し、そのままの勢いで押し切る競馬がまくりと考えることができます。

まくりは競馬ファンにとっても見ていてとても鮮やかなため、「大逃げ」などと同じく競争馬の魅力的な脚質の1つです。

競馬の脚質で「まくり」は成績が優秀

競馬の脚質を逃げ・先行・差し・追い込み・まくりの5つに分類し成績を調べると、5つの脚質の中でも実は「まくり」が勝率・回収率共に最も優秀な成績となっています。
2021年の5つの脚質別の成績は以下の通りです。

勝率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
逃げ 18.6% 39.9% 216% 135%
先行 13.8% 38.1% 116% 111%
差し 4.7% 11.0% 47% 66%
追い込み 1.5% 6.7% 19% 29%
まくり 22.0% 50.9% 231% 145%

一般に競馬では逃げ馬を買えと言われることからも、逃げ馬は高い回収率を誇っており非常に優秀な成績ですが、実は逃げ馬を抑えてまくりが勝率・回収率共に最も優秀な成績であることがわかります。

このように数値からは馬券を買う際はまくりの馬を狙って買うのは、有効な馬券戦略の1つであることがわかります。
ですから脚質の特性を理解し馬券戦略に活用することは回収率を上げるためにとても有効です。

脚質で差し追い込みと「まくり」の違いは?

脚質で差し追い込みと「まくり」の違いは?

上述の通り競馬で「まくり」の正確な定義というのはなく、まくりは道中は中団から後方に控える差しや追い込みと同じ脚質と考えることもできます。

上述の表のデータと合わせて脚質別の人気分布を見てみると、やはり、まくりが平均4.1番人気と最も高く5つの脚質でも上位人気に指示されやすいことから、差しや追い込み馬の中で他の出走馬よりも実力が1枚抜けている馬が、まくりに該当する可能性が高くなることが人気分布からわかります。

ですから、まくりは差しや追い込みと同じ脚質ですが、馬の実力面からコーナーの不利を物ともせずに大外を回しても勝つ力のある実力馬であることが多いです。

また、まくりは差し追い込みの勝利形態の1つであると考えることができます。
なぜなら東京や新潟など直線の長い競馬場ですと、直線だけの末脚で勝ち切ることは可能ですが、直線の短いコースなどは直線の末脚だけで勝つことは困難で、直線の短さをカバーするためにコースによって、まくりを行っていると考えることができます。

したがって、まくりを期待する場合は、競馬場のコース形態によってまくりがどのぐらい決まるのかという割合を調べることが重要になってきます。

「まくり」が有利な条件とは

「まくり」が有利な条件とは

基本的にまくりは直線が短いコースで決まりやすいと言われていますが、2021年のまくりが決まったレースを競馬場毎に見てみると、確かに芝ダート共に直線の長い東京競馬場は他の競馬場と比較しても、非常に数は少ないのが特徴です。

逆にまくりが最も多く決まった競馬は阪神競馬場ですが、それよりもレース数が圧倒的に少ない小倉競馬場が、回数総合2位とかなり高い数値を誇っているため、直線の短い競馬場の方が、まくりが決まりやすい傾向にあるといえます。
2021年の競馬場別にまくりの回数をまとめた表は以下の通りです。

芝・ダート総合 ダート
阪神 64回 22回 42回
小倉 51回 32回 19回
中京 46回 21回 25回
中山 39回 21回 18回
新潟 37回 12回 25回
函館 26回 16回 10回
札幌 21回 8回 13回
東京 19回 16回 3回
福島 15回 5回 10回

対象を芝とダートに分けてみると中山・中京・札幌・福島競馬場の3つに関しては大きな差はありませんが、その他の競馬場では芝とダートによって大きく回数が異なっているのも大きな特徴です。

例えば、阪神競馬場や新潟競馬場などは芝の外回りコースの直線が長いため、芝のレースよりもダートの方がまくりが決まりやすいことが数値からわかり、逆に外回りコースが無くても直線の長い東京競馬場ではダートの方が数が減少傾向にあります。

また向こう正面から4コーナーにかけて下り坂となる小倉競馬場は、小回りコースということでダート芝共に違いはないはずですが、データ上は圧倒的に芝のまくりが多いことがデータからわかります。

ここで紹介したデータは2021年度のみのデータですが、まくりの馬を狙う場合は競馬場とコースによる相性もしっかりと把握した上で、馬券を購入したいですね。

「まくり」が有利なコースを具体的に紹介

では、まくりが有利となる具体的なコースを紹介していきましょう。
まず注意点としてまくりの回数は非常に少なく2021年に競争馬が、まくりを行ったのは318回ですが、これは全体総数43150回に対してわずか0.7%という極めて低い数値のため、他の4つの脚質と比較しても極めて回数が少ない点は踏まえておきましょう。

また、まくりは2021年では1,400m未満では計測されておらず、1,400mという短い距離で僅か2件のデータが存在しますが、残りの316件は全て1,600m以上の距離となっています。

ですから基本的には短い距離でまくりがきまるケースはごく稀で、1,600m以上の距離でないとまくりは決まりにくいこともデータから押さえておきたいポイントです。

ちなみに1,600m以上の距離でまくりが決まる確率は、2021年では25,593件に対してまくり総数316件となり、確率は1.2%と僅かながら上昇します。

今回はこの1,600m以上という条件を元に2021年の、まくりの件数を競馬場毎に抽出してみました。
具体的に件数が多かった競馬場毎の条件は以下の通りです。

全体件数 まくり回数 割合
函館競馬場芝 625件 16回 2.5%
小倉競馬場芝 1,418件 32回 2.2%
阪神競馬場ダート 1,831件 41回 2.2%
札幌競馬場ダート 644件 13回 2.0%
福島競馬場ダート 526件 10回 1.9%
函館競馬場ダート 537件 10回 1.8%
新潟競馬場ダート 1,543件 25回 1.6%
小倉競馬場ダート 1,240件 19回 1.5%
札幌競馬場芝 553件 8回 1.4%
中京競馬場ダート 1,886件 25回 1.3%

※データは1,000~1,400mのレースは除外して抽出

上記のデータは2021年度の競馬場のコース毎に優秀だった10位までをまとめたデータになります。
一般に言われているように直線の長い競馬場よりも、小回りの競馬場の方が決まりやすいと言われますが、その中でも函館芝・小倉芝・阪神ダート・札幌ダートの割合が他に比べても高く、この4つの条件では特にまくりが決まる可能性が高いことがデータからわかります。

また新潟競馬場はダートは内回りコースを使用し直線が短くなるため、ダートの割合が高い点は納得できますが、福島競馬場はダートの数値こそ平均よりも高いものの、芝ではトップ10に入ることはなく大きく数値が劣る結果となりました。

他にも函館は芝・ダート共に数値は高いですが、札幌は芝よりもダートの方が数値が高いなど、競馬場毎に独自の傾向を示していることがデータからわかります。

以上のように競馬場とコースからまくりの競争馬を狙うのであれば、回数の多い阪神競馬場のダート・小倉芝・函館芝・札幌ダート・福島ダートあたりが、割合いが高く狙い目となります。

逆に記載されていないコースは平均値の1.2%を下回っているため、競馬場とコースという視点からは、まくりを期待するのは避けた方が無難です。

「まくり」の馬を買うデメリット

「まくり」の馬を買うデメリット

まくりの馬を買う際に大きなデメリットとなるのが、使う競走馬の頭数が少ないことから、狙っている馬がまくりを行うかを見抜くのが非常にわかりづらいという点です。

単純に1.2%という確率面から見ると、100回買って1回まくりが決まるかどうかということになりますが、まくりを決めるためには戦略的にも外を回して進出する必要があり、馬の高いスタミナとスピードの持続力が要求されます。

騎手の立場としても無理にコーナーで外に回してまくるよりも、コーナーを有利に回り直線の勝負に掛けるのが最も有利な戦略ですが、展開的にコーナーを有利に回すことは厳しく、コーナーで前の馬が壁になって結果としてこの不利により、先頭グループに届かない可能性が高い時に用いるのがまくりです。

騎手がまくりを選択することで、結果としてスタミナを消耗させコーナーでは先頭に立つものの、結果として直線で失速するリスクもあり、また折角前の馬を捉えることができても、最後に後ろの馬達に差されるリスクも当然あります。

騎手はこういったリスクを想定した上で、まくりを行う必要がありますが、基本的には逃げ先行といった前につける脚質よりもリスクの高い戦略といえます。

つまり、まくりはスパートを直線ではなく3コーナー手前という早めに仕掛けるようなもので、決めるためには前の馬が失速する前提で、後ろの馬に差されないように後続を大きく突き放すことが重要になります。

ですから後ろの有力馬が前に進出できないタイミングを見計らって仕掛けるのが一般的で、狙っている馬がまくりを行うかどうかは、展開に大きく左右されるというデメリットがあります。

まくりを予想する際にはこういった展開を想定し予想することは不可能であり、総数の数が少ないことに加えて展開に大きく左右される点は大きなデメリットの1つです。

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まとめ

今回は「まくり」を競馬場とコースという視点から、どの競馬場のコースで多く決まっているのかを解説しました。
まくりを予想する際のポイントには主に以下の項目があります。

・騎手の傾向
・出遅れ癖があるが早い末脚を持っている
・競馬場とコース

今回は競馬場とコースを中心に紹介しましたが、それ以外にもまくりを得意とする騎手を掴んだり、近走の実績を見て高い末脚能力を持っているなど数値面のデータもしっかりと把握した上で、まくりを行うことを想定し予想することが、まくりを馬券戦略に活かす重要なポイントになってきます。