アドマイヤムーン産駒とは?特徴や代表的な競走馬を紹介!

アドマイヤムーン産駒とは?特徴や代表的な競走馬を紹介!

競馬初心者でも、競走馬の特徴や能力を知るうえで重要な情報となる「○○産駒」という単語。
競馬新聞やレース観戦でよく耳にする言葉ですが、その意味を知らない人もいるでしょう。競馬を長く楽しむためには、この言葉を覚えておくことが大切です。

そこで、本記事では「アドマイヤムーン産駒」について詳しく解説していきます。
アドマイヤムーンはどのような競走馬だったのかを紹介し、その産駒にはどのような特徴があるのかを解説していきます。

また、アドマイヤムーン産駒の中でも突出して活躍した競走馬についても厳選して紹介するので、この記事を読めばアドマイヤムーン産駒についての基本的な知識を身に着けることができるでしょう。

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競馬の予想をするには血統が非常に重要!

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競馬は「ブラッドスポーツ」とも呼ばれるほど、「血統」が重要視されるスポーツです。
競走馬の誕生には、必ず父馬と母馬が関わり、誕生した仔馬は父馬や母馬の特徴を受け継いでいます。

つまり、父馬や母馬の特徴を知っておけば、その仔馬の特徴もある程度把握できるため、まだレースに出走したことがない「新馬戦」でも予想することができます。

ただし、時には「突然変異」ともいえるような、父馬や母馬の特徴を受け継がない馬が生まれることもあります。

例えば、父馬や母馬が活躍した距離とは違う距離で活躍したり、父馬や母馬が先行馬だったのに後方から末脚を発揮する馬が生まれたりすることがあり、そのたびに私たちは驚き、血統の奥深さを思い知らされることになります。
予測できないようなイレギュラーが発生することが、血統の面白さであり、難しさでもあるのです。

アドマイヤムーンとはどんな競走馬だった?

アドマイヤムーン(引用元:JRA-VAN)

アドマイヤムーンは落札価格が1,600万円と競走馬としてはごくごく平凡な評価しか持たれていませんでしたが、身体が丈夫で調教を1日も休まなかったらしく、関係者からはデビュー前でありながらすでに「クラシック候補の1頭」と太鼓判を押されていました。

とはいえ、デビューは7月に函館競馬場のレースでといった感じで、実際に走ってみなければ分からないというのが実情でしたが、札幌2歳ステークスを含む3連勝を達成するころには期待の2歳馬と180度評価が変わっていたのでした。

1敗を喫したのちは武豊騎手に乗り替わって3歳初戦と2戦目を連勝、ところがクラシックレースである皐月賞と日本ダービーでは力を出し切れずに敗北してしまいます。

その後もG2レースでは勝つもののG1レースは勝てないというレースが続き、ファンからは「強い馬ではあるものの決定力がない」という評価が下されて3歳を終えることになりました。

しかし開けて4歳、京都記念を制すとドバイへ遠征し、ドバイデューティーフリーに出走、ここでともに出走して先行していたダイワメジャーを捉えると差し切って勝利、ついにG1レース初制覇を成し遂げました。

そのまま香港に遠征するものの、このレースでは勝ちきれず3着に終わってしまいます。
この敗戦の後、馬主サイドと武豊騎手との間で燻っていた確執が表面化しました。
これ以降武豊騎手は競走馬に恵まれず苦難の日々を歩むことになってしまったのです。

話をアドマイヤムーンに戻すと、岩田康誠騎手に乗り替わって宝塚記念に出走、メイショウサムソンを差し切ってG1レース2勝目を飾りましたが、天皇賞秋では6着と大敗、次は香港へ行きリベンジするという計画でしたが検疫に時間がかかるという理由で断念、距離的には適性外ではあるものの、ほかに出走できるレースが見当たらないため、ジャパンカップに出走します。

本番ではやはり距離適性を不安視されたからか5番人気に甘んじるも、上手くインを回って先頭に立つと、追撃してきたポップロックを交わし、見事にG1レース3勝目を達成、そしてこのレースをもって引退することとなりました。

ずば抜けた強さを見せる馬ではありませんでしたが、競走成績を見ると馬券圏外になったのは日本ダービーと天皇賞秋の2戦のみであり、非常に安定した成績を残しており、名馬といって差支えないような走りをしています。

産駒の特徴

産駒の特徴

アドマイヤムーン産駒の競走馬は1頭1頭が異なる個性を持ってはいますが、競走馬というのは少なからず親の競走馬の能力を受け継ぐため、多くのアドマイヤムーン産駒に共通する特徴というのがいくつかあります。
本項目では多くのアドマイヤムーン産駒に見られる特徴を3つ紹介します。

短距離が得意

のちほど紹介する代表馬の競走成績を見てもらうと分かるように、アドマイヤムーン産駒が特に活躍しているのは1,400mまでの短距離、平地戦を含めても適性距離は1,600mまでとなっています。

アドマイヤムーンは主に中距離で活躍した競走馬ですが、産駒はそれよりも短い距離で力を発揮しているといえるでしょう。
特に阪神1,200mの戦績は特筆すべきものがあり、阪神競馬場1,200mで馬券に絡むような能力のアドマイヤムーン産駒が出走した場合は積極的に狙っていきましょう。

ダートで活躍している馬はほとんどいない

芝とダートでの成績を見ると圧倒的に芝コースの方が上回っています。
アドマイヤムーン産駒のダート馬はあまり狙わないほうが良いかもしれません。

馬券圏内に入りそうな馬であっても、あくまでも紐狙いで購入するようにし、間違っても軸で買うようなことはしないようにしましょう。

牡馬のほうが成績は良い

牡馬と牝馬の成績を比較すると、両方ともそれなりに成績を残してはいますが、牡馬のほうが牝馬に比べて2倍近い勝ち星を残しています。
牡馬が勝ちやすい産駒というのはどちらかといえば「パワー・スタミナ型」の傾向が強いです。

短距離に適性が高いアドマイヤムーン産駒の傾向から言えば、スピード型のほうが優位なようにも思えますが、パワーやスタミナ型であれば道悪や坂が多いコースに強いという事でもあり、短距離レースで重馬場のレースなどは積極的に狙ってみる価値はあります。

産駒の代表馬

産駒の代表馬

アドマイヤムーン産駒の代表馬を4頭紹介しますが、前述した特徴でも紹介した通り、短距離レースで優秀な成績を残している競走馬が多いです。

ハクサンムーン

ハクサンムーン(引用元:youtube)

ハクサンムーンは2012年には京成杯を制したほか、2013年にはアイビスサマーダッシュを制し、セントウルステークスではあのロードカナロアに先着して初のG2レースを制覇、続くスプリンターズステークスでもロードカナロアに果敢に挑んで2着に入るなど活躍、ロードカナロアさえ居なければG1レースを勝利していたかもしれません。
また、本馬場入場の際にはロデオのような動きを見せる個性派ホースとして知られていました。

オースミムーン

オースミムーン(引用元:youtube)

オースミムーンは芝レースでデビューするものの11戦全敗、芝レースに見切りをつけて障害レースへと転向します。

すると初戦で2着と健闘、2戦目で初勝利を飾ると翌年には「小倉サマージャンプ」「阪神ジャンプステークス」「東京ハイジャンプ」と重賞レースを3連勝し、芝レースでまったく勝てない状況から一変、一躍障害レースにおいてのトップホースへと躍進します。

翌年は京都ジャンプステークスと阪神ジャンプステークスを勝利、2015年には東京ジャンプステークスを勝利、さらに阪神ステークスを3連覇するという活躍を見せますが、それ以降は勝ち切ることができずに2017年をもって引退、現在は新潟競馬場で誘導馬として第二の人生を送っています。

セイウンコウセイ

セイウンコウセイ(引用元:JRA)

星雲構成は高松宮記念を制し、アドマイヤムーン産駒では初のG1レース優勝馬となりました。
2歳時が勝ちきれなかったものの、3歳の時に未勝利戦を勝利、その後勝ち星を重ねて4歳の時にシルクロードステークスに出走、重賞初挑戦ながら2着に健闘すると、続く高松宮記念では直線で追いかけるレッツゴードンキに1馬身以上の差をつけて勝利、見事G1初勝利を手にしました。

しかしその後は勝ち切ることができず、次に勝利したのは高松宮記念から1年2か月後の函館スプリントステークスでした。
その後何度か重賞レースで馬券圏内に入る健闘を見せるも、最後まで勝つことはできず2022年1月付で登録を抹消、現在は種牡馬となっています。

ファインニードル

ファインニードル(引用元:JRA-VAN)

現時点でアドマイヤムーン産駒の最高傑作はファインニードルでしょう。
しかしながらデビューしてしばらくはたまに勝利するときがあるものの、二桁着順の時もあるなど調子の波が激しい競走馬でした。
ファインニードルが本格化するのは4歳秋になってからです。

デムーロ騎手を鞍上に出走したセントウルステークスで重賞初制覇すると、続くスプリンターズステークスでは12着と惨敗しましたが、5歳初戦のシルクロードステークスで川田騎手に乗り替わるといきなり勝利、高松宮記念ではレッツゴードンキをハナ差で交わして勝利し、G1レース初制覇を達成しました。

続いて香港の「チェアマンズSP」に出走するも、川田騎手からの乗り替わりや香港勢の壁の厚さに阻まれて4着となり、帰国後は放牧されることとなります。

秋初戦はセントウルステークスに出走し、重馬場をものともしない走りを見せて勝利、スプリンターズステークスでは中段に控えると直線で抜け出し、先行していた前の馬をゴール手前で差し切って勝利、見事に春秋スプリント制覇を成し遂げました。

母父としての産駒

ノースブリッジ(引用元:youtube)

母父としては、ノースブリッジが2022年のエプソムカップを勝利、さらに2023年にはアメリカクラブジョッキーカップを勝利して重賞2勝目を飾りました。
アドマイヤムーン産駒はこれからもまだまだ産駒が誕生するでしょうから、母父としての勝ち星も順調に積み重ねていくことでしょう。

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まとめ

アドマイヤムーンは3歳の頃はG2レースは勝利するもののG1レースでは勝ちきれないという評価を下されていましたが、4歳になるとドバイのレースでG1レースを初制覇、その後帰国後の宝塚記念も制して一躍世代トップホースへと躍り出ます。

最後はジャパンカップで有終の美を飾り、G1レースを3勝、全レースのうち馬券圏外はたった2回という非常に優秀な成績を残しました。

種牡馬としてもいぶし銀の活躍を見せていて、ファインニードルやハクサンムーンをはじめとしたスプリントレースで活躍する馬を多数輩出しています。
アドマイヤムーン産駒の特徴としては、以下4つが挙げられます。

アドマイヤムーン産駒の特徴
・マイル(1,600mまで)の距離に強い
・特に阪神1,200mの成績は驚異的
・圧倒的に芝レースでの成績が良い
・牝馬よりも牡馬の成績が良く、どちらかといえば「パワー・スタミナ型」

これら4つの特徴を最大限生かせるレースであれば積極的に狙ってみましょう。