ミスプロ系種牡馬の特徴と一覧、代表産駒を一挙紹介!

ミスプロ系種牡馬の特徴と一覧、代表産駒を一挙紹介!

競馬には血統という予想ファクターが存在します。
血統とは両親やその祖先がどの馬なのか知ることで、競走馬の特徴を理解することができます。

現在活躍している競走馬にはさまざまな両親がいますが、そのなかでもミスプロ系と呼ばれる馬は日本のみならず世界中で活躍しています。

当記事では最初にミスプロ系の特徴を紹介したうえで、ミスプロ系の代表産駒や現在日本で活躍している種牡馬について解説します。
血統について興味のある方はぜひ最後までご閲覧ください。

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そもそもミスプロ系って何?

そもそもミスプロ系って何?

競馬初心者の方は血統に疎い人もいるでしょう。
そのような人は当然ながらミスプロ系がどういう意味を持っているのかさっぱり分からないと思います。
ミスプロ系の特徴を紹介する前にそもそもミスプロ系とは何なのか説明します。

ミスタープロスペクターを祖とする大型系統

ミスプロ系とは
ミスタープロスペクター」を祖とする一族の総称です。
ミスタープロスペクターという馬の略語がミスプロなのです。

名前を直訳すると「炭鉱者」という意味になり、これはミスタープロスペクターの母がゴールドディガー(金鉱採掘者)なので、そこにちなんで名づけられました。

ミスタープロスペクターミスタープロスペクター系の特徴とは?代表産駒も紹介!

ミスタープロスペクターはアメリカ生まれの競走馬

ミスタープロスペクターはアメリカで生まれた競走馬です。
出生は1970年でいまから50年以上前の馬なのです。
現役時代は短距離ダートを中心に走りましたが、これといった重賞タイトルを手にすることもなく引退しました。

競走馬としては一流とは言い難い成績でしたが、一部の生産者からしたらミスタープロスペクターの走りには光るものがあったようで、種牡馬入りを果たすことができたのです。

現在は世界中でミスタープロスペクターの子孫が走っている

種牡馬入りしたミスタープロスペクターは小頭数ながらも優秀な牝馬と交配することができました。
そして誕生したイッツエンジニアという馬はG1タイトルを5勝する大物だったのです。

その後もハローゴージャスやゴールドステージを輩出し、瞬く間に一流種牡馬の仲間入りを果たしました。
産駒が活躍すると、自然と優秀な牝馬が集まります。

その後ミスタープロスペクターは良質な牝馬と次々と交配し、キングマンボやフォーティナイナーなど、日本になじみある産駒が生まれました。
また、ミスタープロスペクターのすごいところは産駒も優秀な仔を続々世に送り出したことです。

例えばキングマンボはエルコンドルパサーやキングカメハメハなどのG1馬を輩出し、フォーティナイナーはマイネルセレクトやユートピアなど、ダートに強い馬を世に送りました。

直仔からも優秀な馬がたくさん誕生したため結果的に世界中でミスタープロスペクターの血を引く馬が溢れるようになり、「ミスプロ系」という一大系統が確立したのです。

ミスプロ系の主な特徴4選

ミスプロ系の主な特徴4選

ミスプロ系の馬は日本のみならず世界中で活躍しています。
ミスプロ系の馬にはどのような特徴があるのか、大きく4つに分けて紹介します。

芝でもダートでも走ることができる

ミスプロ系は芝でもダートでも結果を残している馬が多いです。
ミスタープロスペクター自身は現役時代、短距離ダートをメインに走っており、芝は一度も走ったことがありません。

そもそも、ミスタープロスペクターが生まれたアメリカはダートの本場です。
そのため芝がレースが未経験でもおかしな話ではありません。

しかしながら、ミスプロ系の馬はダートはもちろんのこと、世界中の芝コースにも柔軟に対応し、数多くのビッグレースを制しました。

もしも、ミスタープロスペクターが芝の短距離レースに挑んでいたらもっと活躍していたかもしれません。
ミスプロ系の馬はオールラウンダーが多いのです。

短距離から中距離まで、適性距離が幅広い

ミスプロ系の馬は短距離からマイル、中距離で結果を残す馬が多いです。
日本にも数多くのミスプロ系がいますが、例えば日本競馬史上最強スプリンターとして名高いロードカナロアは父がキングカメハメハでミスプロ系の馬です。

また、ジャパンカップで世界レコードを叩き出したアーモンドアイはロードカナロアの初年度産駒で最終的にG1タイトルを9つ手にしましたが、マイルから中距離までを得意としていました。

スプリンターからマイラー、さらには中距離まで適性の幅が広いのもミスプロ系の特徴といえるでしょう。
なお、すべての距離が得意というわけはありません。唯一長距離だけは苦手としています。

アーモンドアイは現役時代に1度だけ芝2,500mの長距離レースである有馬記念に出走しましたが、直線で脚が止まってしまって9着に敗れました。

アーモンドアイが現役時代に大敗したのはこの1戦のみで、距離が合わなかったのです。
ミスプロ系で長距離レースを制した馬はドゥラメンテ産駒のタイトルホルダーくらいです。

このタイトルホルダーも半姉がステイヤーのメロディーレーンなのでどちらかというと母方の血がステイヤーとしての素質を開花させていました。

全体数で見るとミスプロ系で長距離を得意としている馬は数えるほどしかいないので長距離を苦手といえるでしょう。

サンデーサイレンスの血を持たない馬が多い

ミスプロ系の馬は競走馬を引退した後も活躍しました。
その背景にはサンデーサイレンス産駒の飽和問題があったのです。

1990年に日本に輸入されたサンデーサイレンスの仔は日本競馬界で大活躍し、一時期サンデーサイレンス産駒で溢れかえった時期があります。
競走馬は引退した後も種牡馬もしくは繁殖牝馬として次の役割を全うしますが、血統濃度が濃すぎる交配は基本的に行われません。

なぜなら、血統濃度が濃いほど虚弱だったり何らかの障害を抱えた仔が生まれる可能性が高くなるからです。
90年代末にはサンデーサイレンス産駒で溢れかえったため、引退後の交配相手に頭を悩ませる生産者はたくさんいました。

そこで活躍したのがミスプロ系産駒です。
ミスプロ系はサンデーサイレンスの血を持たない馬がほとんどで、これらの馬を「非サンデーサイレンス」と呼んでいました。

非サンデーサイレンス系の馬は優秀なサンデーサイレンス系牝馬と交配することで、強い仔を産むことができたので重宝されたのです。

一時期ディープインパクトと二大種牡馬を築き上げたキングカメハメハはまさに典型的な非サンデー系の馬だったため、繁殖界で重宝されました。

また、キングカメハメハの仔であるルーラーシップやロードカナロアも非サンデーサイレンスの馬なのでポストキングカメハメハとして種牡馬入りを果たすことができたのです。
サンデーサイレンス産駒の飽和が間接的にミスプロ系産駒の繁栄にもつながっているのです。

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スピード力の高い馬が多い

ミスプロ系産駒を身体的な特徴で挙げるとするならスピードに長けた馬が多いです。
最強スプリンターとして名高いロードカナロアは一瞬の判断が結果を左右するスプリント界で19戦13勝という抜群の安定感を残しました。

キレのあるスピードがあったからこそ、これだけの好成績を残したのです。
また、レコードタイムを更新する馬もミスプロ系の馬が多いです。

例えば、キングカメハメハのダービー走破タイム2分23秒3は1990年にアイネスフウジンが記録した2分25秒3の記録を2.0秒も更新しました。
この記録はのちに直仔のドゥラメンテが日本ダービーで2分23秒2の記録を残したため更新されています。

2018年のジャパンカップでワールドレコードタイム2分20秒6という破格のタイムを残したアーモンドアイも父方がミスプロ系です。
ミスプロ系はスピードに長けた馬が多く、時計の出やすい馬場で活躍している馬が多いです。

ミスプロ系の代表産駒4頭

ミスプロ系の代表産駒4頭

今や世界中でミスプロ系の馬が活躍しています。
その数は挙げればキリがないほどですが、その中には日本に影響を与えた馬もいます。
ここからは日本で活躍したミスプロ系の代表産駒を4頭紹介します。

キングマンボ

ミスタープロスペクターの直仔であるキングマンボは日本にもっとも馴染み深いミスプロ系の馬です。
キングマンボ自体は欧州の芝レースを中心に使われ、日本には一度も来ていません。

しかしながら、産駒は世界中で活躍し、その中には日本で有名になった馬も多いです。
例えばエルコンドルパサーは外国馬のため当時は日本のクラシックレースに出走できませんでした。

しかし、欧州遠征した際はサンクルー大賞を制したり、凱旋門賞で2着入りを果たし、日本調教馬の実力を世界中に広めたのです。
キングカメハメハもキングマンボの代表産駒です。

デビュー時から馬券を外すことなくクラシックの候補として有力視され、当時鬼門といわれていたNHKマイルカップからの日本ダービーを制しました。
しかも日本ダービーはアイネスフウジンが残したレコードタイムを大きく更新し、ミスプロ系産駒の強さを証明したのです。

フォーティナイナー

フォーティナイナーもミスタープロスペクターの直仔です。
現役時代はダートG1を4勝し、その実績が評価され種牡馬入りしました。

フォーティナイナーは主にアメリカで種牡馬生活を送り、一時は日本にも来日しました。
主な産駒はエンドスウィープやトワイニングで、この2頭は種牡馬としても優秀な仔を残しています。

キングカメハメハ

日本ダービーを制したキングカメハメハは競走馬だけではなく種牡馬としても大活躍しました。
キングカメハメハはサンデーサイレンスの血を持たなかったため優秀なサンデーサイレンス系牝馬と交配できたのです。

キングカメハメハ×サンデーサイレンスの愛称は非常に良く、ドゥラメンテやレイデオロといったダービー馬を輩出し、種牡馬としての地位を確立しました。

キングカメハメハの功績は非常に大きく、現在ターフで活躍しているミスプロ系の多くがキングカメハメハの血を継いでいます。

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エンドスウィープ

フォーティナイナー系のエンドスウィープは現役時代北米で活躍していました。
引退後ははじめアメリカで、のちに日本に輸入されましたが輸入してからわずか2年で急死したため、産駒数は多くありません。

しかしながら、わずかな産駒の中からスウェプトオーヴァーボードやサウスヴィグラス、アドマイヤムーンといったG1馬を輩出し、フォーティナイナー系統確立に貢献したのです。

日本で活躍しているミスプロ系種牡馬5頭

ミスタープロスペクターは直仔からも優秀な産駒がでたため、いまではたくさんの派生系統が誕生し、その中には日本で活躍している馬も多いです。
日本で活躍しているミスプロ系種牡馬を5頭紹介しましょう。

ロードカナロア

最強スプリンターとして歴史に名を刻んだロードカナロアは父がキングカメハメハなのでキングマンボ系のミスプロ系です。

現役時代は生粋のスプリンターとして活躍していましたが、初年度産駒のアーモンドアイがマイルから中距離で結果を残し、2年目のサートゥルナーリアが有馬記念で2着入りしたため、幅広い距離適性が証明されています。

また、キングカメハメハ同様非サンデーサイレンスの馬なので優秀なサンデーサイレンス系牝馬と交配できるのもポイントが高く、キングカメハメハの後継種牡馬として活躍しています。

ルーラーシップ

華の2010年世代の1頭であるルーラーシップもミスプロ系です。
父がキングカメハメハなのでロードカナロアと同じくキングマンボ系に属しています。

現役時代に制したG1レースはクイーンエリザベス2世カップのみでしたが、当時貴重な非サンデーサイレンス系産駒ということもあって種牡馬入りします。

産駒には菊花賞馬のキセキやオーストラリアのG1レース、コーフィールドカップを制したメールドグラースがいるのでポストキングカメハメハとして成果を残すことができました。

ところが、非サンデーサイレンス系のロードカナロアが種牡馬入りするといきなりアーモンドアイという名馬を輩出したためそちらに優秀な牝馬が流れてしまいます。

現在も種牡馬生活を行っていますが、ロードカナロアと役割が被ってしまったため産駒に恵まれる確率が減ってしまったのです。

サウスヴィグラス

エンドスウィープの仔であるサウスヴィグラスはフォーティナイナー系の馬です。
現役時代はJBCスプリントをはじめ、短距離ダートで結果を残していました。

産駒もラブミーチャンやコーリンベリー、テイエムサウスダンなどダートで好走している馬が多く、父の特徴が反映されています。
テイエムサウスダンをはじめ、いまでもサウスヴィグラスの仔は現役で活躍しています。

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アドマイヤムーン

アドマイヤムーンもサウスヴィグラスと同じくエンドスウィープの産駒です。
サウスヴィグラスは生粋のダート馬でしたが、アドマイヤムーンは芝レースで結果を残していて、現役時代はドバイデューティーフリーと宝塚記念、そしてジャパンカップを制しました。

時計の出やすい芝コースでも結果を残していましたが、時計のかかる札幌記念やドバイの競馬場でも結果を残していてパワーに定評がある馬だったのです。

引退後は種牡馬入りしましたが、産駒はファインニードルやセイウンコウセイ、ハクサンムーンなど短距離色の強い馬ばかり出ており、中距離で活躍している馬はほぼいません。

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レッドファルクス

スウェプトオーヴァーボードの仔であるレッドファルクスは現役時代にスプリンターズステークスを連破しました。
短距離馬ながらも追い込み競馬を得意としていて、直線の短い中山で鋭く駆ける姿は多くの競馬ファンを虜にしました。

この実績が評価され、ポストスウェプトオーヴァーボードとして種牡馬入りしています。
ファーストクロップは2022年にデビューし、現在のところ目立った活躍は見せていませんが、父のような追い込みができる馬が生まれることに期待したいです。

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まとめ

今回はミスプロ系種牡馬と産駒の特徴について紹介しました。
ミスプロ系の祖先であるミスタープロスペクターはいまから50年以上前に生まれた馬で、次々と優秀な産駒を残したことで一大系統を確立しました。

活躍した要因はスピード能力と距離適性の幅が広かったこと、そしてなにより優秀な仔に恵まれたことです。
現在は日本をはじめ世界中でミスプロ系の馬がターフを走っています。
ミスプロ系の種牡馬も数多く存在しているのでその血が途絶えることはないでしょう。