競馬の重賞で発生した高額配当ランキングトップ10【三連単】
競馬ではときどき高額配当が飛び出すことがあります。
100倍以上の払戻になる万馬券どころか、組み合わせによっては10万馬券や100万馬券、まれに1,000万円を越える配当が出ることもあります。
100円が1,000万円以上になるなんて、夢のような話ですよね。
しかし、実際に1,000万円を越える高額配当が飛び出したレースも存在します。
ここでは、過去の重賞において、実際に発生した高額配当レースを紹介します。
高額払戻ランキング
2022年2月6日時点でもっとも払戻の大きなレースはどのようなレースでしょうか。
歴代トップ10の払戻はいずれも券種の中でもっとも高額配当がでやすい三連単から発生しています。
歴代の最高賞金ランキングをご覧ください。
YouTubeにJRA公式のレース動画があるものは動画を載せておきますので気になる方はチェックしてみてください。
1位 2015年ヴィクトリアマイル 払戻20,705,810円
いまでも歴史に残る大波乱レースとして知名度の高い2015年のヴィクトリアマイル。
波乱の立会者となったのは大外18番に入ったミナレットです。
新馬戦でも高額配当を叩き出したミナレットは単勝オッズ291.8倍の18番人気で断然不人気でした。
しかし、騎乗する江田照男騎手との穴コンビはスタートを決めると果敢にハナに立ちます。
大きくリードを開いて直線に入ると、苦しくなりながらも後続を振り切る競馬を行いました。
ストレイトガール、ケイアイエレガントらにはかわされましたが、それ以外の馬を退け、3着を死守しました。
ストレイトガールは5番人気でケイアイエレガントは12番人気だったこと、そして人気を背負ったヌーヴォレコルトやディアデラマドレが飛んだことで、三連単は2,000万円を超える高額配当となったのです。
2位 2008年秋華賞 払戻10,982,020円
ランク2位も牝馬のG1レースです。
2008年の秋華賞では前走のローズステークスを大敗したブラックエンブレムが11番人気の低評価を覆すような逆襲の走りを見せ見事勝利を飾りました。
そして2着には8番人気のムードインディゴが、3着には16番人気ながらも逃げの競馬で粘り切ったプロヴィナージュが入選しました。
この年の桜花賞馬であるレジネッタ、そしてオークス馬のトールポピーが揃って馬券外に飛んだことで1,000万円を越える高配当に繋がったのです。
3位 2007年NHKマイル 払戻9739,870円
重賞における歴代3番目の高額配当もG1レースです。
1番人気のローレルゲレイロこそ2着に入線しましたが、1着には桜花賞を惨敗した17番人気のピンクカメオが痛烈な追い込みで見事勝利しました。
また、3着には18番人気で当時500万条件下のレースまでしか勝っていなかったムラマサノヨートーが入線しました。
人気ワーストの馬がワンツーで決めたこのレースの三連単は900万を超え、ピンクカメオとムラマサノヨートーのワイドも5万8,000円の超高配当となりました。
4位 2008年桜花賞 払戻7,002,920円
ブラックエンブレムが制した秋華賞も爆弾万馬券が飛び出しましたが、この年の桜花賞も引けに取りません。
人気のトールポピーが敗れただけではなく、12番人気の伏兵レジネッタが後方から差し切りの競馬で1着にゴールし、鞍上の小牧太騎手と共に人馬初となるG1タイトルを手にしました。
さらには2着には15番人気のエフティマイアも入線したことで、馬連ですら20万近い高配当となったのです。
なお、桜花賞と秋華賞を敗れたトールポピーは続くオークスを勝利しましたが、このオークスも2着に13番人気のエフティマイアが入線し、三連単44万円相当の払戻となっています。
この年の牝馬三冠は本命党が涙を流し、穴党が狂喜乱舞したのです。
5位 2008年東海ステークス 払戻5,137,110円
2008年の東海ステークスは当時ダートの2300mで開催されていました。
1着に入線したのは12番人気を背負ったヤマトオリオンです。
当時芝の第一線で活躍していた牝馬でしたが久々のダートがみごとかみ合って勝利しました。
また、2着には準オープン馬だったラッキーブレイクがしんがり人気を覆す走りで2着に入線し、三連単は500万円を越えました。
6位 2007年ニュージーランドトロフィー 払戻4,904,740円
ピンクカメオが激走したNHKマイルの前哨戦であるニュージーランドトロフィーでも高配当が飛び出しています。
1着に入線したのは500万条件レースを勝ったばかりのトーホウレーサーです。
果敢な先行競馬が見事功を奏して勝利しました。
そして2着はしんがり人気のマイネルフォーグで、穴馬を巧みに操る江田照男騎手の騎乗でまくりからの差し切りを決めました。
7位 2013年愛知杯 払戻4,712,080円
波乱の起きやすい牝馬のハンデ重賞競走でもっとも高配当がでたのが2013年の愛知杯です。
人気のスマートレイヤーやアロマティコが大きく敗れた中で、馬券に絡んだ3頭はいずれも二けた人気の馬ばかりでした。
上位勢はいずれも好位から手ごたえ抜群の競馬で好走しています。
勝ったフーラブライドは斤量50キロで勝利をつかみ、2着のキャトルフィーユは51キロで連対圏にもつれ込んでいて、いかにもハンデ戦らしい決着となりました。
ちなみにここを制したフーラブライドはここから重賞路線に挑み続けるようになります。
8位 2019年高松宮記念 払戻4,497,470円
記憶に新しい高額配当が飛び出したレースといえば2019年の高松宮記念ではないでしょうか。
勝ったミスターメロディはデビューこそダートでしたが、芝での走りが評価され3番人気の支持を背負って勝利します。
問題は相手関係です。
2着に入線したのは2年前の高松宮記念の勝ち馬であるセイウンコウセイでした。
近走が凡走続きだったために12番人気にまで支持を落としましたが、G1馬の威厳を証明するかのような走り、そして得意舞台がかみ合い2着に入線しました。
そして3着にはまったくのノーマークだった17番人気のショウナンアンセムが入線します。
相手に不人気馬が絡んだことで久々に見る超高額配当に繋がりました。
9位 2020年エプソムカップ 払戻4,219,320円
人気のサトノアーサーやピースワンパラディ、レイエンダが揃って馬券から漏れた一戦です。
ダイワキャグニーは典型的な東京巧者でしたが、近走が凡走続きだったことで9番人気にまで支持を落としていましたが、得意舞台で力を出し切り勝利します。
2着は5番人気のソーグリッタリングでしたが、3着には18番人気のトーラスジェミニが入選し、三連単の配当が一気に跳ね上がりました。
この時期のトーラスジェミニはそこまで強い印象はありませんでしたが、その後順調にレースで結果を残し、2021年の七夕賞で自身初の重賞タイトルを手にしています。
10位 2014年北九州記念 払戻3,953,810円
人気を背負ったエピセアロームやベルカントが馬券外で入選したのに対し、馬券に絡んだのはいずれも準オープン馬ばかりのレースです。
勝ったリトルゲルダは8番人気でしたが近走を見てもそこまで大崩れしておらず、重賞でもしっかりと結果を残すことができました。
2着のメイショウイザヨイは13番人気でしたが得意の小倉が見事にかみ合い連対しています。
そして、3着のカイシュウコロンボは17番人気でしたが久々の1200m戦がマッチし3着に入線しました。
400万円近い高額払戻となり、まさに夏競馬らしい決着となりました。
まとめ
競馬はときどき目もくらむような高額配当が飛び出ますが、100万や1,000万円を超える配当が飛び出た時はそのレースを購入していなくても目を向けてしまうほど魅力を感じますよね。
高配当が飛び出る条件は人気馬が馬券外に飛ぶこと、そして、激走する条件が不人気馬に揃った時に起こりえます。
高配当を手にするコツはしっかりと馬柱を分析することです。
人気馬が飛ぶだけでそこそこの高配当が見込めるので、まずは馬柱をチェックし、人気馬が敗れるレースを厳選した上で、激走する可能性がある穴馬をチェックすれば、きっと高配当をつかめるでしょう。