競馬の歴代の7冠馬を一挙紹介!惜しくもなれなかった馬たちも

競馬で7冠馬は何頭いる?歴代の7冠馬と惜しくもなれなかった馬を紹介

7冠馬という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
競馬初心者の方には耳慣れない言葉かと思います。
3冠馬だったら「クラシック3冠」ということから想像がつきますね。

3冠馬はこれまでに8頭いて、近年では2020年にコントレイルが達成しました。
クラシック3冠は、3歳馬戦の皐月賞・日本ダービー・菊花賞のことを言います。

それでは7冠馬とは一体何で、どのレースを勝てばなれるのでしょうか。
競馬で7冠馬は何頭いるのか、また7冠馬に惜しくもなれなかった馬を紹介します。

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7冠馬とは何?

7冠馬とは何?

競馬で7冠馬とは、どんな馬のことを言うのでしょうか。
7冠というのですから、少なくともGⅠレースを7個勝っていないとなれないですよね。
ではそのGⅠは、どのGⅠでもいいのかも気になります。

例えば、牝馬限定戦のヴィクトリアマイルとジャパンカップは同じGⅠですが、同列には扱えません。
賞金も違いますし、そもそも4歳以上のレースで牝馬限定のGⅠが必要なのかという議論もあるほどです。

牝馬であってもクロノジェネシスやアーモンドアイのように、牡馬と戦って勝ってこそ真のGⅠ馬のような気もしますね。

7冠馬の定義

競馬の7冠馬は、はっきりとした定義のようなものはありません。
定義はないのに7冠馬が存在するのも変な話ですが、世間一般的に浸透している7冠馬の条件を紹介します。

7冠馬の条件
・ジャパンカップや有馬記念などの主要GⅠを7回勝った馬
・レースに関係なくGⅠタイトルを7個取った馬

このうち2番目のレースに関係なくというのは、ヴィクトリアマイルも含まれてしまうので違うと考えます。
ここでは主要GⅠを7回勝った馬を7冠馬と呼ぶことにして、話を進めていきます。

クラシック競走との関係

7冠馬の条件を主要GⅠを7回制覇した馬とすると、クラシック競走の扱いはどうなるのかを見ていきます。
競馬の7冠馬で、クラシック3冠(皐月賞・日本ダービー・菊花賞)の制覇は必須条件と考えられています。

つまり7冠馬になるための第1条件は、3冠馬であるということです。
そして3冠馬は史上8頭しかいないので、7冠馬も8頭以下しかいないことになりますね。

では牝馬3冠(桜花賞・オークス・秋華賞)はどのように扱われるのでしょうか。
牝馬3冠のうち、桜花賞とオークスはクラシック競走ですが秋華賞は違います。
しかし一般的に牝馬3冠といえば、秋華賞が入ります。

2023年現在牝馬で7冠馬はいないのですが、牝馬3冠は牡馬のクラシック3冠と同等という判断が一般的なようです。
そうすると牝馬3冠を達成して、その後主要GⅠを4回勝てば7冠馬になれるということですね。

参考 競馬のクラシック3冠とは?3冠を達成した過去の名馬たちも紹介

八大競走と関係ある?

次に7冠馬に必要な条件である、クラシック以外の主要GⅠを見ていきます。
昔から八大競走と言われる重要なレースがありますが、それと7冠馬との関係はどうなのでしょうか。

八大競走は1984年にグレード制が導入されるまで、重賞の中でも特に格の高い競走とされていました。
その競走は、クラシック5競走(皐月賞・日本ダービー・菊花賞・桜花賞・オークス)に天皇賞(春・秋)と有馬記念のことを言います。

2023年現在では「八大競走」と言われることはほとんどありませんが、結果として7冠馬達成の条件には必要なようです。
そして近年では、ジャパンカップが有馬記念と並ぶ最高賞金のレースなので、新たに加える必要がありそうです。
まとめると、現在考えられている7冠馬に必要な主要GⅠは以下の通りです。

7冠馬に必要な主要GⅠ
・クラシック3冠(皐月賞・日本ダービー・菊花賞)、必須
・牝馬3冠(桜花賞・オークス・秋華賞)、必須
・天皇賞春・秋・有馬記念・宝塚記念・ジャパンカップ、この内4タイトル必要

こうして見るとすごいレースばかりです。
これなら7冠馬の格が、最高ランクであることがよく分かりますね。

「シンザンを超えろ」とは?

シンザンは「神馬」とも呼ばれる伝説的な名馬で、5冠馬と称されました。
戦績は19戦15勝2着4回と、全レースで連対を果たしました。

そんなシンザンの引退後に日本競馬界全体の目標として、キャッチフレーズの「シンザンを超えろ」が生まれたのです。
シンザンは1939年に皐月賞・日本ダービー・菊花賞を勝ち3冠馬となりました。

その後は天皇賞・宝塚記念・有馬記念のGⅠを勝ち、当時ある6個のGⅠレース全てのタイトルを獲得しました。
キャッチフレーズともなった「シンザンを超えろ」ですが、超えられた馬は出てきたのでしょうか。

GⅠの勝ち数だけの比較では超えた馬もいますが、シンザンが活躍した当時とは様相が全く違います。
シンザンが活躍した当時の馬場やライバル達、さらにレース体系が異なるので、単純な比較はできないのです。

将棋の世界では藤井聡太7冠が、かつての7冠制覇者である羽生善治九段と比較されることがあります。
しかしこれも羽生九段の当時の環境とはタイトル数も違うので、単純に比較できません。

このように昔と今を比較するのは難しいですが、シンザンが現在に活躍していたらどんな競馬になっているのでしょう。
世界ランク1位のイクイノックスが、前を行くシンザンをつかまえられるのかと考えるとワクワクしますね。

7冠馬2頭を紹介

7冠馬2頭を紹介

ここまで7冠馬の条件を見てきましたが、その条件に合うのは長い競馬史上2頭だけです。
競馬で7冠馬と呼べるのは、シンボリルドルフとディープインパクトです。

この2頭はあまり競馬を知らない人でも、名前だけは聞いたことがあるのではないでしょうか。
7冠馬となったシンボリルドルフとディープインパクトは、どんな馬だったのかを紹介します。

シンボリルドルフ

シンボリルドルフ(引用元:JRA-VAN)

シンボリルドルフは史上初の無敗の3冠馬となり、生涯戦績は16戦13勝2着1回3着1回でした。
ジャパンカップで3着、天皇賞(秋)で2着、海外で6着というのがありましたが、ほぼ完璧な戦績です。
獲得したGⅠタイトルは以下の通りです。

1984年 1985年
皐月賞 天皇賞(春)
日本ダービー ジャパンカップ
菊花賞 有馬記念
有馬記念

シンボリルドルフはこのようにクラシック3冠を勝った後、主要GⅠを4勝して7冠馬となりました。
1984年に3着に敗れたジャパンカップを翌年に勝てたことが大きいですね。

また有馬記念を連覇して7冠達成なので、7冠馬は同一のタイトルでも良いということになります。
シンボリルドルフは先行して抜け出すのを最も得意としていましたが、逃げても差しても勝っています。

主戦の岡部騎手は「ルドルフは自在性も多様性も持っている」と著書の中で言っているように、本当に強い馬はどのような競馬でも勝てる要素があるのですね。

ディープインパクト

ディープインパクト(引用元:JRA)

ディープインパクトはシンボリルドルフと同じく無敗で3冠馬となり、生涯戦績は14戦12勝2着1回でした。
有馬記念でハーツクライに敗れて2着、凱旋門賞では3着入線ながら失格となったのが惜しかったですね。
獲得したGⅠタイトルは次の通りです。

2005年 2006年
皐月賞 天皇賞(春)
日本ダービー 宝塚記念
菊花賞 ジャパンカップ
有馬記念

ディープインパクトがすごいのは、凱旋門賞から戻って間がない中でジャパンカップを余裕をもって勝ったことです。
その精神力の強さはNO1ホースに相応しいものでした。

主戦の武豊騎手は「ディープインパクトは走っているというより、飛んでる感じ」と表現しました。
それくらいディープインパクトの末脚は破壊力があり、あまり大きくない馬体で大外を回ってくる走りに日本中が興奮しました。

シンボリルドルフVSディープインパクト、夢の7冠馬対決が実現していたら、どちらが勝ったのでしょうね。

参考 【日本競馬の結晶】ディープインパクト産駒の特徴とは?得意距離やコースも解説

G1 7勝の名馬たち

ジェンティルドンナ(引用元:JRA-VAN)

シンボリルドルフやディープインパクトの他に、GⅠレースを7勝した馬は4頭いますが、その馬たちは7冠馬とは呼ばれません。
7冠馬2頭以外でGⅠを7勝した馬は次の通りです。

テイエムオペラオー ウオッカ
キタサンブラック ジェンティルドンナ

どの馬も記憶に残る名馬ですが、7冠馬になるには何かが足りなかったのです。
テイエムオペラオーとキタサンブラックは第一関門であるクラシックを、それぞれ1勝しかしていません。
そのためその後どれだけ活躍したとしても、7冠馬になれなかったのです。

また牝馬ながら日本ダービーを勝ったウオッカは、桜花賞と秋華賞で2着3着に敗れているため、7冠馬に手が届きませんでした。
そして最も可能性があったのが、ジェンティルドンナです。

父がディープインパクトのジェンティルドンナは、牝馬3冠を制覇し同じ年にジャパンカップも勝ちました。
その後は再びジャパンカップ、海外に渡りドバイシーマクラシック、さらに有馬記念を勝ちます。

しかし海外GⅠは7冠に考慮されないため、牝馬初の7冠馬にはなれませんでした。
凱旋門賞2着2回の暴君オルフェーヴルを、ジャパンカップの直線で強烈なタックルを仕掛けたジェンティルドンナが印象に残ります。

アーモンドアイはなぜ7冠馬になれないのか

アーモンドアイ(引用元:JRA)

GⅠレースを7勝しても7冠馬になれないのは悔しいですが、アーモンドアイはGⅠレースを9勝もしているのに7冠馬とは呼ばれません。
それはなぜなのか、一体何が問題なのかを見ていきます。

アーモンドアイの戦績

アーモンドアイの戦績は、15戦11勝2着2回3着1回です。
ほぼ完璧な戦績を収めたことは、前述の7冠馬2頭と同じです。
アーモンドアイが獲得したGⅠタイトルを一覧にします。

2018年 2019年 2020年
桜花賞 ドバイターフ ヴィクトリアマイル
オークス 天皇賞(秋) 天皇賞(秋)
秋華賞 ジャパンカップ
ジャパンカップ

このように3歳時に牝馬3冠を達成し、同年のジャパンカップでは2分20秒6の衝撃の世界レコードで駆け抜けました。
とんでもない牝馬が現れたと世界が注目しましたが、翌年の4歳時はドバイターフで優勝しています。

そして5歳では、天皇賞(秋)とジャパンカップでそれぞれ2度目の制覇をして引退します。
牝馬3冠、天皇賞(秋)とジャパンカップをそれぞれ2回ずつ、これで7冠ではないのかと考えますよね。
しかし7冠馬になるには、ある重要なレースを勝てていないことが問題だったようなのです。

「7冠馬」に足りなかったもの

アーモンドアイは有馬記念を勝てなかったことが影響して、7冠馬とは呼ばれないようです。
有馬記念は、4歳時の天皇賞(秋)に勝った後に挑戦しています。

実はこの時陣営は、前年世界レコードを出したジャパンカップでも有馬記念でもなく、12月13日の香港カップに出走を予定していました。
しかし出国前日にアーモンドアイが熱発したため、香港カップを回避したのです。

そしてその代わりに、ファン投票1位になった有馬記念に出走することになりました。
しかし有馬記念では全く良いところがなく、アーモンドアイの生涯で1回だけの着外9着に敗れます。

敗戦の理由を中山競馬場2500mのコース形態・距離適性という人もいますが、熱発の影響もあったのではないかと考えます。
翌5歳時の引退レースとして選ばれたのがジャパンカップだったので、陣営としては有馬記念は鬼門だったと言えますね。

7冠馬の条件を考える時、どうしても有馬記念制覇は外せないようです。
確かにファン投票選出馬による国内最高賞金レースですから、このレースを外せないという考えもうなずけますね。

海外GⅠをどう見るか

アーモンドアイは4歳時にドバイターフ2019(GⅠ)を勝っています。
ドバイターフ2019の賞金総額は、凱旋門賞をわずかに上回る約6億6000万円でした。
有馬記念2019の賞金総額は5億7000万円、ドバイターフの方がかなり上です。

レースの格は賞金だけではありませんが、競馬も経済活動である以上、より賞金の高いレースに出走するのは当然のように感じます。
八大競走が時代と共に古い考え方とされたように、7冠馬の条件についても更新する必要があるかと思います。

特に海外のレースについては、選考基準の一つに加えるべきではないでしょうか。
そもそも「7冠馬」という考え方自体が、古いものとされる時が来るかもしれませんね。

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まとめ

この記事は競馬の7冠馬について解説してきました。
この記事をまとめると次のようになります。

7冠馬のまとめ
・競馬の7冠馬に定義はない
・7冠馬は主要GⅠタイトルを7個取るというのが通例
・クラシック3冠・牝馬3冠を取ることは必須
・八大競走は7冠に関連している
・7冠馬はシンザンを超えろが原点
・7冠馬はシンボリルドルフとディープインパクトの2頭
・2頭とも無敗でクラシックを制覇
・GⅠ7勝馬は他に4頭いるが7冠馬とは呼ばない
・アーモンドアイはGⅠ9勝だが7冠馬ではない
・海外GⅠを7冠馬の条件に加えるべき

時代が変わり、競馬のレース体系が多様化してきました。
クラシックレースを重要視する風潮も、時代と共に薄れてきたように感じます。

近年では距離適性からイクイノックスやエフフォーリアが、菊花賞ではなく天皇賞(秋)を選び優勝しています。
また春は大阪杯が2017年にGⅠに昇格したものの、より賞金の高いドバイへ遠征する馬が増えています。

そのため近年大阪杯に出走する馬は、かつてのGⅡレベルです。
そんなことから7冠馬という称号は残しても、その基準は大きく変える必要があると感じました。

イクイノックスは2023年7月現在GⅠを4勝していますが、今後どこまで伸ばすでしょうか。
近い将来、ダービーを制覇していなくても7冠馬と呼べる馬が出てくることを、楽しみにしたいと思います。