競馬のワイド馬券とは?平均配当とボックスなど買い方を解説

競馬のワイド馬券とは?平均配当とボックスなど買い方を解説

競馬の馬券は全部で9種類の買い方があります。
そのうちほとんどが競艇や競輪でも共通している買い方なのですが、「ワイド」という買い方ができるのは今のところ競馬だけです。

ワイドはほかの券種と比べて知名度はそこまで高くありませんが、なかなか面白い特徴を持っている馬券なので、買ってみるとほかの馬券とは違う楽しみ方ができます。
本記事では「ワイド」馬券について特徴や買い方を解説します。

回収率が高い競馬予想サイト
12月1日(日)チャンピオンズカップ[G1]

11月17日東京10R「イクリプス」プランで8,100円 →1,099,440円の払い戻し!
今なら無料登録で12月1日(日)チャンピオンズカップ[G1]の買い目がみれる!

無料でチャンピオンズカップの予想をみる

競馬のワイド馬券とは?

競馬のワイド馬券とは?

ワイド馬券は、正式名称を「拡大馬番号二連勝複式勝馬投票法」といいますが、競馬ファンでもこの名称を知っている人はそれほど多くないため、こちらの名称を覚える必要はまったくありません。

ワイドとは
ワイドは、「選んだ2頭が1着から3着までのどこかに入れば的中」となる馬券です。

単勝は1着に入る馬を、馬連や馬単は1着と2着に入る馬を的中させなければならないことを考えれば、選んだ2頭が3着以内に入れば的中となるワイドは的中条件がかなり緩い馬券であるといえます。

また、ワイド馬券は順番は買った通りの順番でなくても構いません。
ワイドで1番と2番を購入し、1着3番、3着1番であっても的中となります。

メモ
さらにワイド馬券は9種類の馬券のなかで唯一複数的中が期待できる馬券です。

ワイドで1-2、2-3、1-3という買い目を購入し、1着から3着が1番から3番だった場合は1-2も2-3も1-3もすべて的中したことになります。

ワイドの平均配当について

ワイドの平均配当について

的中させやすい馬券ということもあり、平均配当がどれくらいか気になっている人もいるのではないでしょうか。
ワイドの平均配当はだいたい600円程度だといわれています。

ただし、これはあくまでもすべてのレースのワイドによる払い戻しの平均配当なので、本命馬2頭を選び、その馬たちが1着から3着に入った場合の平均オッズはたいてい2倍以下です。

ワイドは初心者におすすめの買い方

ワイドは初心者におすすめの買い方

これまでに紹介した特徴から、ワイド馬券は競馬の馬券をはじめて買うという人にもおすすめできる買い方のひとつです。

オッズをあまり気にしないのであれば、素直に上位人気の馬を2頭選んで購入しておけば、それだけで高い確率で的中させることができるでしょう。

ワイドのデメリット

ワイドのデメリット

ワイドのデメリットは、平均配当が低い馬券共通のものとなりますが、「トリガミになりやすい」という点です。
トリガミとは、購入した馬券代のほうが的中した時に受け取る払戻金を上回ってしまう現象のことを差します。

例えば1,000円でワイド馬券を10点購入したとします。
このうちひとつの買い目が的中し、600円の払い戻しを受け取りました。
しかし、結果的には馬券代のほうが400円ほど多いため、この場合はトリガミが発生していることになります。

ワイドでトリガミを防ぐコツ
ワイドでトリガミを防ぐためには、購入する予定のオッズをよく確認し、一番低いオッズよりも少ない金額に馬券代を抑えるのが一番です。

ワイドの買い方を紹介

ワイドの買い方を紹介

ワイドは基本的に2点以上で購入することになります。
ワイドの買い方には全部で4種類ありますが、どれも一長一短でこの買い方さえ覚えておけばあとは必要ないという買い方はありません。

すべての買い方の特長をしっかりと覚えておき、自分が馬券を買おうとしているレースの特徴ごとに使い分けるようにしましょう。

ボックス

ボックス買いは選んだ番号の馬たちがどの順番であってもすべて当たるような買い方です。
さきほど紹介した「1-2」「1-3」」「2-3」という買い方は1番2番3番の馬がどの順番であっても当たるような買い方になっているので、「1番2番3番のボックス買い」となっています。

ボックス買いは選んだ番号のすべての組み合わせを購入するので、買い漏らしがないのが最大のメリットですが、すべての組み合わせを買うということは馬券代が高くなり、トリガミが発生しやすいというデメリットを同時に抱えています。

ボックス買いをするときは買う馬を厳選するか、大荒れを期待して高配当の馬たちを手広く買うかのどちらかになるでしょう。

流し

流しは、軸馬という馬を1頭決めておき、残りの馬を選ぶという買い方です。
例えば5番の馬を軸馬にして対抗馬を6番から9番にした場合は、「5-6」「5-7」「5-8」「5-9」という4点買いになります。

この場合、軸馬に設定した5番が4着以下になってしまうとすべて不的中です。
しかし、5番が3着以内に入れば、残りの6番から9番のうち、2頭が3着以内に入るとダブル的中となります。

流しは買い目が絞れる一方で軸馬は慎重に選ぶ必要があります。

フォーメーション

軸馬を1頭に絞れないレースでおすすめなのがフォーメーションという買い方です。
例えば有力馬2頭の脚質がそれぞれ先行と追い込みだと、レーススタイルがまったく違うので、同じ買い目に含めるのは少々危険ですし、どちらかを軸にして流すのも不安が残ります。

しかし、先行馬を軸にしたワイド馬券と、追い込み馬を軸にしたワイド馬券を作っておけばどのような展開でもある程度対応できる買い方になり、的中率が各段にアップします。

1点買い

圧倒的に強い能力の馬が2頭居る場合は強気のワイド1点買いで勝負してみるのも面白いです。
ただし人気馬2頭で勝負が決するとオッズは2倍以下になる場合がほとんどなので、強気の1点買いをするときはある程度大口投資をする必要があります。

たとえオッズが1.2倍であったとしても、1万円を賭ければ2,000円のプラスです。

買い目には1頭は本命馬を選ぼう

買い目には1頭は本命馬を選ぼう

ワイド馬券は人気上位馬を選ぶとオッズは下がります。
しかしながら、人気上位の馬は強い馬であることが多く、3着以内に入る可能性が人気下位の馬と比べると各段に高いのもまた事実です。

いくら3着以内にはいれば的中とはいえ、人気上位の馬をすべて外してワイドを購入するのはあまりに無謀すぎます。
回収率を重視するのは大切ですが、馬券が的中しなければ回収率以前の問題なので、買い目には1頭は本命とされている馬を選ぶようにしましょう。

人気上位の馬は必ずチェックしよう

人気上位の馬は買い目に含める含めないに関わらず、必ずチェックをするようにしましょう。
人気上位の馬は一番人気の馬も含めて、ほかの対抗馬たちからマークされたり目標とされたりするので、レースは基本的に人気上位の馬たちを中心に展開していきます。

例えば人気馬が先行馬だった場合は、逃げ馬がハイペースで逃げるといった展開になるかもしれません。
そうなると差しや追い込みの馬にも前に出るチャンスが十分あります。

逆に人気馬が差しや追い込み馬の場合、前の馬はスタミナを温存しようとスローペースになり、後方の馬を前に出さないようブロックしようとするでしょう。
すると前のほうの逃げ馬や先行馬が上位に入着する可能性が高くなります。

これらはあくまでも一例に過ぎませんが、人気上位の馬がどのような脚質かを見ることによってある程度レース展開やレースのペースを予想することができます。

リーディング上位騎手騎乗の馬は強い

競馬は競走馬たちが実際に走るので、どうしても馬にばかり注目が集まりがちですが、しっかりと馬券を当てるためには騎乗する騎手のこともしっかりとチェックしておかなければなりません。

JRAに登録している騎手はだいたい130名ですが、G1レースを見ていると、出ている騎手はいつも同じメンバーです。
競馬は勝負の世界なので、強い馬には強い騎手に乗ってもらうよう交渉しますし、騎手もまた自分の勝ち星をひとつでも多く上げるために強い馬に騎乗します。

強い騎手を見つけるには「騎手リーディング」という表を見るのが一番簡単で、リーディング上位の騎手はほぼ毎回と言ってよいほどG1レースに出場しています。
知っている馬が居なければ、リーディング上位騎手が乗っている馬に注目しましょう。

前走好成績で今回のレースが同条件なら買い

人気上位馬の前走が良い成績であり、今回のレースが同じ競馬場でなおかつ同じレースであれば好走することはほぼ間違いないでしょう。

体重の増減やパドックでのしぐさなど、細かく見ていかなければいけない部分もありますが、前走好成績、今回のレースが前回レースと同条件なら迷いなく買い目に含めましょう。

回収率を高めるための穴馬の選び方

回収率を高めるための穴馬の選び方

ここまで本命となる馬の選び方を紹介しましたが、ワイドでは本命の馬2頭で当たってしまうと、どうしても配当が低くなってしまいます。

むしろワイドでは本命馬1頭と回収率を高めるための穴馬を1頭選ぶような買い方をしたほうが配当金が期待できます。

とはいえ、何も考えずにオッズだけを見て穴馬を買ってもまったく当たらないでしょう。
本命馬の時と同様に、穴馬にする馬にも選びかたというものがあります。

本項目では回収率を高めるための穴馬をどのように選ぶかについて解説します。

前走1番人気で大きく人気を落としている

まず、穴馬に選ぶからといって、あまりにもオッズが高すぎる馬を選ぶのはよくありません。
オッズが高すぎると判断する基準は様々ですが、だいたい単勝で50倍以上の馬が3着以内に入る確率はものすごく低いので、単勝50倍以上の馬は基本的に切ってしまってもかまいません。

もしそれで切った馬が来てしまったら、そのレースは大荒れだったということなので諦めましょう。

メモ
そして、単勝オッズで10倍以上50倍以下の馬の中から、「前走1番人気で惨敗した馬」がいないか探してみてください。

競走馬の人気は前走の成績によって決まることが多く、前走1番人気で惨敗した馬というのは大きく評価を落とすケースが多く、10倍以上のオッズが付いていることが多いです。

前走は馬券を買った人の期待を大きく裏切るレースだったということもあり、人気を大きく落としてしまうのは分からないでもないですが、1番人気になった馬というのは一定以上の実力を持っているうまであることは間違いありません。

今回のレースがその馬にとって十分能力を発揮できそうな条件になっているのであれば、また3着以内に飛び込んでくる可能性は十分あります。
もしこういった馬を見つけたら、迷わずワイド馬券に組み込んでみましょう。

負けた原因がハッキリしている

前走で負けた原因がハッキリしている馬というのも狙い目です。
負ける原因というのはさまざまなものがありますが、条件が悪いわけでもなく、しっかりと走っているのに大負けしてしまったような馬はもともと能力がそれほど高くない馬である可能性が高いため買い目には含めないほうがよいでしょう。

本当は能力が高いのに、前走では進路を塞がれて前に出れなかったなど、負けた原因が明らかだった場合、上手く走りさえすれば実力を発揮し、3着以内に入ってくれる可能性は十分あります。
前走で大きく負けていたとしても、どういった負け方だったのかはしっかりチェックするようにしてください。

前走から距離を縮めた

オッズが50倍以内で、前走から距離が短くなっている場合も要チェックです。
前走で負けた原因がスタミナ切れであるとはっきりしている場合、陣営側の心理としては次のレースでは短い距離で走らせようとするのは当然でしょう。

スタミナ切れで負けた馬が次のレースで前よりも短い距離で走るということは余力を十分残した状態でラストスパートに臨めるということになります。
余力がしっかり残っているのであれば、スタミナ切れで順位を下げることもないでしょうから、3着以内に入ってくれる可能性は十分あります。

リーディング上位騎手に乗り替わった

競走馬の状態だけではなく、騎手にも注目しましょう。
特にそれまで若手騎手を乗せていた馬が突然リーディング上位騎手に乗り替わったような場合は要チェックです。

リーディング上位騎手は競走馬の能力を引き出す技術に長けているため、今まで凡走しかしなかった馬が激変して突然上位に食い込んでくることが多々あります。
騎手にまで注目している競馬ファンは案外少ないのでオッズが高いままのことが多く、当たれば美味しい配当が期待できます。

負けてはいるがタイム差はそれほどない

負けてはいるがタイム差はそれほどない

前走で大負けしている馬であっても、タイムによっては十分買い目に含める馬にできます。
例えば1着の馬と明らかに差をつけられているような負け方をしているのであれば、今回もあまり上位は狙えないでしょうから、買い目には含めないほうがよいでしょう。

しかし10位以下だったとしても、1着の馬とコンマ数秒の差しかないような負け方であれば、それはその馬にとって展開が悪かったなど、不運が重なったために負けた可能性が高いです。

今回のメンバーが前走と比べてレベルが低かったりするようならば、買い目に含めてみましょう。
的中すればワイドでも高い配当が期待できます。

回収率が高い競馬予想サイト
12月1日(日)チャンピオンズカップ[G1]

11月17日東京10R「イクリプス」プランで8,100円 →1,099,440円の払い戻し!
今なら無料登録で12月1日(日)チャンピオンズカップ[G1]の買い目がみれる!

無料でチャンピオンズカップの予想をみる

まとめ

ワイドは1着から3着に入る馬を2頭当てれば的中となる買い方で、ワイドはほかの公営競技では現在のところ販売されていません。
1着から3着に入る2頭を選ぶという条件なので、比較的初心者の人にも当てやすい馬券といえるでしょう。

ワイド最大の特徴は複数の的中を狙えるという点です。
平均配当は600円とそれほど高くはないものの、ダブル的中やトリプル的中すればワイドよりも難しい馬連や馬単などに匹敵する配当金を受け取ることができます。

ワイドの買い方としては、本命の馬を1頭と、もう1頭は3着以内に入ってオッズがそれなりに高い穴馬を選ぶのが回収率と的中率を両立できる買い方です。
流し、ボックス、フォーメーションと呼ばれる買い方があるのでレースの状況によって適宜使い分けましょう。