競馬で不良馬場になった時の傾向と馬券の買い方を徹底解説!

芝とダートでは雨が降ったときの変化が異なる

競馬は屋外で行われる競技ということもあって、天候の影響を直接受けます。
競馬の馬券を買っていると「雨が降った時はレースが荒れる」という格言めいたことを聞く機会があるでしょう。

競馬でテレビ中継を見ていると、馬場状態が発表されますが、雨が降っているときや雨が降った後などは「重」「不良」といった発表になることが多いです。

本記事ではこのうち、「不良馬場」について取り上げ、不良馬場になるとどのように変化するのか、不良馬場でのレースで馬券を購入するときはどういった点に気をつければ良いのかを解説していきます。

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不良馬場とは?

不良馬場とは?

コースの馬場状態は、どれだけ水分を含んでいるかで決められています。
水分含有量の基準が各馬場状態には一応ありますが、実際は馬場状態をチェックする検査員が実際に馬場を踏みしめるなどして水分の出方を確認し、馬場状態が決められています。

馬場状態は水分含有量が少ない順に「両」「稍重」「重」「不良」の4種類に分かれていて、不良馬場というのは水分含有量が最も多い状態です。

近年は芝コースの水はけがかなり改善されたこともあって、少しくらいの雨では不良馬場にはならなくなりました。
したがって不良馬場になっているということは相当多くの水分を含んでいるということになります。

不良馬場になるとどのような影響が出る?

不良馬場になるとどのような影響が出る?

不良馬場になると、芝コースとダートコースそれぞれ影響が出ますが、芝コースとダートコースでは影響の出方が大きくことなります。
不良馬場のレースで馬券を購入するのであれば、この違いをしっかり理解しておかなければ話になりません。

芝コース

芝コースの場合、不良馬場になってコースの水分量が多くなると、晴れているときよりもパワーが必要になります。
パワーが必要になるということは、その分スタミナ消費量も激しくなるので、良馬場の時よりもパワーとスタミナの重要度が高まると考えてよいでしょう。

ダートコース

一方、ダートコースの場合、影響の出方が芝コースとは真逆です。
ダートコースで不良馬場になると、コース上に水溜まりができるような状態になるのですが、走った時の脚の抜け方は晴れているときよりも楽になります。

この傾向は重馬場や稍重の時にも見られ、実はダートコースの場合は雨が降って水分量が増えたほうが競走馬たちにとっては「走りやすいコース」になるのです。

さすがに稍重や重馬場ときほどではありませんが、良馬場の時よりも不良馬場のほうがたいむが速くでる傾向にあり、ダートコースの不良馬場では通常時よりもスピードに長けた馬が勝ちやすくなると考えておくと予想がしやすくなります。

不良馬場になると芝コースでは1番人気の単勝率が下がる

不良馬場になると芝コースでは1番人気の単勝率が下がる

冒頭文で「雨が降るとレースが荒れやすい」と書いたのは、雨が降るとコースの水分量が増えて、勝つために求められる能力が通常時と変わってくるからです。

その結果どうなるのかというと、特に芝コースでは1番人気の単勝率が良馬場の時と比べると若干下がります。
つまり不良馬場になると1番人気が期待通りの走りをしてくれないケースが増えてくるというわけです。
これは一体なぜなのでしょうか。

1番人気の単勝率が下がる理由は走破タイム上位の馬が選ばれやすいから

1番人気の単勝率が下がる理由は走破タイム上位の馬が選ばれやすいから

通常、レースの予想というのは確実に雨が降るということを想定できない限り、晴れていることが前提となっているのではないでしょうか。
レースの予想をする際は出走する競走馬たちの優劣をしていく必要がありますが、競走馬の能力が如実に出るデータのひとつが「上がり3ハロンのタイム」です。

上がり3ハロンとは、ゴールまでの最終600mを走った時のタイムを表しています。
この部分はちょうどどの馬も全力疾走することになるので、この時のタイムがそのままその馬の最大能力を示しています。

どの馬を1番人気にするかといえば、やはりこの上がり3ハロンのタイムが速い馬を選ぶでしょう。
上がりタイムが速い馬というのはスピードに長けた馬ですが、雨が降って不良馬場になると、スピードに匹敵するくらいパワーとスタミナが求められます。

特に持ち前のスピードで押し切るようなレースを得意としている馬が1番人気だった場合、不良馬場のレースではそのスピードを生かせないばかりか途中でスタミナ切れを起こしてしまい、3着以内にすら入らないということも十分ありえます。

ただし圧倒的に実績上位の1番人気は例外

ただし圧倒的に実績上位の1番人気は例外

しかし1番人気の単勝率が低下するのは「並の1番人気」だった場合です。
競馬では数年に1回程度のペースで他の馬とは桁違いの能力を有する馬が出てきます。
そういった馬は馬場状態が多少悪くても持ち前の能力を生かして他の馬を寄せ付けない走りができます。

2番人気と明らかに離れたオッズとなっているようないわゆる「圧倒的1番人気」の馬が出走しているのであれば、不良馬場であったとしても迷わず軸にしておいて問題ありません。

重以上の馬場で好走している中位人気の馬に注目

重以上の馬場で好走している中位人気の馬に注目

雨になると荒れる最大の原因は1番人気が崩れるというよりも、2番人気以下の馬が3着以下になり、人気薄の馬が逆に3着以内に入るケースが増えてくるためです。

流石に10番人気以下のいわゆる下位人気の馬が来るというケースはそう多くはありませんが、だいたい3番人気から10番人気くらいまでの馬であれば、良馬場の時よりも上位に入着するチャンスは十分あります。

不良馬場のレースを的中させられるかどうかの最大のポイントは、中位人気の馬の取捨選択だといっても過言ではありません。
中位人気の馬で取捨選択する際の注目ポイントは、「過去の馬場状態が悪いレースでの成績」です。

重または不良馬場でも良馬場と変わらない成績だったり、むしろ良馬場よりも良い成績を残しているような馬であれば買い目に含める価値が十分あります。

単勝を買うならば3番人気から7番人気の馬を買ってみよう

単勝を買うならば3番人気から7番人気の馬を買ってみよう

不良馬場のレースでは軸にする馬を決めることすら難しいケースも多いです。
そういった場合は連対馬券をあきらめ、思い切って単勝馬券で勝負してみるのも良いでしょう。

単勝で勝負するのであれば、1番人気は的中したとしてもそこまでオッズが高くないことが多いですし、2番人気は不良馬場の場合単勝で買うのは少々危険です。
狙い目は3番人気から7番人気くらいまでの馬で、このあたりの人気の馬であれば単勝で購入しても十分な配当が期待できます。

連対馬券を買うならばボックス買いをしたほうがよいかも

連対馬券を買うならばボックス買いをしたほうがよいかも

通常、連対馬券を購入する際は「フォーメーション買い」をするのが主流です。
フォーメーション買いをすることで余計な買い目を減らし、その分少ない資金で多くの馬番を選択できるというメリットがあります。

しかし、不良馬場のレースの場合同じように余計な買い目を減らすといった買い方は危険です。
馬場状態が通常とは異なるので予想外の展開になることもあり、買い目を減らすとデメリットである「馬番は抑えていたのに肝心の買い目は買っていなかった」といった事態になりやすくなります。

不良馬場のレースで連対馬券を購入するのであれば、買い目を減らすようなことはせず、選んだ馬番がどの着順でも的中となる「ボックス買い」をすることを推奨します。

ボックス買いは買い目が増えるというデメリットがありますが、不良馬場のレースは高配当になることが多いのでこの買い方でも十分利益は出るでしょう。

ただし、あまりに買い目を増やしすぎると流石に不良馬場のレースでもトリガミが発生してしまいます。
3連単であれば最大でも40点程度に留めておくようにしましょう。

大金は投入しないほうがよい

大金は投入しないほうがよい

不良馬場のレースは元々データ自体が少ないため、過去のレースを参考にして予想することが難しいです。
したがって、正確な予想をすること自体不可能といえるでしょう。

正確な予想ができないレースに大金を投じるのは危険以外の何物でもありません。
不良馬場でのレースは当たれば一獲千金が期待できますが、外れる可能性のほうが高いため、大金は投入しないほうがよいでしょう。

的中させることが最優先なら重馬場以上のレースは避けたほうが無難

的中させることが最優先なら重馬場以上のレースは避けたほうが無難

「一獲千金を狙いたい!」というのであれば不良馬場のレースは大チャンスです。
しかし馬券を購入している人のなかには「とにかく的中させたい」という考えで買う人も多いでしょう。

重馬場以上のレースはアクシデントが発生しやすいうえに本来の力を活かし切れない馬が出てくることも多いので不確定要素が多すぎます。
当てることを最優先に馬券を購入するつもりであれば、重馬場や不良馬場の日は馬券を購入すること自体を避けたほうが無難です。

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まとめ

不良馬場とは雨などによってコースが多くの水分を含んでいる状態の事を指します。
不良馬場になると芝コースでは走るときに通常よりもパワーとスタミナが必要となりますが、ダートコースでは逆に走りやすくなるので通常よりもスピードが求められます。

特に芝コースの場合、スピードが出る馬が1番人気に選ばれることが多いので、1番人気の単勝率は下がる傾向にあり、更に2番人気の馬が3着以下になり、3番人気以下の中位人気の馬が3着以内に入ってくるケースが良馬場のレースよりも増えます。
これが雨の降った日は荒れやすいといわれる最大の理由です。

不良馬場のレースで馬券を購入する際、まずは1番人気をチェックし、圧倒的な人気を得ているのであれば軸にしても良いですが、そうでなければ1着固定にはせず、3着以内に入るであろうことを想定して馬券を買うようにしましょう。

次に2番人気から10番人気までの馬で特に不良馬場で好走している馬を対抗や紐に含め、最終的に買い目を決定します。

連対馬券に自信が無ければ3番人気以下の単勝馬券を買うのも手段のひとつです。
連対馬券を購入するのであれば、買い目を厳選するようなことはせず、多少買い目が増えても確実に的中する「ボックス買い」をするようにしましょう。

とはいえ、基本的に不良馬場のレースは予想外の展開になりやすいうえに多くの馬が普段通りの力を発揮できないということもあって、通常時よりも的中率は大幅に下がる場合が多いです。
したがって、大金は投入しないほうがよいでしょう。

そして一獲千金を狙って不良馬場のレースで勝負するのは正しいですが、的中させることを最優先にしているのであれば、重馬場や不良馬場のレースは馬券を購入すること自体を見送っておいたほうが無難です。