地方競馬の馬主は本当に儲かる?必要な費用や期待できる収支とは

地方競馬の馬主は本当に儲かる?必要な費用や期待できる収支とは

「地方競馬の馬主は儲かる事業だって聞いたけどホント?」
「地方競馬馬主になったら初期費用や月額費用はどれくらいかかるの?」
「実際のところ地方競馬の馬主ってどれくらいの収支が期待できるの?」

このページを訪れたあなたは、地方競馬の馬主について以上のような疑問を抱いているのではないでしょうか。

今回は、地方競馬の馬主となるのに必要な費用やランニングコスト、そして収入の内容と期待できる収支などについて紹介していきます!

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地方競馬の馬主となるのに必要な費用や条件

地方競馬の馬主となるのに必要な費用や条件

まずは、地方競馬で馬主となるために必要な諸々の費用や、月々の運用にかかる費用、そして馬主登録に必要な条件などを紹介していきます。

馬主になるための費用や条件なんて想像もつかないという方が大半だと思いますが、その実態を知れば地方競馬の馬主になることが如何に大変かを感じられるはずです。

地方競馬でも馬主となるには相当な費用が必要

地方競馬で馬主となるためには、当然ながらまず馬を購入する必要があります。
馬の購入には様々な方法があって、市場のセリに参加するオーソドックスな手段から今時らしいネットオークション、そして生産者との庭先取引や仲介業者を介した購入など多岐にわたります。

ただ、いずれの方法を利用しても、馬の購入費用は 500万円を下らないことが珍しくないです。
もうこの時点で、既に馬を買うなんて厳しいと感じた人は非常に多いと思いますが、そういった方のために一口クラブ馬主という制度も存在します。

詳しい仕組みは割愛しますが、この制度を利用すれば数万円~数十万円という少ない金額で馬主になれるのです。
ただし一口という言葉からも明らかなように、この制度を利用して投資した馬には、同じように投資している方が数十人~数百人は存在します。

レースで得る賞金などの配当も当然この人数で山分けになるので、大きな稼ぎは全く期待できないということには要注意でしょう。

馬主となった後にかかる月額費用もかなりの額になる

馬主は馬を買ったらそこで終わりではありません。
購入した馬はどこかの厩舎へ入厩させる必要があり、その厩舎で馬を代わりに調教・管理してもらうため、預託料と呼ばれる費用が毎月必要になるのです。

預託料は競馬場によって変わってきますが、地方競馬とつながるためのポータルサイト「厩人」によれば、月あたり 20 ~ 40万円の費用がかかるとされています。

一般的なサラリーマンであれば丸々 1ヶ月分の給与に相当する額となるため、預託料ですら支払えないという方が殆どでしょう。

一応、馬を厩舎ではなく牧場で育成する段階なら少し安く済むほか、ばんえい競馬であれば預託料は 12 ~ 13万円+診療費・装飾料と比較的安価です。

ただし、いずれにせよ地方競馬で個人が馬主になるための条件として年間所得 500万円以上、年収にすると約 700万円以上の収入があることは原則として求められます。

一口クラブ馬主の方にも預託料は発生しますが、こちらは投資している人数に応じて減額されるので、預託先の牧場・厩舎など様々な状況によりけりですが、殆どの場合は 1万円未満で済みます。

ちなみに地方競馬の預託料はこれでもかなり安いほうで、中央競馬だと 3倍近い額、つまり 100万円弱の預託料になるケースが多いです。

地方競馬の馬主登録には多くの条件を満たす必要も

一口クラブ馬主ではなく、地方競馬で馬主登録をして 1頭の馬主となるためには、馬の購入費用や預託料の支払いと年収以外にも、様々な条件を満たす必要があります。

例えば、禁固刑以上が執行された犯罪の前歴がある人は論外として、執行猶予になった人や、軽犯罪程度でも賭博に関わる罪を犯した人は、馬主登録が非常に通りづらいです。

また、現役の競馬関係者や競馬予想会社と関係性がある人、そしてオンラインカジノの関係者も馬主登録は拒否される規定になっています。

一方、もともと未成年は不可能とされてきた馬主登録ですが、これについては 2022年4月1日付で施行となった民法第四条の改正によって、対象年齢が引き下げられたのではないかと考えられます。

先に断っておきますが、馬券が購入できるようになる年齢や、中央競馬の馬主になるための年齢は 20歳で変わらないままです。

馬券購入については競馬法の第二十八条、中央競馬馬主については馬主登録の要件を示した項に、それぞれ 20歳以上であることが条件に記載されているためです。

ただ、「地方競馬全国協会馬主及び馬の登録事務細則」における馬主登録審査基準の第十二項によれば、未成年者の馬主登録を拒否するという記載になっています。
そのため、現状では 18歳か 19歳の人でも地方競馬の馬主になることが可能だと言えるのです。

実際のところ、18歳や 19歳で馬主登録をする財力がある方は殆どいないと思いますが…。
ちなみに、細則は 2017年1月12日が最終更新となっており、これは民法第四条の改正法成立より前なので、今後は年齢を明記する形に訂正される可能性も高いです。

地方競馬の馬主が期待できる収支はプラマイゼロ

地方競馬の馬主が期待できる収支はプラマイゼロ

地方競馬の馬主となるには、多額の初期費用と月額費用が必要になることがご理解いただけたかと思います。
そうなると収入のほうはどうなのか気になるところですが、実を言うと地方競馬の馬主が得られる収入はそんなに多くありません。

もちろん大きく儲かる馬主がいないわけではないのですが、地方競馬の馬主は収支トントンを目指すのが基本だと考えられており、それは一口馬主でも同じことです。

地方競馬の馬主が得られる主な収入

地方競馬で馬主をやっている人の主な収入源は、レースの着順による本賞金・出走奨励金・着外手当の 3点です。
競馬場によっては、追加で休場手当や輸送費の補助が出る場合もありますが、ここでは考えないものとします。

馬主にとって最大の収入はやはりレースの着順による本賞金で、最も下のクラスでも 1着なら賞金の額は 10 ~ 80万円です。
このうち馬主の手元に入るのは 80% なので、実際の収入は 8 ~ 64万円となります。

ただし、地方競馬に限らず馬主となる際は賞金による収入を考えないのが普通です。
毎回馬券に絡んでくるほど強い馬を、数千万円から数億円も出して買ったなら話は別かもしれませんが、購入した馬が賞金を安定して獲得するのは想像以上にレアなことだからです。

そうなると、馬主にとって一定の計算ができる収入は出走奨励金と着外手当になります。
出走奨励金は競馬場によって、一律で支給されるところもあれば着順による変動制のところもあるので一概には言えませんが、重賞や最上位クラスでも無ければ 10万円に満たないレースが殆どです。

着外手当も競馬場によりけりですが、数千円から数万円程度の設定になっているところが殆どです。

たびたび賞金を狙える馬でなければプラマイゼロすら厳しい

10万円に満たない出走奨励金と高くても数万円の着外手当が主な収入源ということで、一度の出走で得られる収入は高くても 10万円程度であることが多く、これは預託金の額に到底及びません。

出走馬は 3 ~ 4週ごとに走らせるのが理想というデータがあり、調教師もそのように考えて調整していく都合上、月に 20万円も収入があれば御の字というのが実情なのです。

前述したように預託料は 20 ~ 40万円で、預託料が安い競馬場では出走奨励金と着外手当も安くなることを考えると、収支プラマイゼロすら至難と言っても過言ではありません。

そもそも馬主は馬の購入費用という初期投資もしていますから、馬主をしていて儲かるどころか赤字を避けることすら非常に厳しいのです。

一口クラブ馬主とばんえい競馬も黒字化は厳しい

収支プラマイゼロすら厳しいのは通常の地方競馬における馬主だけではなく、ばんえい競馬の馬主や一口クラブ馬主も同じです。

一口クラブ馬主は、支出を投資者全員で分担するのと同じように収入も山分けになってしまうため、通常の馬主と比べて収支の幅が小さくなるだけで、利益を上げる難しさは変わりません。

むしろ愛馬会法人とクラブ法人を挟むことで余分な費用がかかるため、特に安い馬を買って手当で儲ける方法は不可能に近いです。

ばんえい競馬は診療費や装飾料といった不確定要素こそあるものの、月々の預託料は 10万円超と少し安めで一見すると儲かる気もします。

しかし実際は、出走奨励金が任意レースの初出走以外は 2万円と非常に安かったり、着外手当が一部のレースを除いて出ないばかりか、出ても 1万円か 2万円と安いのでやはり黒字化は厳しいです。

ばんえい競馬は 1ヶ月に 2 ~ 4走させるので手当をもらえる回数こそ多いものの、出走奨励金だけだとそれでも 8万円にしかなりませんからね。

地方競馬で比較的収支を良くしやすい儲かる馬

地方競馬で比較的収支を良くしやすい儲かる馬

地方競馬の馬主として儲かるようになるのは非常に難しい、とネガティブなことばかり書いてしまいましたが、やはり儲かる馬やそうでない馬はいるものです。

ここからは、地方競馬でどのような馬を選べば比較的利益を上げられるのか、という儲かる馬について紹介していきます。

当たり前だが勝って賞金を稼げる馬はベストな選択肢

これについては当たり前すぎるので聞いて呆れるかもしれませんが、勝ってレースの本賞金を持ってきてくれる馬は、間違いなく最も儲かる馬です。

前述したように、最低クラスのレースで勝つだけでも 10 ~ 80万円の収入ですし、クラスも上がっていけば数百万、果ては重賞の 1,000万円を超える賞金にも手が届きます。

狙って賞金を取れる馬が大きく稼げるのは、2021年の地方競馬における馬主の収入ランキングを見ても明らかで、トップ10 に入った全ての個人・法人が年間収入 1億円を優に超えているのです。

もちろん最大のデメリットは、そのような馬を買おうと思うと数千万円の投資は欠かせないということです。

能力が無くても出走間隔を短く取れる馬は儲かる可能性あり

地方競馬場では基本的に、最下位クラスの出走奨励金は預託料の半分程度になっているところが多いです。
これは裏を返せば、月に 2回走ってくれる脚の強い馬なら、それだけで収支をプラマイゼロに近い値まで持っていけるということになります。

デビューさえしていれば、あのハルウララですら 2着になったことが何度もあるように、一切の本賞金すら受け取れずに競争人生を終える馬はほぼいませんから、いつかは利益が上がるというわけです。

ただ、最初に馬の購入へ充てた費用の分もありますし、結果的に大きく儲かるということもほぼありません。

たまにでも上位に入れる馬は大きく儲かる可能性がある

優勝とまでは行かなくとも、2 ~ 5着あたりに時々入る力のある馬なら、大きく儲かる可能性も十分にあります。

上位へ入ることによる本賞金はもちろんですが、何より地方競馬なら 2位以下でも上位クラスに上がれる制度があるため、そういった馬が上位クラスのレースに参加しやすい点も大きいです。

上位クラスでレースに出走すれば、本賞金・出走奨励金・着外手当すべての金額が上がるため、預託金の分くらいは問題なく回収できるようになります。

何より、たまに上位に入れるだけといった程度の馬なら、1位を狙える馬より購入費用がかなり安く済むのが最大のメリットです。

それなりに軍資金はあるが 1,000万円もする馬はちょっと…という方には、最もオススメな方法だと思います。

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地方競馬の馬主は儲かると思って始めてはいけない

地方競馬の馬主となるために必要な費用や、実際に儲かるのかどうか、儲かるのはどんな馬なのかなどを書いてきました。
ここまでの内容を簡潔にまとめると以下の通りです。

・地方競馬でも馬主となるには相当な初期投資と月額費用が必要
・お金が十分にあっても条件を満たさなければ馬主登録ができない
・馬主のメイン収入は本賞金と出走奨励金と着外手当の 3つ
・本賞金を狙える馬でなければ収支をプラマイゼロにすることすら困難
・ばんえい競馬の馬主や一口クラブ馬主でも収支プラマイゼロは厳しい
・大金がある人は実力が飛び抜けた馬を買うのが手っ取り早い
・最低限の投資で馬主を始めたいなら出走間隔が短く取れる馬を探そう
・軍資金がそれなりにあるなら上位クラスが狙える馬を探そう

内容を丁寧に読み進めていただいた方は既にお気付きかと思いますが、地方競馬の馬主を儲かると思って始めるのは非常に危険です。

稼げないだけならまだ良いのですが、せっかく大枚をはたいて馬を購入したのに、追加の維持費がかかるばかりで一切レースに勝てなくて大赤字、ということはザラにあります。

馬主になっても儲からないのは当たり前という気持ちで、成長過程や出走した姿を楽しみにするような娯楽目的に始めるのがベストなのです。
そのうえで、儲かったらラッキーというスタンスが健全だと思います。

もし地方競馬の馬主になってみたいのであれば、いっそのことロマンを追い求めてデビューも決まっていない馬を 1から見届けるなど、新たな競馬の楽しみ方として始めてみてはいかがでしょうか。