船橋競馬場のコース特徴や傾向データを調査!初心者でも勝てる攻略法!
競馬といえば土曜日と日曜日に開催されている「中央競馬」が知名度的には非常に高いですが、日本国内で開催されている競馬は中央競馬だけではありません。
日本では中央競馬以外に、平日含めほぼ365日開催されている「地方競馬」という競馬があり、中央競馬とはまた違った楽しみ方をすることができます。
本記事では地方競馬のひとつである船橋競馬場について、概要やコースの特徴を紹介、さらにそれを踏まえた攻略法についても解説していきます。
船橋競馬場の概要
(引用元:https://www.city.funabashi.lg.jp/funabashistyle/jp/003/p042340.html)
船橋競馬場は千葉県船橋市にある競馬場です。
この地にはかつて「柏競馬場」という競馬場が1928年に創設、開場していました。
柏競馬場はコース全体の長さが1,600mでしたが各コーナーが非常にきつくなっており、楕円形というよりはほぼ四角に近い形状のコースだったそうです。
当時としては最新の技術や設備が導入されていたということもあって、開設当時は「日本一の競馬場」「東洋一の近代競馬場」と言われていました。
開設初日に9万人を動員し、その後もゴルフ場が併設されて競馬、ゴルフ共順調に運営を続けていたのですが1942年に閉鎖、この地は軍需工場として利用されることとなりました。
1947年、競馬場のみ運営を再開したのですが、元々この当時立地条件があまり良くなかったため、アクセス面で問題があったことと、当時大ブームとなった競輪との争いに完全に敗北、経営が悪化したため柏競馬場としては1950年で運営を終了、1952年より船橋競馬場へと移転して現在に至ります。
しかし「柏競馬場」という名前は完全に消え去ったわけではありません。
船橋競馬場で毎年開催される重賞レースのひとつに「かしわ記念」がありますが、このレースは柏競馬場を記念したレースとなっています。
実は船橋競馬場は「日本におけるオートレース発祥の地」です。
1950年10月29日、ちょうど柏競馬場が閉鎖されて船橋競馬場へと移転されるまでの間の時期ですが、この地は「船橋オートレース場」として活用され、それまで競走馬が走っていたダートコースをそのままオートレースのレース場として活用したという歴史があります。
アクセスは京成本線「船橋競馬場駅」下車、徒歩5分、京葉線(JR東日本)「南船橋駅」下車、徒歩10分と都心にあるということもあって、非常にアクセス面は優れています。
ナイター開催もされているので、仕事帰りに立ち寄るという競馬ファンも恐らくいることでしょう。
現在船橋競馬場は2024年春のリニューアルオープンに向けての大工事が進められています。
工事が完了すると緑豊かなエリアが開設されたり、馬と触れ合えるエリアも新たに登場するなど、大人だけではなく家族連れが訪れても十分楽しめる、まるで中央競馬場のような施設へと生まれ変わる予定です。
また、入口の場所も変更されて「ららぽーとTOKYO-BAY」や「ビビット南船橋」方向へと向けられるため、競馬を楽しむと同時にショッピングも楽しめるようになるなど、利便性も飛躍的に上昇します。
コース全体の特徴
(引用元:https://www.oddspark.com/keiba/racetrack/32/course.html)
船橋競馬場は左回りのコースで、内回りは全長1,250m、外回りは全長1,400mです。
外回り、内回りといっても途中でコースが分岐するというわけではなく、コースの外側を回るか内側を回るかの違いとなっています。
船橋競馬場のコース最大の特徴は、第3コーナーと第4コーナーが「スパイラルカーブ」になっているという点です。
通常競馬場のコースというのは綺麗な楕円形になっているのですが、船橋競馬場のコースは第1コーナーと第2コーナーのスパイラルカーブによって、かなりいびつな楕円形になっています。
スパイラルカーブとはカーブの入りが緩く、出口がきつめに設定されているカーブにことで、スパイラルカーブにすることによって、それほどスピードを緩めずにカーブを曲がることができるだけではなく、馬群がばらけやすいという効果も生まれます。
馬群が固まらないということは、差しや追い込みといった後方からの競馬が得意な馬にも十分チャンスがあるコースとなっています。
船橋競馬場では短距離レースの番組が多いのですが、短距離レースで圧倒的に有利といわれている逃げ馬の勝率がほかの南関競馬と比べると低くなっています。
とはいえ、本質的には逃げや先行の馬たちが勝ちやすい競馬場である事には変わりないのですが、思わぬ差し馬が飛び込んでくる事があるというのが船橋競馬場の予想を難しくさせています。
直線距離は内回り外回り共に300mとある程度確保されているというのも差し馬が活躍しやすい要因といえるでしょう。
距離別の特徴
(引用元:https://www.youtube.com/watch?v=MDFMerhSm-E)
競馬は同じコースでもさまざまな距離でレースが行われます。
距離が変わればスタート位置も変わり走る場所も変わってくるので距離に応じて攻略法を考えるというのも馬券を的中させる確率を高めるためには非常に有効です。
本項目ではすべての距離ではありませんが、代表的な距離別の特徴や攻略法を簡単ではありますが紹介していきます。
1,000mの特徴
船橋競馬場1,000mは、第2コーナーの出口付近からのスタートとなります。
スタートから次のコーナーまでは354mと十分な距離があるため、かなり長い間先行争いが繰り広げられることになります。
そして、直線を過ぎると船橋競馬場最大の特徴であるスパイラルカーブに差し掛かり、第4コーナーを回って最終直線300mを進んだ先がゴールです。
船橋競馬場1,000mのデータを見ると、1着馬の90パーセント近くが最終コーナーで先頭または2番手となっており、中団や後方で控える競馬をするのが得意な馬にはまず勝ち目がないといっても良いでしょう。
頭数が多くなるとこの勝率は若干下がるものの、基本的にスタートが得意で前を行くのが得意な馬を軸にして買い目を組み立てるとよいでしょう。
1,200mの特徴
1,200mはスタート地点が違うだけで、他は1,000mとまったく同じです。
スタートは第2コーナーの奥にあるポケットからとなり、この分距離が200m延長されたと認識しておけば良いでしょう。
スタート地点が違うだけだから、予想も1,000mとほとんど変わらないのではと思ってしまいがちですが、このスタートがポケットになっているというのが非常に重要です。
1,000mの場合、最初のコーナーまでは354mあるので、最内の馬は外枠の馬に長い間セリ賭けられるためスタミナを大きく失ってしまうので、1枠の勝率がものすごく悪いです。
しかし1,200mの場合、最初のコーナーまではたった200mしかありません。
そのため、外枠の馬に被せられると後ろに控えるしかなくなります。
短距離レースなので、後ろに控えると当然勝ち目は非常に薄くなってしまうのですが、控えることによって逆にスタミナを温存することができます。
後ろに居るものの内枠を走るということは、距離において絶対的に有利であることは変わりないので、最終コーナーを抜けて直線に入ると控えていた内枠の馬が徐々に進出、馬券圏内にもってくるというケースが1,000mと比べると圧倒的に多いです。
1,500mの特徴
1,500mはホームストレッチの真ん中あたりからのスタートとなり、そこからゴールまでコースを1周するというコースになります。
1,500mを予想するうえで最大のポイントはスタートから最初のコーナーまでの距離で、たった150mしかありません。
したがって、他の距離以上に外枠の馬はかなり不利といえるでしょう。
1,500mという距離は距離的にも出遅れを挽回することは難しいので、この距離に関しては内枠の先行馬が圧倒的に有利となります。
2,200mの特徴
2,200mというのは、地方中央関係なく、ダートレースとしてはかなり距離が長めのレースです。
スタートは向こう正面中ほどからで、そこからコースを1周半することになります。
この距離のレースはたいていその日の最終戦で使われることが多く、出走する馬はせいぜい中堅クラスまでの馬であり、そこまで抜けた能力の馬は居ません。
とにかく距離が長いので、先行馬もスタミナを温存する走りをしますし、差しや追い込み馬も前に詰めてくるといった走りが出来ないので、隊列は縦長になってしまいがちです。
縦長の隊列から一気に差し切るような能力の馬が出るようなレースでもないので、この距離ではセオリー通り内枠の先行馬を中心に馬券を組み立てるのがおすすめです。
船橋競馬場の攻略法
船橋競馬場では1,000m、1,200mといった短距離レースが多く組まれています。
競馬というのは距離が短くなればなるほど前を走ることができる馬が有利となるので、船橋競馬場全体の攻略法としては、「強い逃げ・先行馬を見つけてその馬が出走するレースを買う」というのが鉄板になるでしょう。
そしてもうひとつ、スタート位置も非常に重要です。
船橋競馬場は距離によってスタートする位置が大きく変わります。
スタート位置が変わるだけならば特に影響はないのですが、スタート位置が変わると最初のコーナーまでの距離も大きく変わるため、スタートしてすぐの展開がレースによって大きく変化します。
同じ競馬場で同じコースなのに、距離によって枠の有利不利が大きく変化するのも船橋競馬場の特徴なので、各距離ごとにどの枠が有利かについて把握しておくと、的中率アップに繋がるでしょう。
まとめ
船橋競馬場は千葉県船橋市にある競馬場です。
かつてこの地には「柏競馬場」が存在し、当時はその設備の充実ぶりから「日本一の競馬場」と呼ばれるほどでした。
しかし戦時中に軍需工場となり、その後再開するものの、当時爆発的なブームとなった競輪に押されて徐々に経営が悪化、1950年に柏競馬場は閉鎖されたのち、約2年後に船橋競馬場が開設されました。
現在船橋競馬場は2024年のリニューアルオープンに向けて大規模工事中で、工事が完成すれば大人も子供も楽しめる一大アミューズメント施設へと生まれ変わるほか、ショッピングモールへのアクセスもしやすくなります。
コースは1周1,400mと、地方競馬のコースとしては大きめなのですが、第3コーナーと第4コーナーがスパイラルカーブになっているというのが船橋競馬場最大の特徴です。
スパイラルカーブによってそれほどスピードを落とすことなくカーブを周れるほか、馬群がばらけやすくなって進路を確保しやすくなるため、差しや追い込み馬が激走することも多々あります。