中山大障害の予想に役立つデータを紹介!過去の傾向や要注目馬を解説!

中山大障害の予想に役立つデータを紹介!過去の傾向や要注目馬を解説!

競馬場で行われているレースといえば、芝の上を走る「芝レース」と、「ダート」と呼ばれる砂を敷き詰めたコースを走る「ダートレース」の2種類をすぐに思い浮かべることでしょう。

しかし競馬場でおこなわれているレースはこれだけではありません。
先に紹介したレースは「平地レース」と呼ばれていて、そのほかに競馬場では「障害レース」も行われています。

そして平地レースと同様に障害レースでも春と年末にはG1レースが開催され、現役トップクラスの馬たちが集結して平地レースに負けずとも劣らない激しい戦いを毎年繰り広げているのです。
本記事では秋に開催される「中山大障害」について、基本的な情報や注目馬などを紹介していきます。

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中山大障害の基本情報

中山大障害(引用元:https://www.jra.go.jp/keiba/thisweek/2021/1225_1/race.html)

中山大障害が開催される競馬場、そして1着賞金など基本的な情報を表にまとめました。

開催される競馬場と距離 中山競馬場障害芝4,100m
1着賞金 6,600万円
出走条件 サラ障害3歳以上(外国馬も出走可)
負担重量 3歳61㎏、4歳以上63㎏(牝馬-2㎏)

まず平地レースしか知らない人から見れば、この4,100mという距離に驚くのではないでしょうか。
単純に距離が長いことに加え、障害レースは柵などを飛び越えなければならないので、平地レースとは比べ物にならないほどスタミナが必要です。

中山大障害の概要

中山大障害(引用元:https://www.jra.go.jp/keiba/thisweek/2021/1225_1/race.html)

中山大障害は、既に設立されていた「東京優駿(日本ダービー)」に匹敵するレースを中山競馬場にも設けようという目的で設立されたレースで、設立年は1934年と、中央競馬のG1レースのなかでもかなり古いです。

1935年以降春と秋の年2回開催されていましたが、1999年にグレード制が導入され、春の障害G1レースとして新たに「中山グランドジャンプ」が設立されたことを機に春の「中山大障害」は廃止となり、秋のG1レースシーズン中の1度だけ当レースは実施されることになりました。

秋と表記しましたが、1966年以降は12月中旬以降に本レースは開催されるようになっており、どちらかといえば年末のG1レースという印象が強くなっています。

1957年から秋のレースに関しては3歳馬の出走が認められるようになったほか、外国佐沼は1989年からは春のみ出走可能となり、1993年以降はハルト秋両方で出走可能となったほか、2011年からは外国馬も出走可能な「国際競走」のひとつとなりました。

中山大障害が開催されるコースの特徴

(引用元:https://www.jra.go.jp/keiba/thisweek/2021/1225_1/race.html)

障害レース専用のコースを使用し、スタートは第3コーナー入口あたりからになります。
高低差がある坂を何度も上り下りしなければならないですし、コーナーも多いので巧みなコーナリングが出来る競走馬、そして何よりもスタミナが必要なコースです。

直線部分がとても少ないので追い込みや差しといった脚質の馬は圧倒的に不利で、逃げ先行馬が上位を独占しやすい傾向にあります。

コーナー入口からのスタートなので、スタートすぐコーナーに入ることになりますが、コーナーに入る前に早くも障害があるうえにコーナーは120度近くあり、とてもきついです。
実は序盤でありながらここがレースの勝敗を分ける大きなポイントとなっています。

ここを少なくとも中団くらいの位置で駆け抜けなければ勝利は絶望的であり、馬券内である3着以内にすら入ることが非常に困難となります。

何しろ距離が長いうえに障害を超えなければならず、更にアップダウンも激しいので遅れたからといって無理にスピードを上げて前に行こうとするのは自殺行為に等しいです。

本レースの出走馬の実績を見る際は、平地レースでの実績は完全に無視して構わないでしょう。
障害レースでどれだけ実績を残してきたかを見るのが馬券的中のポイントとなります。

過去10年間3着以内に入着した競走馬たち

過去10年間3着以内に入着した競走馬たち

2021年から遡って過去10年間に3着以内に入着した競走馬たちを表にまとめました。

年度 馬場状態 着順 馬番 競走馬名 馬齢と性別
2021 稍重 1 3 オジュウチョウサン 牡10
2 10 ブラソンダムール 牡6
3 2 レオビヨンド 牡5
2020 1 14 メイショウダッサイ 牡7
2 3 ケンホファウヴァルト 牡7
3 11 タガノエスプレッソ 牡8
2019 1 7 シングンマイケル セ5
2 5 ブライトクォーツ 牡5
3 12 メイショウダッサイ 牡6
2018 1 5 ニホンピロバロン 牡8
2 6 タイセイドリーム 牡8
3 4 マイネルプロンプト セ6
2017 1 7 オジュウチョウサン 牡6
2 6 アップトゥデイト 牡7
3 15 ルペールノエル 牡7
2016 1 9 オジュウチョウサン 牡5
2 12 アップトゥデイト 牡6
3 11 ルペールノエル 牡6
2015 1 13 アップトゥデイト 牡5
2 4 エイコーンパス 牡6
3 8 サナシオン 牡6
2014 1 6 レッドキングダム 牡5
2 8 アポロマーベリック 牡5
3 3 サンレイデューク 牡6
2013 稍重 1 2 アポロマーベリック 牡4
2 6 ハッピーティア 牝5
3 5 メイショウブシドウ 牡4
2012 稍重 1 5 マーベラスカイザー 牡4
2 14 バアゼルリバー 牡6
3 9 マジェスティバイオ 牡5

全体的に見ると、芝コースなどと大きく異なるのは3着以内に入着している競走馬の馬齢です。

芝コースやダートコースの場合、3歳から4歳、ある程度馬齢を重ねても活躍できるダートレースでも5歳または6歳までというレースが多いのですが、中山大障害の場合は5歳以上が大部分を占めていて、特に6歳や7歳で3着以内に入着していることが多いです。

また、タフなレースということもあって、ここ10年間牝馬で3着以内に入着しているのは2013年2着のハッピーティアただ1頭のみとなっています。

過去のデータから見られる傾向

過去のデータから見られる傾向

過去10年間で3着以内に入着した競走馬にはどういった共通点があるのかを見ていきましょう。
共通点が見つかれば買い目に含めるかどうかの判断基準として活用できます。

前走イルミネーションジャンプステークス好走馬

オープンレースである「イルミネーションジャンプステークス」で好走していた競走馬が当レースで良い結果を残していることが多いです。

特に連対している馬に関してはその傾向がより強いため、イルミネーションジャンプステークスのレース結果はしっかりとチェックしておきましょう。

前走重賞レース出走馬

出走馬の前走を見ていると、やはり強豪が集まるということもあって重賞レースに出走している競走馬が多く、そのほとんどが3着以内です。

特に「東京ハイジャンプ」「阪神ジャンプステークス」の両レースで3着以内に入着している馬が本レースでも優勝争いをしていることが多いので、買い目に含めておいたほうが良いでしょう。

過去中山大障害に出走経験あり

「オジュウチョウサン」「アップトゥデイト」「メイショウダッサイ」など、これまでに中山大障害に出走した競走馬が再度登場した際に再び3着以内に入ることが多いです。

前年3着以内に入着していて、新たにスター候補となるような競走馬が出ていないのであれば、馬券候補にしておくと的中率アップに繋がるのではないでしょうか。

要注目馬

要注目馬

障害レースは芝やダートレースと比べるとマイナーではありますが、ここで戦っている競走馬たちは芝コースやダートコースを走っている競走馬たちに引けを取らないほど魅力的な馬たちばかりです。

中山大障害に出走する可能性が高く、出走すれば活躍するであろう競走馬たちを本項目では紹介します。

オジュウチョウサン

これまでマイナーだった障害レースに多くの競馬ファンの目を向けさせた最大の功労者であり、文字通り「生けるレジェンド」といっても言い過ぎではない活躍をしている、現役最強の障害レース競走馬がオジュウチョウサンです。
現役最強といっても、オジュウチョウサンは伸び盛りの若い競走馬ではありません。

障害レースの競走馬は、遅くても8歳には引退する芝コースやダートコースの競走馬と比べれば馬齢を重ねても活躍できますが、オジュウチョウサンの馬齢は2022年時点で11歳であり、この年齢で頂点に立ち続けているというのは驚異的という他ありません。

オジュウチョウサンの同期となると芝コースを走って馬ではあのモーリスやイスラボニータにまで遡ります。

もちろんこれらの馬たちはとっくに引退して種牡馬となっていますし、それより1つ下の年代で見てもブエナビスタ、ヴィクトワールピサ、ナカヤマフェスタなどであり、もちろん彼らも引退して種牡馬となっています。

これまでの経歴を書くと長くなるのでここでは割愛しますが、「JRA重賞レース15勝」「重賞レース9連勝」「同一レース5連覇」など、この馬だけで10個近くの記録を保持しているというだけでもその凄さが分かるのではないでしょうか。

オジュウチョウサンはデビューしてすぐ障害レースへと転向しましたが、4歳まではまったく目立った活躍を見せず、この馬の名前を知っている人はほとんどいなかったことでしょう。

しかし鞍上石神伸一騎手の提案でメンコの耳当てを外し、先行で追走するというレーススタイルを確立してからは一気に才能を開花、その年は5戦4勝、しかもこの4千すべて重賞レースというこれまでとは全く別次元の活躍を見せて最優秀障害馬に満場一致で選出されます。

翌年も同じく最優秀障害馬に選出されただけではなく、最優秀年度代表馬の選考の際にも3票を集めて大きな話題となりました。
障害レースの馬が年度代表馬に選出されるというのは異例中の異例です。

11歳の今も現役でなおかつ頂点に立ち続ける同馬は間違いなく現在の障害競馬界においてアイドルホースであり、2022年度の中山大障害でも大本命となることでしょう。

メイショウダッサイ

デビュー2戦目ダートレースで初勝利するものの、そこからは全く成績が振るわず、5歳途中で障害へと転向します。

障害3戦目で初勝利すると、いきなり重賞レースに挑戦、早すぎる挑戦と思われましたがここで3着に入り、才能の片鱗を見せ始めました。
6歳になると序所の勝ち星を重ね、「小倉サマージャンプ」に出走するとついに重賞レースを制覇します。

秋には「東京ハイジャンプ」、「中山大障害」と国内障害トップクラスのレースに相次いで出走、それぞれ2着、3着とし、障害レースではトップクラスの能力があることを証明、注目されるようになりました。

明けて2020年の初戦「ペガサスステークス」では2着に7馬身差をつけて圧勝、続く「中山グランドジャンプ」ではオジュウチョウサンとの対決になりますが惜しくも2着となります。

しかし秋には「東京ハイジャンプ」を勝利すると続く「中山大障害」でも勝利、ついにG1レースで初勝利を手にしました。

2021年は春に「阪神ジャンプステークス」でまたも7馬身差の快勝、続く「中山グランドジャンプ」でも2着に4番審査で勝利し、G1レース2勝目を獲得、このままの勢いでオジュウチョウサン打倒を目指していたのですが、10月に繋靱帯炎を発症していることが発覚してしまいます。

繋靭帯炎は一度発症してしまうと症状が改善したとしても激しい運動をした際に再発する可能性が高いという競走馬にとてはかなり致命的な疾患ではありますが、復帰している事例もいくつかあるので、メイショウダッサイも何とか無事に治療を乗り切ってほしいところです。

タガノエスプレッソ

タガノエスプレッソ(引用元:https://jra.jp/news/202208/082003.html)

2歳時、3戦目で初勝利を手にすると、G2レース「デイリー杯2歳ステークス」にも勝利します。
普通であればこのまま芝コースの第一線で活躍できるような能力なのですが、ここから大きく成績を落とし、クラシック戦線では弥生賞の3着を除けば全て下位着順という結果でした。

4歳になり、距離が長すぎたのではとマイル戦線に変更するも勝つことはできず、4歳末からはダートに転向、すると転向初戦を勝利で飾り、ダートに適性があるのかと期待されたのですが、それ以降は全く良いところなく7歳を迎えることになります。

7歳からは障害レースに出走し、出走2戦目で勝利を飾るとここから徐々に成績は上向いていき、8歳で「阪神ジャンプステークス」を8馬身差という圧倒的な着差で勝利、デイリー杯2歳ステークス以来実に5年10か月ぶりに重勝を制覇しました。

これだけ間隔を空けて重賞を勝利した馬はこれまでおらず、2022年現在においてもJRA史上最長間隔記録となっています。
次いで11月の「京都ジャンプステークス」に出走、ここでオジュウチョウサンと初めて直接対決することになります。

オジュウチョウサンの圧倒的人気でスタートしたレースでしたが、タガノエスプレッソはレース序盤から先頭に立つ逃げのレースをし、この戦法が見事にハマったのかオジュウチョウサンは最後まで捉えることができませんでした。

このレースでタガノエスプレッソはオジュウチョウサンの13連勝の記録を止める大金星、世代交代化と思われましたが、翌年の同レースではオジュウチョウサンが勝利し、まだまだ健在であることを証明して見せます。

現在10歳ですが、まだまだトップクラスの強さを見せており、オジュウチョウサンと共に障害競走を盛り上げる存在になってくれることでしょう。

ケンホファヴァルト

7歳までは芝の通常コースに出走するも思うような成績を上げることができませんでした。
普通なら引退してもおかしくないような馬齢なのですが、7歳途中より障害に転向、すると高い適性を発揮し、8歳の時に出走した京都ジャンプステークスでついに重賞初制覇を果たします。

翌2022年には中山グランドジャンプに出走、障害レースでは絶対王者となっているオジュウチョウサンとの直接対決に臨みます。

最終直線まで食らいついたものの、直線で伸びずここでは4着となってしまいました。
しかし長期休養明けという事を踏まえれば十分な走りであり、年末の中山大障害ではもっと仕上げてくることでしょう。

ブラゾンダムール

ブラゾンダムール(引用元:https://jra.jp/keiba/thisweek/2022/0416_1/horse.html)

新馬戦には勝利するも、そこから勝つことができず、ダートでのレースを1度経験した後、4歳の4月に障害へと転向します。

すると障害レース2戦目で初勝利を挙げ、2021年の中山大障害ではオジュウチョウサンに次いで2着と大健闘、一躍障害レースでは主役級の1頭となりました。

2022年度の中山グランドジャンプでも同じく2着と出走回数を重ねるごとに強くなってきていて、2022年度の中山大障害では活躍が期待できるでしょう。

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まとめ

日本の中央競馬で開催されているレースといえば、芝コースでのレースとダートコースのレースがよく知られていますが、実はそれ以外にオリンピックで見られるような「障害レース」も定期的に開催されています。

国内障害レースのなかでも最高峰に位置するのが「中山大障害」で、4,100mという距離に加え激しいアップダウンがあるタフなコースとなっており、このレースを勝利した馬は障害レース競走馬の頂点であることは疑いようがありません。

昨年は生けるレジェンドであるオジュウチョウサンが見事復活の勝利を果たしました。
2022年はどのようなレースになるのか注目しましょう。