ドバイシーマクラシックの予想に役立つデータを紹介!過去の傾向や日本の競走馬の活躍を解説!

ドバイシーマクラシックの予想

近年は日本の競走馬の実力が飛躍的に上昇したこともあり、以前は全く歯が立たなかった海外のレースでも馬券圏内に入着、さらには優勝するというケースも出てきました。

本記事ではUAEで開催されるG1レース、「ドバイシーマクラシック」の基本情報や過去10年間に3着以内に入着した競走馬の紹介など、予想に役立つデータを色々と解説していきます。

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ドバイシーマクラシックの基本情報

ドバイシーマクラシック(引用元:https://world.jra-van.jp/race/dubai/2022/sheemaclassic/)

ドバイシーマクラシックが開催される競馬場や距離、1着賞金など基本情報を表にまとめました。

開催競馬場と距離 メイダン競馬場(UAE)芝2,410m
1着賞金 348万アメリカドル
出走条件 サラ北半球4歳以上、南半球3歳以上
負担重量 南半球産3歳53kg、北半球産4歳56.5kg
南半球産4歳以上および北半球産5歳以上57kg
牝馬-2kg

1着賞金は2022年9月時点の日本円である140円で計算すると「有馬記念」の1着賞金である4億円を軽く超えており、世界のG1レースのなかでもかなり高額な賞金となっています。

ドバイシーマクラシックの概要

ドバイシーマクラシックは1998年に「ドバイターフクラシック」という名称で設立されました。
2000年の現名称となったほか国際G2競走へと昇格、2002年には国際G1競走へと昇格しています。

2010年までは「ナド・アルシバ競馬場」の芝2,400mを使用していましたが、2010年に「メイダン競馬場」が会場となったのを機に2011年からメイダン競馬場を使用することとなります。

ところがメイダン競馬場の芝コースが1周ちょうど2,400mであり、ゴール板と同じ位置にゲートを設置することが出来ませんでした。

距離が2,410mとなっているのはゴール位置を10mだけ伸ばし、ゲートを問題なく設置できるようにするための措置です。

ドバイシーマクラシックが開催されるコースの特徴

メイダン競馬場芝2410m(引用元:https://jra.jp/keiba/overseas/race/2022dubai/sc/basic.html)

日本競馬界の悲願は「凱旋門賞を制覇すること」です。
これまで幾多の名馬たちがその快挙に挑みましたが、あと一歩のところで阻まれてきました。

その理由としては海外遠征が長距離であることなど、いくつか挙げられますが、もっとも大きな理由は「日本の競馬場の芝と海外の競馬場の芝が違い過ぎる」ためです。

あのディープインパクトも凱旋門賞が開催されるロンシャン競馬場の芝コースでは「飛ぶような末脚」を披露することが出来ず3着という結果(最終的に違反が発覚したため失格)でした。

ではドバイシーマクラシックが開催されるメイダン競馬場の芝がどうなのかというと、こちらの競馬場の芝は日本の競馬場よりも時計はかかるものの、それほど走りづらいという芝にはなっていません。

またコース自体もスタートからゴールまで高低差1メートル以内に収まるという非常に平坦なコースとなっていて、日本の競走馬にとっても比較的走りやすい馬場状態となっています。

1周はちょうど2,400mであり、ドバイシーマクラシックではこのコースを1度周回するレースであると認識しておけば良いでしょう。

過去10年間3着以内に入着した競走馬たち

過去10年間3着以内に入着した競走馬たち

2022年から遡って過去10年間で3着以内に入着した競走馬たちを表にまとめました。
なお、新型コロナウィルスの影響により、2020年は中止となっています。

年度 着順 馬番
(ゲート)
競走馬名 馬齢と性別 調教国
2022年 1着 8 シャフリヤール 牡4 日本
2着 12 ユビアー セ5 UAE
3着 10 オーソクレース 牡5 日本
2021年 1着 10 ミシュリフ 牡4 イギリス
2着 8 クロノジェネシス 牝5 日本
3着 9 ラヴズオンリーユー 牝5 日本
2019年 1着 2 オールドペルシアン 牡4 UAE
2着 1 シュヴァルグラン 牡6 日本
3着 7 スワーヴリチャード 牡5 日本
2018年 1着 7 ホークヒル 牡5 UAE
2着 5 ポエッツワード 牡5 イギリス
3着 6 クロスオブスターズ 牡5 フランス
2017年 1着 2 ジャックホブス 牡5 イギリス
2着 6 セブンスヘブン 牡4 アイルランド
3着 7 ポストボンド 牡6 イギリス
2016年 1着 7 ポストボンド 牡4 イギリス
2着 4 ドゥラメンテ 牡4 日本
3着 1 ラストインパクト 牡6 日本
2015年 1着 2 ドルニヤ 牡4 フランス
2着 4 フリントシャー 牡5 フランス
3着 6 ワンアンドオンリー 牡4 日本
2014年 1着 12 ジェンティルドンナ 牝5 日本
2着 15 シリュスデゼーグル セ8 フランス
3着 7 アンビバレント 牝5 イギリス
2013年 1着 8 セントニコラスアビー 牡6 イタリア
2着 9 ジェンティルドンナ 牡4 日本
3着 7 ベリーナイスネーム 牡4 カタール
2012年 1着 8 シリュスデゼーグル セ6 フランス
2着 9 セントニコラスアビー 牡5 イタリア
3着 7 ジャッカルベリー 牡6 アイルランド

過去のデータから見られる傾向

過去のデータから見られる傾向

過去10年間で3着以内に入着した競走馬たちに何かしらの共通点または傾向があるのか、それぞれの競走馬たちのデータをチェックしてみることにしました。

4歳又は5歳

過去10年間で3着以内に入着している競走馬たちの馬齢を見ると、4歳か5歳であるケースが多いです。
日本国内の古馬G1レースでも同じような傾向が見られるため、気力体力ともに最も充実している4歳か5歳の競走馬たちがレースの中心となると考えておいて間違いなさそうです。

5番人気以内

JRAでドバイシーマクラシックの馬券が販売されたのは2017年からですが、3着以内に入着した競走馬達ほぼすべてが5番人気以内となっていました。

5番人気以外で3着以内に入っているのは2018年のポエッツワード1頭だけで、このポエッツワードも6番人気でした。

過去のデータを見る限りでは、10番人気以内の競走馬たちで馬券を組んでおくようにするとほぼ確実に的中するレースとなっています。

調教国について

過去10年間で3着以内に入着した競走馬たちの調教国を調べてみると、前半はイギリス、フランス、イタリアなどヨーロッパで活躍している競走馬たちが多いのですが、後半になると日本の調教馬の比率が飛躍的に上昇します。

特に2022年から遡って過去3回は日本の競走馬が3頭中2頭を占めています。
有力な競走馬が出走するのであれば、日本の競走馬を中心に馬券を組んだほうが良さそうです。

日本の競走馬の活躍

ドバイシーマクラシック2018(引用元:https://world.jra-van.jp/race/dubai/2018/sheemaclassic/japanesehistory/)

日本の競走馬は2000年にゴーイングスズカが初めて挑戦、初挑戦ながら5着と大健闘しました。

そして翌2001年、稀代の「シルバーコレクター」として往年の競馬好きの中にも熱狂的なファンが多いステイゴールドが初めて日本の競走馬として同レースを勝利、国内G1を勝てなかったステイゴールドがいきなり海外G1を制したことは当時大きなニュースとなったことを未だに覚えている人も多いのではないでしょうか。

その後もこのレースと日本の競走馬との相性は良いのか、ハーツクライ、ジェンティルドンナが優勝しており2022年にはシャフリヤールが日本の競走馬では4頭目の同レース優勝馬となりました。

直近のレースに出走、または出走予定の国内競走馬の紹介

直近のレースに出走、または出走予定の国内競走馬の紹介

ドバイシーマクラシックは毎年3月末にレースが開催されるため、この記事を執筆している時点ではすでに本年度のレースは終了、次回に出走する競走馬も未定です。

本項目では2022年に出走した競走馬を紹介しますが、出走したのが5頭と多いため、優勝したシャフリヤールと3着に入着したオーソリティーについて簡単に紹介します。

シャフリヤール

2022年時点の4歳馬としては、エフフォーリア、タイトルホルダーと並び「3強」の一角といって良いほどの強さです。

特に2021年日本ダービーの走りは圧巻であり、恐らく絶好調のエフフォーリアを下した唯一の競走馬でしょう。

エフフォーリアとタイトルホルダーは国内レースで活躍していますが、シャフリヤールは2021年ジャパンカップ後、戦いの場を海外に移しています。

その初戦がこのドバイシーマクラシックだったのですが、見事1着でゴールし、海外遠征は大成功を収めたといってよいでしょう。

これまで海外中心で戦ってきたシャフリヤールですが、「天皇賞秋」で久しぶりに国内レースに出走することを表明しています。

エフフォーリアは足の状態が思わしくないため、2022年度の再戦は難しい状況ですが、タイトルホルダーは凱旋門賞後恐らく年内に国内レースを1回は使うでしょうから、もしかすると久々の直接対決が見られるかもしれません。

オーソリティー

ハンデ重賞である「アルゼンチン共和国杯」を2連勝しているほか、2021年ジャパンカップでも2着に入るなどトップクラスの実力を持つ競走馬ですが、残念ながらG1レースはまだ制していません。

2022年ドバイシーマクラシックではスタート直後から先頭を走り、あわやそのままゴールするかというところまでレースをコントロールしていましたが、最終直線でシャフリヤールを含めて2頭に交わされ、惜しくも3着となりました。

その後は宝塚記念へ出走したのですが、レース前に鞍上のクリストフ・ルメール騎手が違和感を感じたため、陣営側は出走取り消しを選択、その後検査の結果脚部を故障していることが分かり、現在は治療中です。

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まとめ

ドバイシーマクラシックは、UAEのメイダン競馬場で開催される海外G1レースで、距離は日本ダービーやジャパンカップと同じ2,400mなのですが、コースの周長がちょうど2,400mであることからゴールラインにゲートを設置できないため、10mだけ長い2,410mになっています。

日本の競走馬は海外のレースに出走すると芝やダートが日本のものとは大きく異なることで思うように走れないケースが多いのですが、メイダン競馬場の芝は日本の競走馬にとっては比較的走りやすいからか、これまで多くの競走馬が競馬圏内に入着しているほか、日本の競走馬が本レースに挑戦を始めた翌年の2001年には早くもステイゴールドが優勝、その後もジェンティルドンナ、ハーツクライも勝利し、2022年にはシャフリヤールが日本の競走馬では4頭目の勝利馬となりました。

ここ数年は特に日本の競走馬の台頭が目立つので、馬券は日本の競走馬を中心に買い目を組むとよいでしょう。

データで見ればJRAで5番人気以内に入っている競走馬たちがほぼ確実に入着しており、海外G1レースでも非常に的中させやすいレースとなっています。
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