3連複流しとは?計算方法と軸馬の選び方を解説

3連複流しとは?計算方法と軸馬の選び方を解説

競馬の3連複は、1着から3着までに入る馬を順番関係なく当てれば的中する馬券です。
3連単ほどではありませんが万馬券が良く出る高配当となっており、全部で9種類ある馬券の中でも上位にランクインする人気となっています。

3連複は順番は関係ありませんが1着から3着までの馬をすべて当てなければならないため的中難易度が高く、1点買いで的中させることができるような馬券ではありません。
したがって3連複の馬券は複数枚購入するケースがほとんどです。

複数買いをする場合、「フォーメーション」や「ボックス」、そして「流し」と呼ばれている買い方をするのが一般的なのですが、本記事ではこのなかから「流し」という買い方に注目し、どのような買い方なのかや買い目の計算方法について解説します。

回収率が高い競馬予想サイト
4月28日(日)天皇賞(春)[G1]

4月21日福島11R「ヘヴンキングダム」プランで7,200円 →1,080,000円(150倍)の払い戻し!
今なら無料登録で4月28日(日)天皇賞(春)[G1]の買い目がみれる!

無料で天皇賞(春)[G1]の予想をみる

3連複流しとは?

3連複流しとは?

流しとは
流しは、「軸馬」と呼ばれている購入する馬券の中心となる馬を決め、それ以外の馬を何頭か別で選び、軸馬とそれ以外に選んだ馬が含まれている買い目をすべて購入する買い方です。

例えば、1番を軸馬に選び、残りは2番から4番を選んだとしましょう。
3連複の場合、この時の買い目は「1-2-3」「1-2-4」「1-3-4」の3つとなります。

流しには主に2種類の買い方がある

流しには主に2種類の買い方がある

流しで3連複を購入する際は、まずは軸馬を選ぶことになるわけですが、流しは軸馬を1頭にする買い方と、軸馬を2頭選ぶ買い方の2種類があります。
それぞれどういったレースの時につかえば良いのかを覚えておくとよいでしょう。

3連複軸1頭流し

3連複1頭軸流しは、軸馬を1頭だけ決めて残りの3着以内に入りそうな馬を選び、全通り購入するという買い方です。

3連複は基本的に上位の馬たちがゴール前で接戦になりそうだと想定した時に購入する馬券ですが、上位の中でも明らかに強さが突出している馬が1頭いて、2位以下が数頭での接戦になりそうだと予想される場合は、軸1頭流しで購入するのに適したレースといえます。

3連複軸2頭流し

3連複2頭軸流しは、軸にする馬を2頭にして、残りの3着以内の馬を決めるという買い方です。

出走馬のうち明らかに強い馬がいるが、その馬に肉薄しそうな馬も1頭いて、3着争いも熾烈なものになりそうだというレースの場合は軸を1頭にすると外れる可能性があるため、2頭軸にしておいたほうが的中はしやすくなります。

3連複流しのメリットとデメリット

3連複流しのメリットとデメリット

3連複流しのメリットは、軸馬を決めてから対抗の馬を選んで購入することになるため、ある程度買い目点数を絞り込めるというのが最大のメリットです。

軸馬を決めてしまうことによって、必然的に当たりやすいと思っている買い目だけを購入することができ、当たる確率が低いと予想した買い目を外すことができます。

一方軸馬を決めてしまうということは、その軸馬が必ず3着以内に入ることを前提にして馬券を購入しているため、軸馬が3着以内に入らなければ購入した馬券がすべて不的中となります。
軸馬が予想通り走ってくれなければ当たらないというのが3連複流し最大のデメリットといえるでしょう。

3連複流し買い目点数の計算方法

3連複流し買い目点数の計算方法

3連複そのものの計算方法は、相手馬を何頭選ぶかで決められ、相手馬の数をAとすると計算式は以下のようになります。

3連複の計算方法
A×(A-1)÷2

例えば3番を軸馬と設定し、相手馬を6頭選んだとします。
相手馬が6頭なので、計算式は以下のようになります。

6×(6-1)÷2 =15

買い目は全部で15通りです。
これが軸馬を2頭選んだ場合は相手馬の数がそのまま購入点数となるので、相手馬を6頭選んだ場合は6点買いとなります。

流しを当てるためにもっとも重要な軸馬の選び方

流しを当てるためにもっとも重要な軸馬の選び方

流しで3連複を購入するのであれば、軸馬をどの馬にするかを決めるのがもっとも重要です。

先に触れましたが、流しは軸馬を中心にして馬券を購入することになるので、軸馬が3位以内に入ってくれなければ、どれだけ相手馬を増やしたとしても購入した馬券すべてが不的中となってしまいます。

軸馬を選ぶ基準というのはいくつかありますが、本項目では軸馬を選ぶ際に見ておきたいポイントをいくつか紹介します。

3着以内に安定してはいる馬を選ぶ

まず3連複の軸馬を選ぶときは、3連複という馬券がどのような馬券かをよく理解しておくことが大切です。

ポイント
3連複は1着から3着に入る馬さえ当たっていれば順番関係なく的中となります。
これが何を意味するのかというと、軸にする馬は必ず1着になる馬でなければいけないわけではないということです。

例えば有力とされる馬が2頭いて、1頭は前走の成績が順に1着、7着、6着、1着だったとします。
もう1頭は前走の成績が順に3着、2着、3着、3着だったとしましょう。

最初の馬が1着を2回取っているため、ついつい軸馬に選んでしまいそうになりますが、3着以内に安定して入着しているのは2頭目の馬です。
前走のレースがどういった展開だったのにもよるので一概には言えませんが、3連複の軸馬に選定するのであれば、3着までの安定度が高い2番目の馬のほうが適切です。

レースは小頭数のものがおすすめ

これは軸馬を選定するためのコツとは少し違いますが、的中率を重視するのであれば少頭数で開催されるレースのほうがおすすめです。

3連複の場合、最大頭数である18頭立てであれば全部で816通りになりますが、16頭立てだと560通りになり、18頭の時と比べるとかなり少なくなります。

ただし出走頭数が少なくなればなるほど全体的にオッズは低くなる傾向にあるので、少頭数のレースで3連複を購入するときは相手馬をある程度厳選し、買い目が増えすぎないようにするといった工夫が必要です。

騎手がリーディング上位であるかどうか

競馬の初心者はついつい競走馬の能力ばかりを見てしまいがちですが、競走馬に指示を出し、馬の能力を最大限に引き出すのは騎乗している騎手の技術によるものです。

競馬では毎年「騎手リーディング」というものがあり、このリーディング上位の騎手は高い確率で1着になっていたり、1着にはならないまでも3着以内に入る可能性が高くなっています。

例えば、今まで全く成績の振るわなかった馬がリーディング上位の馬に乗り替わった途端、見違えるように強くなるといった例も多々あるのです。

記憶に残る名馬のなかに「サイレンススズカ」という馬がいます。
この馬は「異次元の逃亡者」と呼ばれるほどの強烈な逃げが特徴ですが、この馬がそのたぐいまれなる能力を発揮するのは主戦騎手が武豊となってからです。

それまで騎乗した騎手はスタミナのロスを防ぐため、この馬の前に行きたがる気質を必死の押さえたのですが、武騎手はこの馬は好きに走らせたほうが強いと見抜き、無理に抑えようとしない騎乗をした結果、誰も追いつけないような逃げ方で勝ち続ける強い馬へと変貌しました。

馬主側から考えれば、自分の馬を勝たせるためには乗り方が上手い騎手を選びたいですし、騎手側も自分が勝つためには強い馬に乗りたいと思うのは必然でしょう。

つまり、馬の名前や能力を知らなくてもリーディング上に7入っている騎手の名前さえ知っていれば大丈夫です。
その騎手が騎乗する馬は強い馬であると考えるのはあながち間違いではありません。

過去の成績をチェック

勝利数が多い騎手が乗っている馬イコール強い馬という考えは正しいのですが、強い騎手が乗っている馬だからと安易に軸馬にするのは少し早すぎます。

騎手の能力が高いといっても実際にコースを走るのは競走馬ですから、気になった馬の過去の成績くらいはしっかりとチェックしておきましょう。
成績は着順も大事ですが、それ以上にどのようなレース場でどういったレースをしてきたのかがとても重要です。

例えば同じ3着でも後方から追い上げて3着になったのか、1着になっていて明らかにスタミナ切れで失速し3着になったのかでは評価が大きく異なります。
追い上げての3着ならば同じ距離のレースだと好走が期待できます。

しかしスタミナ切れによる3着の場合、同じ距離だとレース展開によっては惨敗する可能性もあります。
安定した成績でなおかつリーディング上位騎手が騎乗していて、前走も良い走りをしている馬であれば安定した軸馬となってくれることでしょう。

流し以外によく用いられる買い方

流し以外によく用いられる買い方

これまで「流し」という買い方について詳しく解説してきましたが、3連複には流しのほかにも「フォーメーション」「ボックス」という買い方があります。

基本的に3連複ではひとつの買い方にこだわらず、レースがどのように展開されていくのかによって3つの買い方を適宜使い分けることになるでしょう。

3連複フォーメーション

3連複フォーメーションは言葉で説明すると難しいので、一例をあげて説明しましょう。
例えばあるレースで飛び抜けて強く、軸の候補になりそうな馬が2頭いたとします。

流しであればこの2頭を軸にして、相手馬を決める「2頭軸流し」で購入することになるでしょう。
しかし、このレースの中に2頭の中に割って入りそうな馬が1頭存在していたとします。

そして、3着以内には入りそうだと予想できる馬が4頭いました。
この場合、2頭の中に割って入りそうな馬を無視して買うのは少々危険です。

もし軸の2頭のうち1頭が3位以内から脱落し、割って入りそうな馬が3着以内に入ってしまうと、購入した馬券が何割かは不的中となります。
このようなケースでは軸を2段階設定しておいたほうが必要な馬券を漏らさず買うことができ、的中率は高まるでしょう。

軸と設定する馬が1番2番、割って入りそうな馬が3番、残りが4番から7番だったとすると、フォーメーションによる買い目は「1,2」「1,2,3」「4,5,6,7」となります。
この買い目だと1-2-5ならば当たりですが、1-4-7や2-6-7といった着順では外れになります。

フォーメーションでもある程度買い目を厳選できますが、本当に外しても大丈夫な買い目かをしっかりと確認したうえで購入しましょう。

3連複ボックス

3連複ボックスは単純明快で、「選んだ馬がどの順番で来ても当たるような買い方」となっています。
3連複ボックスの組み合わせは、以下の式で計算できます。

3連複ボックス組み合わせの算出方法
選んだ頭数×(選んだ頭数-1)×(選んだ頭数-2)÷6

先ほどの例の場合は7頭選んでいるので、7頭をボックス買いすると、「7×(7-1)×(7-2)÷6」で、ぜんぶで35通りとなります。
ボックス買いは的中率は3つの買い方のなかでもっとも高いですが、買い目が多くなるというのが最大のデメリットです。

出走している馬で上位に入りそうな馬は何頭か選べるがどの馬も優劣つけがたいような、どちらかといえば荒れる展開になりそうなレースの時にはボックス買いをしておいたほうがよいでしょう。

軸馬を決めきれないなら無理に買わない

軸馬を決めきれないなら無理に買わない

3連複はいろいろな買い方を駆使して、少しでも的中率を上げることがとても大切ですが、それでもなかなか当たりにくい馬券であることは間違いありません。

注意点
どのような買い方であっても、「この馬は確実に3着以内に入る」と予想できる軸馬がいるかいないかでは的中難易度は大きく変わってくるので、もし軸馬を決めきれないようなレースであれば、無理に馬券を買わないほうがよいでしょう。

競馬は中央競馬ならば毎週土日、地方競馬も含めれば毎日どこかの競馬場でレースが開催されています。
当たるかどうかわからないようなレースにお金を投入するよりも、そのお金を貯めておいて確実に当てられると自信を持っているレースにお金を厚く投資するほうが回収率は各段に高くなるでしょう。

回収率が高い競馬予想サイト
4月28日(日)天皇賞(春)[G1]

4月21日福島11R「ヘヴンキングダム」プランで7,200円 →1,080,000円(150倍)の払い戻し!
今なら無料登録で4月28日(日)天皇賞(春)[G1]の買い目がみれる!

無料で天皇賞(春)[G1]の予想をみる

まとめ

3連複は1着から3着までに入る馬を当てれば的中となる馬券で、順番は問いません。
3連複流しとは、3連複の買い方のひとつで、必ず3着以内には入ると予想した軸馬を決め、そのほかの相手馬を選んで馬券を購入するという方法です。

軸になる馬を決めてしまうため、買い目の数を抑えられるといったメリットがある一方で、軸馬が3着以下になってしまうとすべての馬券が外れてしまうというデメリットを持っています。
したがって、3連複流しで馬券を購入するときは軸馬の選定がとても重要です。

3連複は3着以内に入ればよいので、3連複の軸馬に設定する馬はすべてのレースで安定して3着以内に入っているような馬がもっとも適しています。

そのほか、リーディング上位の騎手が乗っている馬であれば強い証拠ですし、前走の走り方を見て良い走りをしているような馬であれば軸馬の候補にしてもよいでしょう。

3連複の買い方は流しだけではなく、フォーメーションやボックスといった買い方もあります。
レースの展開に応じて適宜最適な買い方をするのが的中率を高める秘訣といえるでしょう。