競馬のタイムオーバーとは?出走制限などのペナルティと実際にあったエピソードを紹介

タイムオーバーとは?ペナルティとエピソードを紹介

競馬にはタイムオーバーというルールが設けられています。
重賞レースではほとんどお目にすることがないことから、あまり耳にしたことがない人も多いでしょう。

ここではタイムオーバーについて解説します。

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タイムオーバーとは

タイムオーバーとは

タイムオーバーとは、一言でいうと失格です。
1着に入選した馬から既定の時間を過ぎて入着すると、タイムオーバーとなります。
競走馬の最低限の能力が足りていないとみなされ、しばらくはレースに出走することができなくなります。

タイムオーバーの条件

タイムオーバーの条件はクラスや距離によって変わります。

新馬戦 新馬戦以外
1400m以下 3秒 4秒
1400m以上2000m未満 4秒 5秒
2000m以上 5秒 6秒

この表で紹介したのはいずれも芝のレースにおけるタイムオーバーの規定で、1着に入選した馬から既定の時間を過ぎてゴールすると、タイムオーバーになります。
ダートの場合は、プラス1秒足した数値がタイムオーバーの条件になります。

ちなみにタイムオーバーは平地競走でのみ指定されているルールで、障害レースでは発生しません。

タイムオーバーのペナルティ

タイムオーバーのペナルティ

タイムオーバーになることで、どのようなペナルティが発生するのか、解説します。

出走できなくなる

タイムオーバーになると、しばらくレースに出走することができません。
どれくらいの期間、レースに出走できないかはタイムオーバーの対象となった馬がそれまでに1勝以上しているかどうかで決まります。

タイムオーバーで出走できない期間
・1勝もしていないいわゆる未勝利馬の場合:1回目は1ヶ月、2回目は2ヶ月、3回目は3ヶ月間出走できません。
・1勝でも勝ち星を手にしている馬:回数問わず1ヶ月間出走できません。

出走奨励金が得られなくなる

タイムオーバーとなった馬には出走奨励金が当たりません。
出走奨励金とは、レースに出走すると得られる賞金で、いいかえるなら出走手当とも呼べます。

着順問わず、レースに出走するだけでお金が得られるなら、ほとんどの競馬関係者は所有馬を片っ端からレースに使いますが、タイムオーバーのペナルティがあるおかげで、無作為に所有馬をレースに出走させることはなくなりました。

どうしてタイムオーバーが存在するのか

どうしてタイムオーバーが存在するのか

建前上は、レースで通用するだけの調教期間を設けるためです。
サラブレットはレースに勝つ為に生誕していて、競馬の本来の目的も、強い馬づくり、強い馬をレースを通して見るものとされています。

そのため、レースで大きく敗れるような馬は、一度レース以外の環境と時間を充てることで、馬を立て直そうとする目的があります。

しかし、本質は出走奨励金の不正受給を防ぐためにあると言われています。
もしもタイムオーバーのルールが発生しなければ、脚は遅くても丈夫な馬がいるだけでいくらでも奨励金を受け取ることができます。

しかし、そうなると競馬本来の目的である強い馬を選別することから大きく離れてしまいますし、レース的にも盛り上がりに欠けます。
そのため、タイムオーバーのシステムを作ることで、無作為な馬の出走にセーブをかけることができるのです。

中央競馬だけではなく、地方競馬にもタイムオーバーは存在する

タイムオーバーは中央競馬だけではなく、地方競馬でも適応されています。
大井競馬のタイムオーバーは、距離に応じて制限タイムが設けられ、それを過ぎるとタイムオーバーとなります。
タイムオーバーとなった場合は、2歳馬は3開催、3歳以上の馬は5開催、出走が禁じられます。

ばんえいのタイムオーバーは重賞の場合はレーススタートから10分を超えた場合、それ以外のレースでは8分を超えるとタイムオーバーになります。

そのほか、笠松競馬場などでもタイムオーバー制度は導入されていますが、タイムオーバーを取り入れていない競馬場も多くあります。

タイム失格制度

タイム失格制度

タイムオーバーとはまた別に、タイム失格制度が存在します。

タイム失格制度とは
特定の距離を設定された時間以内に走破できなかった場合に適応される失格の制度。

3000m以内のレースでは5分、3000mを超えるレースでは7分以内にゴールできなければ、タイム失格制度が適応され、強制的に失格となります。
特定の時間内に指定された距離を走らなければ失格になるシステムは、駅伝に似ています。

駅伝は一般道路を通行止めにした上で競技を行うため、どうしても通行止めの時間が決められます。
そのため、規定時間内に所定の距離を走れなかった選手は、交通に支障が出るため強制的にリタイアします。

タイム失格制度で失格になると、出走手当も賞金も手に入りません。
また、タイム失格制度はタイムオーバーとは違い、障害レースにも適応されています。

タイムオーバーにまつわるエピソード

タイムオーバーにまつわるエピソード

ビッグレースになればなるほどあまり見かけないタイムオーバー。
しかしながら、長い競馬の歴史の中では、タイムオーバーにまつわるエピソードも少なからず存在します。
最後に、タイムオーバーが関係したエピソードを紹介しましょう。

グランプリホースのダイユウサク

ダイユウサクは1991年の有馬記念を制した馬です。

新馬戦は勝ち馬から離されてしんがり負けに喫し、続く2戦目も14頭立ての14着でした。
勝ち馬から7秒以上突き放され、タイムオーバーのために出走制限を喰らってしまいます。

競走馬としての能力が懸念されましたが、レース後のケアと、無理のない調教で初勝利を手にすると、勝ち負けを繰り返しながらも賞金を加算し、やがては重賞タイトルも手にすることができました。

1991年の有馬記念ははじめて挑むグランプリレースでした。
この時点でダイユウサクは7歳です。
この当時は旧年齢で表記されていたので現在の8歳馬に当たります。

最強のステイヤーとしてもいまも名前を残しているメジロマックイーンをはじめ、強豪がそろったこともあり、ダイユウサクは14頭立ての14番人気、しんがり人気で単勝オッズは137.9倍でした。

しかしながら、最後の直線で鋭く脚を伸ばすと、後ろから迫るメジロマックイーンの追撃を退け、コースレコードでグランプリタイトルを手にしました。

弥生賞でデビューしたヘヴィータンク

本来、競走馬は新馬戦、仕上がりが遅れた馬でも未勝利戦からデビューを果たすのが定石ですが、ヘヴィータンクのデビュー戦は2018年の弥生賞でした。

この年の弥生賞は前年の朝日杯FSの勝ち馬であるダノンプレミアムをはじめ、のちにダービー馬となるワグネリアンがそろいましたが、弥生賞をデビュー戦に選択したヘヴィータンクも違った意味で注目を集めました。

ゲートが開くと、ヘヴィータンクは全く先団馬群についていくこともできず、勝ち馬のダノンプレミアムから20秒以上離されてゴールしました。

しかし、この当時、重賞競走にはタイムオーバーは適応されていませんでした。
また、重賞競走では10着までに入選した馬に出走奨励金が支給されました。

この年の弥生賞は10頭立てだったのでしんがり負けとはいえ10着に入選したヘヴィータンクも奨励金の対象となり、結果的にヘヴィータンクはコースを回ってきただけで150万円相当の賞金を得ることになります。

なお、この一戦を機に、重賞レースにおいて未勝利馬・未出走馬に限りタイムオーバーが適応されるようになりました。
そして、ヘヴィータンクはこのレースを最後に競走馬を電撃引退し、現在は滋賀県で乗馬になっています。

マルゼンスキーが出走するレースで多くの陣営が出走を取り消した理由

生涯通算成績8戦8勝。無敗で引退した70年代を代表する名馬、マルゼンスキーの出走するレースはいつも小頭数レースでした。
なぜなら、マルゼンスキーが出走するレースはほとんどの陣営が出馬を回避したからです。

理由は2つあります。
ひとつは、マルゼンスキーが強すぎて勝ち目がなかったからです。
そして、もうひとつはマルゼンスキーが出走することで所有馬がタイムオーバーに引っかかる可能性があったからです。

タイムオーバーは勝ち馬とのタイム差で決まるので、勝ち馬が強いとたとえ2着に入選してもタイムオーバーに引っかかる可能性があります。
そのため、多くの陣営はマルゼンスキーとの戦いを避けました。

実際にマルゼンスキーは出走した8レースのうちの6レースを7馬身差以上突き放して勝利しています。
そして、陣営が戦いを避けたため、マルゼンスキーは10頭以上立てのレースを経験したことがありませんでした。

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まとめ

未勝利戦や新馬戦ではときどき見ることがあるタイムオーバー。

ヘヴィータンクのおかげでにわかにタイムオーバー制度が認知されましたが、重賞やメインレースしか興味がないという方は、いまだにタイムオーバーの存在すら知らないという方もいたことでしょう。

競馬にはタイムオーバー以外にもさまざまなルールが存在します。
なかにはユニークなルールも存在します。
興味のある方はぜひ調べてみてはいかがでしょうか。