競馬のダート戦とは?距離やコース、当てるための攻略法を伝授!

競馬のダート戦とは?距離やコース、当てるための攻略法を伝授!

競馬のイメージを聞かれると、青々と茂った芝の上を競走馬たちがさっそうと駆け抜けるといった映像を思い浮かべる人がほとんどなのではないでしょうか。

しかし競走馬が走るコースは芝の上ばかりというわけではありません。
本記事では日本の競馬で開催されるレースのうち、「ダート戦」について詳しく解説していきます。

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競馬におけるダート戦とは?

競馬におけるダート戦とは?

ダートは和訳すると「土地」を意味する単語です。
したがって直訳すれば「土の上での戦い」となるのですが、日本の競馬においては土ではなく砂が敷き詰められたコースでおこなわれる競馬の事を意味します。

砂の上で行われるのですから、普通に考えれば「サンド戦」でなければならないのですが、何故ダートになっているのかというと、ダート戦の本場であるアメリカでは砂ではなく本当に土の上で争われるため、名称を変えずにそのまま日本でもダート戦と呼ばれているというわけです。

したがって同じダートレースという名称でも日本のダートと海外のダートでは全く「別物」といってよいほど条件が異なります。

2021年11月、マルシュロレーヌがアメリカでのダートG1レースで日本の競走馬としてはじめて優勝して大きなニュースとなりましたが、この条件の違いを知ればこれがどれだけ凄い事であるかが分かります。

競馬全体で見ればダート戦のほうが圧倒的に多い!

競馬全体で見ればダート戦のほうが圧倒的に多い!

クラシック3冠、ジャパンカップ、そして有馬記念と名だたるG1レースはすべて芝のコースで開催されます。
日本の競馬ではどうしても芝コースでのレースが注目されがちであり、ダートレースというと地味なイメージを持っている人が多いかもしれません。

ダートレースでも「フェブラリーステークス」や「チャンピオンズカップ」など中央競馬のコースで開催されるG1レースがあるものの、注目度という意味ではやはり芝コースよりは低いというのが現状です。

しかしながらレース数を比較すると芝コースとダートコースのレース数は中央競馬ではほぼ同じであり、ダートレースが極端に少ないということはありません。

そして、競馬が開催されているのは中央競馬だけではありません。
日本全国には北は北海道から南は佐賀県まで全部で17か所の「地方競馬場」があり、中央競馬が開催されていない平日でも毎日どこかしらの競馬場でレースが開催されています。

そして、地方競馬のコースは岩手県にある「盛岡競馬場」を除きすべての競馬場がダートコースとなっています。
つまり、国内の競馬のレース数でいえば実はダート戦のほうが圧倒的に多いのです。

ダートレースの事を知れば、それだけ馬券を購入する機会も増え、結果的に利益を得るチャンスも多くなるので、本格的に馬券を購入しようと考えているのであれば、ダートコースの基本くらいは知っておいて損はありません。

ダートレースと芝レースの違い

ダートレースと芝レースの違い

同じ競走馬が走るコースでも芝コースとダートコースでは大きく異なります。
まず、基本的に芝コースよりもダートコースは走るときに力が必要なのでスピードに長けた馬というよりはパワーに長けた馬が有利となっています。

そのため、いかに芝コースで優れた成績を持っているからといって、ダートコースでも勝つことはなかなか大変です。
2021年はG1を2勝したソダシがダートに転向し、大きな話題となりました。

しかし結果は参戦したレースがG1レースとはいえ、勝利することができなかったという結果を見てもダートレースと芝レースは別物であるということが分かります。
それ以外にも芝コースとダートコースには違いがあるので、本項目で解説していきます。

芝レースよりも荒れにくい

ダートレース、実は競馬初心者にはむしろこちらの馬券を購入してほしいと思ってしまうほど荒れることが少ないです。
特に単勝1倍台となっている馬は必ず1着になるというわけではありませんが、ほとんどの場合馬券に絡んできます。

馬場状態の変化が少ない

何故ダートレースが芝レースと比べて荒れにくいのかというと、馬場状態が時間の経過によって変化しにくいためです。

芝コースの場合、開催日初日は芝生の状態が良好であるため、内側を走るほうが有利ですが、開催日数が重なるにつれて徐々に内側の芝が凸凹になり、最終日近くになると内側のコースを走るよりもむしろ外側を走るほうが有利になるという場合さえあります。

馬場状態の変化は当然競走馬の走りに大きく影響し、良いポジションを確保した穴馬が本命馬を負かすといった事態になりやすいです。

一方ダートコースの場合、レース開催日が経過しても芝コースほど状況が変化しません。
もちろん第1レースと最終レースでは若干状況が変わりますが芝コースほど劇的な変化にはならないですし、レース終了後に少し砂を平らにするだけで良好な状態に戻すことができます。

したがって強い馬は常に自分の力を存分に発揮できるため、大波乱が起こるといったことが少ないのです。
実際にこれまでの高額配当ランキングを見ると上位は全て芝コースで発生しています。

馬場が重くなるとタイムが早くなる

芝コースの場合、雨が降って「重馬場」や「不良馬場」になると走るときに力が必要になり、タイムが遅くなります。

そのためスピード自慢の強い馬は雨が降ると力を発揮できないケースが多々あり、これも芝レースが荒れやすい理由の一つといえるでしょう。

いっぽうダートレースの場合は雨が降って砂が水分を含むと足の抜けが良くなり、タイムが早くなります。
砂浜の乾いているところと波打ち際では波打ち際を走るほうが走りやすいのと同じ感覚です。
雨が降っているときはスピードに定評がある馬を買うようにしましょう。

中央競馬ダート戦の距離について

中央競馬ダート戦の距離について

中央競馬のダートレースの距離を表にまとめました。
優央競馬のダートレースの距離の種類は芝コースと比べると若干少ないです。

距離(m) 開催される競馬場
1,000 札幌、小倉、函館
1,150 福島
1,200 東京
1,300 阪神、中山、中京、京都、新潟
1,400 東京
1,500 東京、阪神、中京、京都
1,600 東京
1,700 札幌、小倉、福島、函館
1,800 阪神、中山、中京、京都、新潟
1,900 中京、京都
2,000 阪神
2,100 東京
2,400 中山、小倉、札幌、函館
2,500 中山、新潟

地方競馬のダート戦では変わった距離のレースも

地方競馬のダート戦では変わった距離のレースも

地方競馬はダート戦がほとんどなので、距離も中央競馬とは比べ物にならないほど種類が多く、なかには面白い距離のレースもあったりします。

地方競馬で最も短い距離は「800m」で、多くの地方競馬で開催されています。
超短距離ということもあり、スタートが上手く逃げ先行の馬が圧倒的に有利です。
また、820mや1,230mなど、中途半端な距離のレースもあったりします。

著名ダートG1レースのコース紹介

著名ダートG1レースのコース紹介

ダートレースの全てのコース紹介をするのは大変なので、中央競馬のダートG1レースと、地方競馬でG1クラスに設定されているレースのうち、特に著名なレースのコースを簡単に紹介します。

フェブラリーステークス

フェブラリーステークスは中央競馬ではその年最初のG1レースということもあり、ダートレースの中ではかなり注目度が高いです。

東京競馬場での開催なので左回り、距離は1,600mとなっています。
スタートから最初のコーナーまで600m以上あるうえにコーナーも2回しか回りません。

一般的なダートレース以上に先行気味に走れる競走馬が有利といえるでしょう。
そして芝コースからスタートするのが最大の特徴であり、芝コースを長く走れる外枠であればあるほど有利となっているレースです。

帝王賞

帝王賞は6月の最終週に大井競馬場で開催される地方G1レースです。
地方G1レースとはいえ、夏のダート中距離頂上決戦ということもあって中央競馬を走っている有力馬も多数参戦し、ハイレベルなレースが毎年行われています。

コースは右回りで最初のコーナーまでは500mとかなり距離があり、そこまで厳しい先行争いにはならないでしょう。

地方競馬の直線は短い事が多いのですが、大井競馬場は最終コーナーからゴールまでの直線距離が386mと、地方競馬のコースにしては十分長いので、各馬の能力が存分に発揮されるコース設定です。
枠順の有利不利もなく、本当に強い馬が勝つレースといえるでしょう。

ジャパンダートダービー

毎年7月中旬に開催され、3歳ダート馬限定唯一のダート地方G1レースです。

こちら各地方競馬の有力馬だけではなく、中央競馬で活躍した3歳馬が多数参戦し、このレースに勝った競走馬の中には後のダート界の頂点に君臨した名馬も多いため、今後のダート戦線を占う重要なレースといえるでしょう。
コースは「帝王賞」とまったく同じです。

JBCクラシック

毎年「文化の日」である11月3日には3つの地方ダートG1レースが開催され、大いに盛り上がります。
そのうちのひとつが「JBCクラシック」です。

開催地は持ち回りとなっていて毎年変わるため、コースの形状は年によってことなります。
距離も2,000mを基本としていますが、開催される競馬場によって若干前後するのも大きな特徴です。
2021年に金沢競馬場で開催されたときは2,100mでした。

JBCレディスクラシック

地方G1レースだけではなく、ダートのG1クラスレースのなかで唯一の牝馬限定レースです。
こちらも各地方競馬場の持ち回りとなっていて、開催される競馬場によってコース形状が変わります。

JBCクラシックは中距離レースの範囲内での変動ですが、JBSレディスクラシックの場合はマイル戦になったり短距離スプリント戦になったりするので、その都度出走馬の適正距離を見極める必要があるでしょう。

JBCスプリント

JBCスプリントは短距離ダート王を決めるレースとなっています。

JBCクラシックに関しては東京大賞典の日程との兼ね合いもあり、中央競馬所属の競走馬は出走を断念することもありますが、JBCスプリントに関してはほかに該当するG1レースが中央競馬にはなく、中央競馬の短距離ダートの猛者たちも続々と参戦します。

こちらも開催地は持ち回りとなっていますが、距離に関しては短距離からマイルになってしまうといったことはありません。

チャンピオンズカップ

チャンピオンズカップは改名されるまでは「ジャパンカップダート」という名称であり、ジャパンカップの翌週に開催されます。

中央地方問わずその年のダート界を代表する実力馬たちが多数参戦するため、文字通り「年末のダート王頂上決戦」とも言えるレースです。
開催地は中京競馬場で、左回りの1,800mとなっています。

スタートが坂の途中という珍しい場所となっていて、ここで坂に足を取られると大きく出遅れ、一気に不利になるため、スタートが上手い馬が特に有利になるコースといえるでしょう。

坂を登りつつ直線を300mほど進むと最初のカーブになり、2コーナーからバックストレッチまでは緩やかな上り坂、その後第3コーナーから第4コーナー付近までは緩やかに下ります。

第4コーナーを曲がると410mを超える長い直線が待ち構えているうえに直線に向いてすぐ高低差1.8mの急な坂を登ることとなるため、スタミナとパワーが無ければ勝ち切ることができません。

東京大賞典

東京大賞典は地方競馬では唯一中央競馬G1の対象となっているレースです。
秋からのG1戦線は一般的には有馬記念で終わりと思われがちですが、正確に言えばこの東京大賞典が最終G1レースになっています。

チャンピオンズカップと同様に年末のダート王決定戦であり、距離もチャンピオンズカップとそれほど変わらないため、チャンピオンズカップの勝ち馬がこちらにも参戦、そして勝利するといったケースが多いのですが、最初からこちらを目標にしている競走馬も存在しており、予想は一筋縄ではいかないでしょう。

コースそのものは帝王賞やジャパンダートダービーで使用される大井競馬場2,000mと同じです。

ダートレースは「ガチガチの決着」か「本命と超人気薄」の決着になりやすい

ダートレースは「ガチガチの決着」か「本命と超人気薄」の決着になりやすい

これは地方競馬のダート戦において特に顕著なのですが、レースの決着は「がちがちの本命決着」か「本命が1着に入着、2,3着は大穴での決着」となるケースが多い傾向にあります。

地方の競馬場のコースというのは基本的に中央競馬と比べると小回りで直線距離もそれほど長くありません。
そのため、このコースに適性がある馬はどの競馬場で走っても好成績を維持できます。

また、地方競馬は特に上位馬とそれ以外の馬との力の差が歴然で、強い馬は平気で何連勝もするいっぽう、それ以外の馬の実力差はそれほどなく、単勝人気100倍以上の馬が10倍くらいの人気の馬よりも先着することがよくあります。

上位人気以外の馬はオッズの開きほどの力の差がないので、その部分を見極められるようになれば高配当を狙えるでしょう。

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まとめ

競馬といえば芝コースが一般的には有名ですが、実は地方競馬も含めればダートコースでのレース数のほうが圧倒的に多いです。

ダートとは「土」を意味する単語ですが、日本の競馬では砂を敷かれているコースで開催されるレースの事をダートレースと呼んでいます。

ダートレースはレース日程が過ぎてもそれほど馬場状態が大きく変化することはないので強い馬は順当に勝つことが多いため、実は初心者が馬券を購入するレースとしてはとてもおすすめです。