競馬の名レース15選!これを見れば競馬沼にハマる事間違いなし!名レース15選!

競馬の名レース15選!これを見れば競馬沼にハマる事間違いなし!名レース15選!

競馬にハマってしまった理由には様々なものがありますが、やはり後世に残る名レースをリアルタイムで見てしまった時の衝撃に勝るものは無いのではないでしょうか。

長い競馬の歴史の中では数多くの感動的なレースが誕生しています。
それら全てを取り上げるとキリがないので、本記事では特に競馬ファンの心に残っているであろう名レースを15に厳選して紹介します。

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名レースの映像を見るのも競馬の醍醐味のひとつ

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競馬をあまり知らない人に、競馬のどこが魅力なのかを聞かれたら、どのように回答するでしょうか。
競馬ファンからすればその魅力を挙げればキリがありませんが、口頭で魅力を伝えてもあまり相手には伝わらないのが正直なところです。

1番効果的なのは、やはり過去の名レースを見てもらう事ではないでしょうか。
そして、知名度の高い名レース以外にも隠れた名レースは沢山あり、貴重な映像を残している競馬ファンがYouTubeにアップしてくれています。
そういった動画を探して視聴するのも、競馬の醍醐味のひとつではないでしょうか。

圧勝・接戦から珍レースまで名レース15選!

圧勝・接戦から珍レースまで名レース15選!

ここからは色々な意味で多くの競馬ファンの記憶に鮮明に残っているであろう15のレースを紹介していきます。
YouTubeのリンク先を添付するので、気になった人はリンク先から実際にレースを観戦してみてください。

日本競馬界最高のマッチレース!

日本競馬界最高のレースと言われた際に、必ず候補に挙がるのが1977年におこなわれた第22回有馬記念です。
名レースの記事を執筆する上でこのレースを外すことは出来ないでしょう。

この時期の日本競馬界はテンポイント、トウショウボーイ、グリーングラスの3頭が能力的に抜きんでており、「TTG時代」と言われていました。
この3頭が直接対決をした最後のレースが第22回有馬記念となります。

このレースは年末の大一番であるにも関わらず、TTGが3頭とも出走するという事になった結果辞退する馬たちが相次ぎ、8頭立てという有馬記念というレースからすれば考えられないようなレースとなりました。

レース本番、スタートの合図とともにトウショウボーイが勢いよく抜け出して先頭に立ちます。
するとそれにテンポイントがすぐさま反応して追走、なんとそこからずっとお互いが抜きつ抜かれつの展開でレースを進めていき、最初から最後までずっとマッチレースという前代未聞の展開が繰り広げられました。

これは勝ち負け以上に相手の馬には絶対に負けたくないという強いライバル心によって生まれた展開といえるでしょう。
この2頭を追いかけることができたのは3強の残り一頭であるグリーングラスだけでした。

後に伝説となるマッチレースの結果はテンポイントが勝利、テンポイントはずっとトウショウボーイに負け続けていたのですが、このレースでついにライバルを打ち負かすことに成功したのでした。

3着にはグリーングラスが入着しましたが、3着のグリーングラスと、その年の菊花賞馬である4着のプレストウコウとでは実に6馬身もの差が開いています。

皇帝伝説の始まり

シンボリルドルフはG1レースをその当時初めて7勝しており、「皇帝」「7冠馬」という異名が付けられています。

現在においても日本競馬界最強の馬は誰かという話になった際に必ず名前が挙がる馬の1頭です。
2歳時(当時では3歳)に3戦全勝して3歳になり、弥生賞も完勝、クラシック1戦目である皐月賞も勝利すると、日本ダービーでも勝利します。

この日本ダービーでは鞍上の岡部幸雄騎手が最終直線手前で指示を出すもルドルフはまったく反応しなかったのですが、直線に入ると自ら加速、そのまま先頭でゴールするという結果でした。
これについて岡部騎手は「ルドルフに競馬を教えてもらった」と語ったことはあまりにも有名です。

そして迎えた菊花賞、史上初の無敗3冠がかかったレースでしたが、道中をいつも通り中団あたりを走り、直線手前で先頭に立つと追いすがるほかの馬をあざ笑うかのように突き放してゴール、まったく危なげない走りで無敗3冠を達成してしまいました。
このレースに勝利した瞬間に皇帝伝説は始まったといって良いでしょう。

スターホース奇跡のラストラン!

日本競馬界で最も有名な競走馬の1頭がオグリキャップです。
往年の競馬ファンも最近の競馬ファンも、この馬の名前を知らないという人はいないでしょう。

オグリキャップは元々岐阜県にある地方競馬場、笠松競馬でデビューしたのですが、その圧倒的な強さで注目を浴び、中央競馬に移籍するとそこでも大活躍、そのサクセスストーリーがサラリーマンの心を強く打ち、第2次競馬ブームが巻き起こります。

後に巨大なムーブメントとなって、この時期は女子高生もオグリキャップのぬいぐるみを買い求めるという熱狂ぶりでした。

しかし、その一方でオグリキャップに対する報道は過熱、普段ならそこらじゅうの飼い葉を食べつくすほどの大食漢であるオグリキャップがまったく食事を摂らないほどにストレスを感じており、更に競馬ファンからも過酷と言われる出走スケジュールによって精神的にも肉体的にもボロボロの状態でした。

陣営は1990年の有馬記念をもってオグリキャップを引退させると発表、レース当日はそのレースを一目見ようとスタンドに入りきらないほどのファン(17万人)が詰めかけました。

レースは非常に遅いペースで進み、多くの馬が折り合いを欠く中、経験豊富なオグリキャップは鞍上武豊騎手の指示通りしっかりと折り合いをつけ、第4コーナー付近で徐々に進出、先頭に並びかけます。

そして最後の直線で力強い走りを見せて先頭に立ったオグリキャップはそのまま先頭をキープしてゴール、この勝利は奇跡のラストランとして多くの競馬ファンの心に刻み込まれています。

レース終了後は、騎手を称えた「ユタカコール」ではなく、これまで競馬ブームの立役者として第一線で活躍し続けたオグリキャップをねぎらうかのような「小栗コース」が巻き起こり、非常に感動的なレースとなりました。

一年越しの復活劇!

トウカイテイオーは先に紹介した皇帝シンボリルドルフの初年度産駒ながらクラシック2冠を達成、するなど皇帝の子に恥じない活躍を見せていたのですが、1992年の有馬記念出走以降、度重なる骨折によって1993年は一度もレースに出走することなく有馬記念を迎えるといった状態でした。

ファン投票では4位となってはいたものの、多くのファンはトウカイテイオーが馬券圏内に絡むような走りはしないだろうと思っており、4番人気となってはいたものの、複勝での人気では8番人気という低さでした。

レースはメジロパーマが先頭を走り、1番人気のビワハヤヒデは4番手、トウカイテイオーは6番手でレースを進めていきます。
そして最後の直線でビワハヤヒデが抜け出して先頭に立つと、トウカイテイオーはそれを追走、残り100mでビワハヤヒデを捉えましたが、並びかけた瞬間に一瞬失速してしまいました。

しかし鞍上の田原騎手の必死の指示にトウカイテイオーは応えて再び盛り返し、ゴール直前でビワハヤヒデを交わしてゴール、この勝利は実況のアナウンサーも「よみがえった勝利」「ミラクル」と評価したように、前回のレースから実に364日ぶりのG1勝利という未だ破られていない大記録となっています。

年度代表馬同士のマッチレース!

1994年の年度代表馬が「シャドーロールの怪物」という異名を持ち、クラシック3冠を達成したナリタブライアン、1995年の年度代表馬が逃げ、先行、差しと変幻自在に走りを変え、菊花賞をレコード勝ちした後に有馬記念でも古馬相手に完勝したマヤノトップガンでした。

この2頭が直接対決したのが1996年3月9日に実施された第44回阪神大賞典です。
この2頭の対決が当然注目の的でしたが、当時ナリタブライアンは右股関節炎の影響で以降のレースで本来の力を出せておらず、ナリタブライアンがいつ完全復活するのかが競馬ファンの間で最大の話題になっていました。

レース前夜の評判ではマヤノトップガンが調教でよく動いており、ナリタブライアンはいまいち調子が上がっていないという評価がなされた状態でレース本番を迎えることになります。

レースはスティールキャットがハナを取った展開となりましたが、ペースはかなりのスローペースでした。
3コーナーあたりからマヤノトップガンが徐々に加速して先頭に立ちます。

それをみたナリタブライアンも追走、第4コーナーあたりからゴールまではずっとナリタブライアンとマヤノトップガンのマッチレースとなり、壮絶な争いが繰り広げられました。
結局わずかに武豊騎手鞍上のナリタブライアンが先行してゴール、復活勝利を遂げたのでした。

このレースは日本競馬界に残る名勝負と言われているのですが、ナリタブライアンに鞍上していた武豊騎手は「勝ったけど全盛期の走りにはほど遠かった」と後にコメントしていて、マヤノトップガンに騎乗していた田原成貴元騎手も「マヤノトップガンは本調子ではなかったし、ナリタブライアンが全盛期ならスタンドまで吹っ飛ばされていた」と語っていて、両馬も本来の力ではなかったことによって生まれた名勝負だったのです。

誰も追いつけない!圧巻の逃亡劇

誰も寄せ付けない圧倒的な速さでスタートからゴールまで先頭で駆け抜ける逃げ馬に惹かれる競馬ファンは沢山いるのではないでしょうか。
そんな逃げ馬の中でも未だに絶大な人気を誇り、逃げ馬の完成形だとされている競走馬がサイレンススズカです。

しかしサイレンススズカは最初から逃げ馬として活躍していた訳ではありません。
初めのうちは試行錯誤の日々で、潜在能力は非常に高いのに、その力を発揮する方法が分からない上には気性がかなり荒いため、重賞レースをたまに勝つくらいの活躍しかできませんでした。

そんなサイレンススズカの能力を開花させたのが武豊騎手です。
数度サイレンススズカに騎乗した武騎手は、走りを抑えたりせず、好きに走らせた方が良いと判断します。

この判断は大成功をおさめ、逃げに専念してからは「最速のスタートを決めて、並ばれないくらいに大逃げし、最短コースでレースを進め、最後の直線でも後続と同等のタイムで走る」という競走馬の理想形とも言える走りを体現し、重賞レース連勝を積み重ねていきます。

その強さを文字通り見せつける事になったのが毎日王冠でした。
この時の毎日王冠にはグラスワンダーとエルコンドルパサーという、当時最強クラスの2頭が出走、迎え討つサイレンススズカも前走で宝塚記念を勝利してG1馬となっており、メンバーだけを見ればG1レースと言ってもおかしくないような顔ぶれでした。

実は先に紹介した2頭は外国産馬であり、当時大部分のG1レースに出走できませんでした。
そこでその憂さ晴らしとして、サイレンススズカを蹴散らすために出走したというわけです。

そのため、このレースはある意味今後の日本競馬界を占うとても重要なレースであり、サイレンススズカ陣営としては逃げるという選択肢はありませんでした。

レースはいつも通りサイレンススズカが逃げる展開となりましたが、最終コーナーを回ってひと息ついたところを狙い澄ましたようにグラスワンダーが加速して並びかけます。

ところがサイレンススズカは再加速をはじめ、ここでグラスワンダーは脱落しました。
今度はそれと入れ替わるようにエルコンドルパサーが真っ向勝負を挑みますが、すでにサイレンススズカは遥か先を走っており、最早追いつくことはできません。

結局サイレンススズカは強豪2頭をまったく寄せ付けない走りを見せて先頭でゴールを駆け抜けたのです。
このあまりの強さに観客はユタカコールで応えたのでした。

前人未到グランドスラム達成!

21世紀を目前に現れた名馬がテイエムオペラオーです。
その強さから世紀末覇王という異名をつけられていました。

鞍上の和田竜2騎手はまだルーキーという立場でありながら、この馬の主戦騎手として抜擢されていたため、そのプレッシャーは計り知れないものだった事でしょう。

2000年を迎えた頃、和田騎手はオーナーから今年は1度も負けるな、全勝しろというあまりにも無謀な檄が飛ばされます。
1日たりとも油断できない日々を送る中、テイエムオペラオーは次々とレースに勝利し、本当に全勝のまま最後のレースである有馬記念に挑むこととなりました。

レースがスタートすると、何とテイエムオペラオーは完全に包囲されてしまいます。
そのあまりの酷さに観客席からは怒号が飛び交うほどでしたが、隊列はバラけることなく最終局面を迎え、各馬が一斉にスパートをかけはじめました。

オペラオーも加速はするものの出口を見出せないまま残り200m迄到達してしまいます。
しかしここで全馬がゴールに向かって更に加速した事で包囲網に僅かな綻びが生じました。

オペラオーはこれを見逃さず、馬群を縫うようにして交わし、ゴール寸前で一瞬先頭に立ってそのままゴールしたのです。
この奇跡の走りによってテイエムオペラオーは、前人未到のグランドスラムを達成したのでした。

出遅れも一切関係なし!日本近代競馬の結晶が見せた圧巻の走り!

平成時代に活躍した名馬で真っ先に思い浮かぶのがディープインパクトでしょう。
小柄な身体に見合わない翔んでいると表現される爆発力を持った末足を武器に、最後方から豪快に全馬をごぼう抜きするその走りは全ての競馬ファンを魅了しました。

しかしそんなディープインパクトにはスタートが苦手という大きな欠点がありました。
それが露呈してしまったのが天皇賞春です。
スタートで1秒近く出遅れてしまい、長距離の天皇賞という事もあって場内は悲鳴にも似たどよめきが起こりました。

しかしディープインパクトはなんと3コーナーから大外に出して加速を開始、この場所から加速するという事自体が既に常識はずれなのですが、ディープインパクトはいつものように前の馬を次々追い抜いていき、先頭に立ってからもその差は離れていく一方でした。

スタートで大きく出遅れ、3コーナーから大外を回してごぼう抜きするという無茶苦茶な走りをしたのにも関わらず、タイムはこれまでの記録を1秒以上更新するという信じられないようなパフォーマンスを見せつけたのです。
史上最強の馬はどの馬かという話をすると、必ずディープインパクトの名前が挙がるのも頷けます。

2大女傑最終決戦!

平成の競馬界において、代表的な牝馬として名前が挙がるのが、ウォッカとダイワスカーレットです。
ウォッカは牝馬でありながら日本ダービーに出走して勝利、ダイワスカーレットは全レース連対という記録と、64年ぶりに牝馬で有馬記念を制覇という偉業を成し遂げており、甲乙付け難い非常に高い能力を持っています。

同世代という事もあり、幾度か直接対決をしていますが、最後の対決となったのが2008年の天皇賞秋です。
ここまでウォッカはダイワスカーレットに1勝4敗と負け越していましたが、天皇賞秋はウォッカが得意な東京競馬場でこのレースに向けて馬体は極限にまで仕上げられていました。

一方のダイワスカーレットは休み明けであり、ウォッカ陣営はこれで勝てなければダイワスカーレットに勝てる気がしないと、正に背水の陣でこのレースに臨んでいましたが、レースがスタートすると、ダイワスカーレットは順調に先頭を走り、休み明けを感じさせない状態でした。

最終直線では逃げ切ろうとするダイワスカーレット、追いかけるウォッカとディープスカイの壮絶な叩き合いとなり、わずかに牝馬2頭が先行してゴールします。

ほぼ同着だったために写真判定となりましたが、写真判定でも非常に判断が難しく、なんと13分間もの審議が行われました。
最終的にわずかに2センチだけウォッカが先行しているという判断となり、このレースはウォッカが辛くも勝利という結果となったのです。

居なくなったはずの馬がすぐ後ろを猛追していた…

このレースは決して名勝負という訳ではありませんが、色々な意味で規格外過ぎて多くの競馬ファンが好きなレースのひとつに挙げるのではないでしょうか。

あまりにも競馬のセオリーを無視したレースから、「阪神大笑典」という名前がつけられているほどです。
このレースで圧倒的1番人気になっていたのはオルフェーヴルでした。

オルフェーヴルは前年に3冠馬となっていましたが、それ以上にレース後毎回のように鞍上の池添謙一騎手を落とそうとするその様子から、「暴君」という異名をつけられています。

しかし、このレースは本番である天皇賞春に向けての肩慣らしのようなもので、圧勝するだろうと誰もが思っていました。
ところがレースが始まるとオルフェーヴルは全く指示を聞かなくなり早々と先頭になろうとしてしまいます。

池添騎手が必死に手綱を引いて抑えようとすると今度は突如失速し、そのままコースから外れてしまったのです。
あまりの出来事にスタンドは大きくどよめき、これはオルフェーヴルが馬券に絡む事はないだろうと諦めムードでした。

ところがオルフェーヴルは突如再加速して先頭を走る馬を信じられないスピードで追走、あと一歩で届くかというところまで追い詰めましたが、さすがに追い抜くことはできず2着に敗れてしまいました。
とはいえ、普通の馬なら惨敗しているような状況です。

ファンからは「化け物すぎる」というコメントが数多く寄せられ、この馬のポテンシャルの高さを思い知らされるレースとなりました。

驚愕のコースレコード爆誕!

2023年時点で日本競馬界において最も多くのG1レースを制しているのはアーモンドアイです。
それまでG17勝の壁を打ち破る競走馬がなかなか現れなかったのですが、アーモンドアイはついにその壁を突破しただけでなく、更にひとつ勝ちを積み重ねました。

直近の情報によると、アーモンドアイは顕彰馬に認定されたそうです。
顕彰馬になれるのは名だたる名馬のみですが、アーモンドアイは十分すぎるほどの実績があるため、この選出は当然といえるでしょう。

そんなアーモンドアイのポテンシャルをまざまざと見せつけられるレースとなったのが、2018年のジャパンカップです。

このレースではサトノダイヤモンドをはじめ、スワーヴリチャード、キセキなど当時のトップホースたちが集結していましたが、アーモンドアイは圧倒的な支持を得ていました。

レースが始まるとアーモンドアイは危なげなく先頭集団の中を追走、最後の直線200mでキセキを交わしてそのままゴールします。

そして、表示されたレースタイムに競馬ファンは戦慄します。
そのタイムは2分20秒6、このタイムはジャパンカップのレコードどころか当時の2,400mの世界記録をも1秒以上更新する信じられないようなタイムだったのです。

3冠馬3つ巴!世紀の一戦!

その後もアーモンドアイは次々にG1を制していき、2020年の天皇賞秋でついにG1レース8勝という新記録を打ち立てました。
そして、引退レースに選んだのがこの年のジャパンカップです。

この年のジャパンカップには無敗で3冠馬となったコントレイル、デアリングタクトも出走、アーモンドアイも3冠を達成していたので、史上初の3冠馬3つ巴対決というドリームレースとなりました。
恐らく当分の間、3冠馬3頭が競い合うレースというのは出てこないでしょう。

レースではキセキが大逃げを敢行、アーモンドアイはいつものように前集団あたりにつけて追走します。
無理が祟ったのか、最後の直線で失速したキセキを捉えて先頭に立ちますが、後方から後輩3冠馬2頭が猛追してきました。

しかしアーモンドアイは先頭を譲らずそのままゴール、2位はコントレイル、3位はデアリングタクトと、3冠馬が1着から3着を独占するという結果になりました。

東京競馬場に響く「ユタカコール!」

競馬についてほとんど知らない人でも武豊騎手の事は知っているのではないでしょうか。
もう30年以上トップジョッキーとして活躍し続けているだけではなく、未だにG1レースでの勝利も挙げ続けるという驚異的な活躍を見せている、正に生けるレジェンドです。

そんな武豊騎手が現在主戦騎手を務めている競走馬がドウデュースです。
ドウデュースの馬主である松島氏は、武豊を凱旋門賞で勝たせるために馬主をやっていると宣言するほどの大ファンで、ドウデュースは松島氏の手に渡った瞬間から武騎手が鞍上を務めることが約束されていました。

そしてドウデュースはこれまで武騎手が勝てなかった数少ないG1レースのひとつである朝日杯フューチュリティステークスを勝利します。
しかし皐月賞は惜しくもジオクリフに敗れ、2着に甘んじてしまいました。

そして迎えた日本ダービー、ドウデュースはほぼ最後方から前を伺いつつ追走するという状況で最終コーナーを迎えます。
最終コーナーで大外に出すとそこから稲妻のような末脚を炸裂させ、前の馬達を抜き去って先頭に立ちます。

これにイクイノックスも続き、ゴール手前ではイクイノックスとの一騎打ちになりますが、これを凌ぎ切ってレコードタイムでゴール、この勝利で武騎手はダービー6勝となり、自身の記録をまたひとつ更新しました。

ウイニングランでは場内から「ユタカコール」が巻き起こります。
この時点でコロナ禍は完全に明けておらず、このユタカコールには賛否両論ありましたが、感動的なシーンに一役買っていることは間違いないでしょう。

大逃げを捉えた天才の一撃!

近年のレースで競馬の面白さが全部詰まっているレースのひとつが、2022年天皇賞秋です。
このレースには有力な3歳馬と古馬がそれぞれ出走しており、秋のG1シーズンの中でも特に注目の一戦でした。

パンサラッサとジャックドールという2頭の強力な逃げ馬のうち、どちらが先頭を取れるか、そしてイクイノックス、ダノンベルーガといった末脚自慢の馬が逃げ馬を捉えることができるかにファンは注目していました。

レースが始まると先頭を確保できたのはパンサラッサで、ジャックドールは少し後ろに控えて追走する事となります。
その後パンサラッサはペースを落とすことなくどんどん後続との差を広げていき、カメラを引いて撮影しなければ後ろの馬が映らないような状態で直線を迎えます。

いかに東京競馬場の直線が長くてもその差はあまりに大きく、多くのファンがこのままパンサラッサが逃げ切ってしまうだろうと思っていました。
ところが後ろからイクイノックスとダノンベルーガが猛追します。

とくにイクイノックスは圧巻の末脚を見せて残り100mあたりでパンサラッサを捉えてそのまま抜き去って先頭でゴールしました。
イクイノックスは天才と呼ばれながらも色々と恵まれずにこれまでタイトルをとれなかったのですが、この勝利を機に次々とG1タイトルを獲得するようになります。

世界が戦慄した独走劇!

最後は2023年に行われたレースです。
このレースに関しては記憶に新しい人も多いのではないでしょうか。

イクイノックスは天皇賞秋を勝利して後に有馬記念も制し、年度代表馬にも選ばれました。
そして年が明けて初戦に選んだのが3月末に実施されたドバイシーマクラシックだったのです。

レースがスタートすると、イクイノックスはなんと先頭に立ちます。
この光景に日本のファンの多くは「これはダメだ」と思ってしまったのですが、それを嘲笑うかのように全く危なげない走りで後続を突き放し、最後はルメール騎手が手綱を緩める余裕さえ見せて勝利してしまったのです。

こんな走りにも関わらず、タイムはそれまでのレコードを1秒以上も縮めるタイムとなっていました。
あまりの強さに日本のファンも喜ぶどころか恐怖を覚えてしまった程です。
このレースによってイクイノックスは世界からも注目されるようになりました。

これからも数々の名レースが生まれる事間違いなし!

これからも数々の名レースが生まれる事間違いなし!

ここに紹介した以外にも数えきれないほどの名レースがありますし、近年においてもコントレイルの感動的な引退レースなど、名レースは続々と誕生しています。
毎週開催される中央競馬のレースを見逃さずに観戦し続けていれば、いずれ必ず歴史的名レース誕生の瞬間に立ち会うことができるでしょう。

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まとめ

ここまで数ある名レースの中でも新旧織り交ぜて特に有名なものを15レース紹介しましたが、正直まだまだ名レースは存在しており、最後まで記事を読んだ人の中には「なんでこのレースが入ってないんだ」と憤慨する人もいるかもしれません。

しかし、どのレースを1番の名レースにするかは人それぞれ基準が違うので、万人が1番だと思う名レースというのは存在しないというのが実情でしょう。

YouTubeには本当に沢山の名レースがアップされているので、色々と動画を視聴し、自分だけのナンバーワンレースを見つけ、競馬ファンや競馬を知らない人にそのレースの凄さを熱く語れるようになってください。