競馬の平均的なペースとは?判断の基準や予想の仕方を解説!

競馬の平均的なペースとは?判断の基準や予想の仕方を解説!

「競馬でよく言われる平均ペースって何のこと?」
「平均的なペースで進みそうなレースはどのように予想していけばいいの?」
「競馬における平均的なペースってどれくらいのタイムなの?」

このページを訪れたあなたは、以上のような疑問を抱いているのではないでしょうか。
今回は、競馬の実況などで度々聞かれる「平均的なペース」のレースをどのように予想するか、そして平均ペースとは何のことでどのような判断基準かなど紹介していきます。

回収率が高い競馬予想サイト
12月1日(日)チャンピオンズカップ[G1]

11月17日東京10R「イクリプス」プランで8,100円 →1,099,440円の払い戻し!
今なら無料登録で12月1日(日)チャンピオンズカップ[G1]の買い目がみれる!

無料でチャンピオンズカップの予想をみる

平均ペースと平均的なペースは別物なので注意

平均ペースと平均的なペースは別物なので注意

競馬ではレースの分類をするときに、平均ペースや平均的なペースと呼ばれる種別をよく聞くかと思いますが、この 2種類は全く別のレース展開を指す言葉なので要注意です。

これらの用語は混同してしまう可能性が高く、しっかり意味を知っていないと以降の説明もよく理解できなくなると思いますので、先に平均ペースと平均的なペースの違いから解説していきます。

ある条件下でのタイムを基にする平均的なペース

「平均的なペース」と言った場合、あるレースにおけるペースが速くも遅くもなく、そのコース・馬・区間における平均的なタイムと同じように進むことを指します。

例えば、京都競馬場の芝 2400メートルは平均タイムが 2分25秒9 なので、その前後 1秒以内くらいのタイムで決着したレースは、平均的なペースのレースだということです。
この平均的なペースは、どんな条件で行われるレースなのかで大きく左右されます。

東京競馬場の芝 2500メートル平均タイムが 2分31秒1 なのに対して、中山競馬場の芝 2500メートル平均タイムが 2分33秒5 となっているように、同じ距離でもコースによって数秒ほど変わってくるケースもあるくらいです。

平均ペースはレース全体でのペース変化を示す用語

一般的に、平均ペースはスローペースやハイペースという言葉とセットになっているもので、ミドルペースと呼ばれることも多い用語です。
平均ペースは、前半と後半のタイム差が 0.5 ~ 1秒以内に収まっているレースのことを指します。

つまり、平均ペースというのはレース全体のタイムを基にしたペースのことではなく、レースを通してペースがどのように変化したかを示す用語なのです。

同じくスローペースやハイペースという言葉も、前半と後半のタイム差を基にしたペース判断の用語となっています。
勘違いしたまま使っていたという方は、是非この機会に覚えていってください。

平均ペースという言葉を使う際の注意点

平均ペースと平均的なペースの違いは非常にややこしく、勘違いしてしまう人が多くいるためか、平均ペースという用語を平均的なペースの意味合いで使っている方も度々いらっしゃるようです。

また、そもそも 2014年6月21日の netkeiba.com コラムで島田明宏氏が指摘されているように、スローペース・ハイペースの中間を示す意味しか持っていない用語に、「平均」という言葉を使う違和感も拭えません。

現在では平均ペースのことをミドルペースと呼ぶことが増えていますから、勘違いを生む恐れがある場面ではミドルペースと呼ぶことをオススメします。

レースにおける平均的なペースの基準と予想への活用

レースにおける平均的なペースの基準と予想への活用

ここから本題に入って、まずは平均的なペースと呼ばれるのはどんなレースなのかという基準と、平均的なペースからどんな情報が得られるのかを紹介していきます。

レースの速さを見極めるための基準としてだけでなく、コースや馬の特性を見抜くうえでも平均的なペースを知ることは重要になりますから、ぜひ情報として持っておきたいところです。

どんなペースのことを平均的と呼ぶのかという基準

まずは、どんなレースのことを平均的なペースで進んだとするかの基準ですが、これにはやはり平均タイムが大きく関わってきます。
最も基本的なのは、特定のコース・距離で平均タイムが何分何秒なのかということです。

人によっては更に踏み込んで、それぞれの出走馬がそのコース・距離でどのくらいの平均タイムを出しているかまで参考にすることもあります。

レースが終わってから「このレースは平均的なペースで進んだな」と振り返るなら、以上のような情報があれば十分です。

一方、競馬実況アナウンサーなどであれば、「平均的なペースのレースになりそうだ」と途中で予測することもありますが、この場合は区間タイムの平均を参考にすることが多いです。

競馬実況アナウンサーは特定の馬を応援するような立場でないため、実況しているレースのコース・距離における平均タイムを目安に、どんなペースのレースになるのかを予測しています。
情報の少ない競馬初心者の方であれば、レースのペース展開を知るうえで実況に耳を傾けるのも良いでしょう。

平均的なペースを知ることは競馬予想にどう役立つのか

特定のコースや距離、そして馬によって変わる平均的なペースの基準を知ることは、競馬予想にも役立つ面があります。

とは言っても、平均的なペースの情報だけで馬の優劣が判明するわけではないですし、コースの平均タイムと出走馬の平均タイムを見比べても直接的な予想の材料にはならないため、少し玄人向けかもしれません。

コース・距離や馬ごとの平均的なペースを知る最大のメリットは、事前に馬とコースの相性やコースの特性などを知っておけることです。

先に紹介したような、同じ 2500m でも東京競馬場と中山競馬場では 2秒以上タイムに差がある、といったものが例に挙げられます。

平均タイムが遅いコースなのに他と遜色ないタイムで走れる馬など、特定の競馬場で勝ちやすい馬も必ず存在するのです。
そして、いずれの場合においても重要になるのは、そのような傾向が生まれている理由を探すことになります。

「なぜあの競馬場は他よりタイムが速くなりやすいのか?」
「あの馬はどうして芝 2200m だけコースの平均タイムより速く走れるのだろう?」

理由を考えることで、より確実な予想ができるようになるのです。
平均的なペースは競馬予想に欠かせない情報源なので、日ごろからデータを集めて正しく扱えるようになっておきましょう!

レースにおける平均ペースの基準と予想法

レースにおける平均ペースの基準と予想法

続いて、あるレースが平均ペースだったと言われる基準や、どんな時に平均ペースのレースになりやすいのかや、そして平均ペースが予測されるレースの予想法を紹介していきます。
平均ペースというレース展開のパターンを知ることで、日ごろの競馬予想にも活かせるはずですよ。

レースはどんな基準で平均ペースに分類されるのか

まずはどんなレースが平均ペースと呼ばれるかですが、その基準は前述した通り、レースの前半と後半でタイム差が 0.5 ~ 1秒以内に収まっていることです。

逆に言えば基準となるのは前・後半のタイム差だけな訳で、一口に平均ペースと言っても、実際にはもっと細かいところで緩急がついているケースも少なくありません。

基本的に平均ペースは更に 2種類へ分類することができます。
1つは最初から最後までほぼ同じタイムで走り続け、1ハロンごとにタイムを区切っても最速と最遅で差が 1秒以内になるようなレースです。

そしてもう 1つは、前・後半で考えるとペースは一定だが、1ハロンごとでタイムを区切ると 1秒以上の差が見えてくるレースになります。

後者は緩急をつけるようなレース展開になっており、先頭が息を入れたり後続が煽ってペースを上げさせたりと、様々な駆け引きを裏で行っていることが多いです。
平均ペースと言っても、常に一定のタイムで走るレースだけではないということは覚えておきましょう。

平均ペースになりやすいレースの特徴

平均ペースはハイペースでもスローペースでもない展開のことを指すため、それらのレース展開になる兆候が全く無ければ、平均ペースになりやすいと言えます。

例えば一般的には、逃げ馬が 4頭も 5頭もいるとハイペース、逆にいなかったり 1頭だけだったりするとスローペースになりやすいので、どちらにも当てはまらない逃げ馬 2・3頭のレースでは平均ペースになりやすい…といった具合です。

平均ペースとなるレースは展開を予測するというより、「ハイペースにもスローペースにもならなさそうだから平均ペースだな」と、消去法の結果として候補に出やすい展開だと言えます。

平均ペースのレース展開ではどのように予想していけば良いか

最後に、平均ペースで進むと予測されるレースでは、どのように予想していくのが良いかを書いていきます。
平均ペースでは、「明確にどういったタイプの馬が有利」というテンプレートは無いのが特徴です。

レース展開から競馬予想を組み立てるうえで、ハイペースやスローペースの展開だと先頭有利や後続有利というパターンもありますが、平均ペースのレースでは位置取りがそこまでは重視されません。

馬のタイプや騎手の経験によって多少の有利不利はありますが、基本的には馬と騎手の総合力が試される展開なのです。

テンプレートがあるとすれば、常に一定のペースで進むパターンなら長く良い脚を発揮できる馬が有利で、緩急をつけるパターンならレース運びに優れた騎手や、終盤で高い瞬発力を出せる馬が有利という程度だと思います。

しかも、どちらのパターンになるかは予測が極めて困難なので、テンプレートに則った競馬予想はできない展開だと割り切ったほうが良いでしょう。
平均ペースが予測されるレースでは、シンプルに馬と騎手の総合力を重視しましょう。

回収率が高い競馬予想サイト
12月1日(日)チャンピオンズカップ[G1]

11月17日東京10R「イクリプス」プランで8,100円 →1,099,440円の払い戻し!
今なら無料登録で12月1日(日)チャンピオンズカップ[G1]の買い目がみれる!

無料でチャンピオンズカップの予想をみる

初心者でも活用しやすい平均的なペースと難しい平均ペース

平均ペースについて様々な基準や用語解説、競馬予想の方法まで書いてきましたが、ここまでの内容を簡潔にまとめると以下の通りです。

・平均ペースと平均的なペースは別の意味を持つ用語である
・特定のレースや距離などにおいて出されたタイムの平均を指すのが “平均的なペース”
・レースの前半と後半でタイムに殆ど差が無い展開を指すのが “平均ペース”
・平均ペースのことはミドルペースと呼ぶことも多い
・平均的なペースを知れば特定の競馬場に強い馬などを事前に見つけられる
・ハイペースかスローペースになる兆候の無いレースが平均ペースの展開になる
・平均ペースの展開では総合力に優れた馬と騎手が勝ちやすい

平均的なペースは活用のしやすさに加え、意味も理解しやすく競馬初心者にぜひ覚えてほしい用語である一方、平均ペースは予測も競馬予想も難しい展開であることを紹介してきました。

ただどちらも、意味を正しく理解して普段からペースに関する情報を集め、レースを予想する度に考えていれば成果も必ず挙がる重要な要素です。
ぜひ平均的なペースと平均ペースを意識して、普段の競馬予想にも活かしていってもらえればと思います。